2010年の3月にジュネーブショーが開かれ、そこに2代目ポルシェ・カイエンが登場しています。デザインはキープコンセプトを基本にしており、先代より全長が48ミリ伸びています。素材や部品なども見直されており、カイエンSに比べて、180キロの減量になります。そんな新型カイエンと旧型の比較を行いました。
ポルシェ カイエンとは
2代目ポルシェ・カイエンには、エネルギー回生システムが搭載されており、燃費性能と環境性能が向上しています。全てのモデルにアクティブ4WDシステムが採用されており、日本では3モデルが発売されています。ベースモデルは直噴インジェクションで、6速マニュアルトランスミッション仕様です。車両重量は2060キロで、8速ティプトロニックS仕様のモデルは2090キロです。Sも同じく直噴インジェクションで、バリオカム・プラスの仕様になっています。2014年11月発売のカイエンは、先代モデルより燃費性能が向上しており、3.6リッターVエンジンを搭載しています。一方、同年の7月には既にSが発売されており、従来の4.8リッターVエンジンに代わり、3.6リッターVツインターボが搭載されたわけです。また、11月に発売されたGTSでは、最高出力が従来比で20ps増しており、440psが達成されています。最大トルクも増大しており、燃費性能も向上しています。ターボには4.8リッターV8ツインターボが搭載されているわけです。最高出力は520psです。
ポルシェカイエンとカイエンS
ポルシェカイエンとカイエンSとの違いは、最大出力の違いです。旧型のカイエンの場合には、最高出力は300馬力ですが、カイエンSの最高出力は420馬力です。今まで以上にパワフルな走りに期待できる仕様になっているのが特徴です。価格差としても290万円あります。本領を体感するならばカイエンSともいえるでしょう。また現行モデルから追加されたSEハイブリットも存在します。価格差は27万円ですが、モーターが追加され環境性能と動力性能を両立されています。ポルシェに乗る層は、それほど燃費を気にしませんが、グレード間の階級から外れたモデルと言えるでしょう。
旧型と違う部分はどの部分なのか
エクステリアについては新型と旧型で大きく変わったわけではありません。しかし細部のデザインは見直されたために、新型の方がよりスポーティな印象です。インテリアとしては、新型はセンターコンソールのモニタが大型化されました。その為内装の質感が非常に重厚な作りになりました。クロノ部分は、大きく変更はありません。旧型にあった走行モード選択ダイヤルはシフトレバー手前側にありましたが、新型には見当たらなくなりシフト周りがすっきりしました。新型のヘッドライトは、EV「ミッションE」に似たものになっています。またテールランプは新型911に似た作りとなっています。
ポルシェ「カイエンターボ」の特徴
カイエンターボでは、メモリー機能付きのアダプティブスポーツシートや専用デザインのステアリングホイール、シート一体型のヘッドレストなど、スポーツ性とアクティブ性が高いレベルで実現されています。余裕のある室内空間や多様性、選び抜かれた上質な素材が他のモデルとは違った様々な魅力を生み出しており、豊富なオプション装備により自身の個性を反映させる事も可能なので、こだわりやライフスタイルにも合わせていく事ができます。パワードームを持つ長めのフロントフードや特徴的な3ピース構造の大型エアインテークなどといった個性溢れるデザインもカイエンターボの大きな魅力となっています。
旧型との違いについて
旧型モデルと比較して全体的に拡大されたショルダーラインが大きな見所の一つで、これによって美しさが生み出されると共にダイナミックで逞しい印象を与えてくれます。フロントにはより大型化されたパワフルなデザインのエアインテークが新たに組み込まれ、ホイールアーチエクステンションやドアミラーなどのエクステリアのディテールも更に印象深い仕上がりになっています。また、専用のターボデザインホイールが21インチに大型化された事によって、より一層乗り味が向上され、個性溢れるポルシェならではのキレのある走りが本物のスポーツカーである事を強く実感させてくれます。
まとめ
ポルシェ初のSUVとして知られるカイエンは国内でも富裕者層からの人気が高く、新型カイエンを愛車にしている芸能著名人も多いほどです。水平対向のボクサーエンジンではなくV型エンジンがメインとなっていますが、ポルシェ特有のスポーティーな走りと外観は常に高いクオリティを保ち続けています。十分なオフロード走破性能や車高を確保しながらも、スポーツカーに引けを取らないオンロードでのコーナリング性能を併せ持っており、その乗り味の良さは世界的にも高い評価を獲得しています。