ポルシェパナメーラターボSはパナメーラターボの強化版で、高層道路でのフル加速が快適です。リアウィングが直ぐに立ち上がり、左右に広がるのを確認することが出来ます。格納式リアウイングは、時速90キロで自動でせり上がり加速をアシストするわけです。そんなパナメーラターボSについてご紹介します。
ポルシェ パナメーラ ターボSとは
ポルシェパナメーラ ターボSは、全長が5メートルの車重が2トン、前型車種を上回るパワーを秘めた車種です。同車種はパナメーラーターボの4.8LV8エンジンを改良改善進化しており、550psを実現しています。最大トルクは76.5kgmに引き上げられており、最高エンジン燃焼時には81.5kgmになる4ドアGTポルシェです。最高速度は306キロへと性能アップされており、ディーラー価格2481万円はターボの395万円増です。運転席周りには、シストレバーを囲むようにスイッチ類が配されています。その中には、走行モード選択ボタンをはじめ、車高調整ボタンなども含まれます。フロントに配置される心臓部のエンジンは、エンジンマネジメントが変更されており、前モデルと比べて10パーセント増しです。ポルシェパナメーラ ターボSは、550psに強化されただけでなく、冷静で落ち着いたところも有しています。パナメーラのエンジン自体はおとなしい設計で、ターボチャージャーのタービンが軽量なチタニウム・アルミニウム製に換えられています。
ポルシェの長年の夢を実現
新たなパナメーラターボの意味とは
ポルシェ パナメーラ ターボSは、エンジンのレスポンスが30パーセント向上しており、排気音を上げるスイッチもあります。それでいて、V8ツインターボは寡黙な面を持っており、乗り心地は筋肉質です。電子制御のエアサスペンションが搭載されているので、まるで空中を飛んでいるかのような軽快さがあるわけです。何より、路面からの影響を殆ど感じないので、障害物があっても気になりません。その上、ボディの動きが小さいため、不快な上下運動になることもありません。その背景にはドイツの悪路で鍛えた実績があり、下半身の安定性は折り紙付きです。実際の空気抵抗係数は0.29で、ホイールには鍛造アルミ20インチが採用されています。
日常の使い勝手を最優先に考えながらも、ポルシェの魂が入ったパナメーラ
ポルシェ パナメーラ ターボSの後部座席には、独立型シートが備わっており、大人もゆったり座れます。そして、全席にシートヒーターが備わっており、寒い冬の日でも快適です。トランクの容量は432リッターで、リアシートを倒せば最大1250リッターまで拡大できます。同車は巨大ポルシェでありながら、ドライバーの意のままに加速することができ、自由に曲がれるのも特徴の一つです。ドイツの高速列車のような安定性は、誰もが憧れるスポーツカーの醍醐味を与えてくれると言えます。ポルシェの技術進化は留まることを知らないわけで、子供の夢をいつまでも追い求めているからです。
改良を続けた結果の姿
ポルシェの受け継がれた伝統はパナメーラにも
ポルシェ パナメーラ ターボSには、スポーツプラスモードのローンチコントロール機能が搭載されており、最高時速が306キロに達します。テスト車の燃費ではドライブコンピューターで6.8キロをマークし、100キロの加速まで3.8秒を実現しています。速度に応じてリアウィングが立ち上がり、左右に翼を広げるわけです。勿論、手動で操作することもできるので、風が強い日などは安定走行に貢献します。計器類は回転計を中心に、5連メーターが備わっています。イグニッションスイッチも定位置に配されており、ステアリングホイールの左側にあります。全てがポルシェの伝統を受け継いだ、インテリアデザインだと言えます。
現行モデルに受け継がれ
ポルシェ パナメーラ ターボSは、ポルシェの創業以来の夢を託されたクルマだと言えます。それは、「4人がゆったり乗れるスポーツカー」ことです。2009年に新装オープンしたポルシェ博物館には、ナローボディ時代の空冷式911プロトタイプが展示されています。このクルマはホイールベースが延長されていたり、ルーフラインが水平方向に延長されたりしています。すなわち、ポルシェの夢実現への取り組みの跡が残されているわけです。このプロトタイプは見た目の不格好さからお蔵入りになりましたが、改良を続けた結果現在のモデルに受け継がれていると言えます。
しなやかな走りを実現
価格的にはリーズナブル
ポルシェ パナメーラ ターボSは、世界各地のモーター市場で、好調な販売実績を上げています。初代モデルでありながら、早くもポルシェブランドを代表するモデルとなりつつあります。シリーズ最高峰の地位を築きつつあり、ニューモデルの新鮮さを失わないよう市場投入されています。モンスターの真価は、既存のターボに比べて、加速性能が0.2秒アップしていることです。さらに、ターボでオプション扱いだった、アクティブ・スタビライザーやトルクベクトリングなどが標準装備されています。ポルシェの効果なオプションが標準装備されている割には、価格的にはリーズナブルなところも魅力です。
荒々しさを見せないのは
ポルシェ パナメーラ ターボSと基本モデルのターボ車とでは、見た目の差は殆どありません。テールゲート上の象徴は異なりますが、ターボで19インチの標準シューズは20インチに拡大されています。その他、展開式のリアスポイラーがボディと同色になり、外観上の特徴の一つに仕上がっているわけです。静粛性においては、スポーツエグゾースト・システムを作動させなければ、抜群の静かさを実現しています。それはハイエンド・サルーンとしての真価でもあり、満足のできる静粛性となります。加えて、20インチという巨大シューズからは想像できない、しなやかな走りを行えるのも魅力です。
まとめ
ポルシェ パナメーラ ターボSは、構造的にMTがベースとなっており、微低速域ではPDKの真価を発揮します。アイドリング・ストップもさりげなく実行され、優等生としての佇まいを見せます。そうした、ハイエンド・サルーンとしての振る舞いは、アクセルを踏み込んだ瞬間に4シーター・スーパースポーツカーへ変身することになります。このクルマを乗りこなすには、荒馬に立ち向かう勇気を要するわけです。速さの本質は非人間的ではなく、ポルシェの作品の矜持が詰まっていると言えます。