世界最高レベルのモータースポーツ
日本でもBMWとベンツが同じ舞台で闘うモータースポーツが行われているのをご存知ですか?それが「SUPER GT」です。SUPER GTは、大きく2つの車両クラスに分けられ、同時にレースをします。
SUPER GT専用のカーボンモノコックをベースに作られた500馬力以上を発揮するマシン、「日産GT-R NISMO」、「ホンダ NSX-GT」、「Lexus LC500」が出場する「GT500」。FIA-GT3規格マシンと「JAF-GT マザーシャーシ」と呼ばれる日本独自のカーボンモノコックをベースに製作されたマシン、市販車をレース専用車に仕上げた「JAF-GTマシン」が出場する「GT300」クラス。
BMWとメルセデス・ベンツは「GT300」クラスに出場しています。
BMWは、「M6 GT3」。メルセデス・ベンツは「AMG GT3」。
#55 ARTA BMW M6 GT3(高木 真一/S.ウォーキンショー)
#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤 治樹/蒲生 尚弥)
#50 EXE AMG GT3(加納 政樹/安岡 秀徒)
#22 アールキューズ AMG GT3(和田 久/城内 政樹)
#0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口 信輝/片岡 龍也)
昨年は人気キャラクター、ボーカロイド「初音ミク」とのコラボレーションチーム「グッドスマイルレーシング」率いる「初音ミク AMG」がチャンピオンを獲得しています。
2018年からは、BMWのアジア初ワークスレーシングチーム認定を獲得した「Team Studie」がSUPER GTから「ブランパンGTシリーズ・アジア」にチャレンジするので、BMWは1台のみのエントリーとなっています。
4月7日(土)、8日(日)に岡山国際サーキットで「2018 SUPER GT 第1戦」が行われました。急激に冷えこんだだけではなく、雨からなんとみぞれ混じりとなったり想像以上の悪天候の中のレースとなりました。
その中で2日間安定した走りをしていたのは#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤 治樹/蒲生 尚弥)。何かとトラブルの多い開幕戦でCVSTOS AMGは、トラブルフリーで走行。結果4位入賞を獲得しました。FIA-GT3マシンは、JAF-GTマシンと比較して、絶対的なパワーや電子制御システムが搭載されているものの、重量や燃費がやや不利なのです。
活躍が期待された#0 グッドスマイル 初音ミク AMGは、予想以上の気温低下によってセッティングがうまくいかずに予選は15位、決勝も8位とやや苦しいシーズンスタートとなってしまいました。
次戦はゴールデンウィーク中の5月3日〜4日に富士スピードウェイで開催されます。1.5kmのホームストレートでは、FIA-GT3マシンではあるAMG GT3やM6 GT3のパワーが炸裂するかもしれませんね。