ソアラの再来?SC後継にLFA後継まで登場するか?レクサスの大型スポーツクーペLC

ようやく登場!期待の大型スポーツクーペ「LC」

2017年3月トヨタの高級ブランドレクサスから、文字通りの「大型新人」が誕生しました。 大型スポーツクーペ、LC500および、ハイブリッド版LC500hです。 LC500ではこれまでIS FやGS Fなど高性能版「Fシリーズ」でしか採用されなかった5リッターV8DOHCエンジン、2UR-GSEを標準で搭載。 しかもこれまでの全段ロックアップ式8速ATではなく、同じく全段ロックアップ式10速ATを採用することにより緻密な制御を可能にしました。 レクサス車ということからラグジュアリークーペ的な役割ももちろんありますが、日本国内のメジャーレース「SUPER GT」選手権の最高峰GT500クラスでもRC F後継マシンとなっており、高性能スポーツクーペとしてのアピールにも抜かりがありません。 何よりそのロングノーズ・ショートデッキスタイルは古典的、しかし正統的なスポーツカールックそのもので、誰が見ても素直にスポーツカーと呼べるそんな車を日本市場でもようやくレクサスは手に入れたと言えます。 また、トヨタグループ全体でも、トヨタ 86 / スバル BRZや レクサス RC、それに開発中と言われるスープラ後継車や86より小さい小型FR、S-FRも含め、また1台イメージリーダーとなるスポーツカーが加わりました。 なお、LCはその源流を古のトヨタ 初代ソアラに求めることができるでしょう。

ハイソカー人気で大ブームとなった初代 2代目ソアラ

トヨタが発売した直列6気筒大排気量エンジンを搭載したスポーツクーペと言えば、当時のスーパーカー的なポジションにあった特別な2000GTを除けば1978年デビューの初代セリカXXが先駆けでしょう。 当時の2代目セリカのフロントを延長して大排気量エンジンを押し込むという若干無理のある車でしたが、「スープラ」名で販売した北米ではそれなりに好評だったので2代目セリカXX / スープラと共に、新型クーペを作ることになりました。 1981年、セリカXX / スープラのモデルチェンジと同時にデビューした初代ソアラは高級・高性能・近代的なパーソナルクーペとして、中途半端に古臭さの残る日産 初代レパードを蹴散らし空前の大ヒットを博しました。 当時としては大排気量高性能エンジンだった2.8リッター直6DOHCエンジンや電子制御サスペンション、デジタルメーターなどの最新装備がわかりやすい形で大受けしたのです。 1986年デビューの2代目(同時にモデルチェンジしたセリカXXは、海外名のスープラに統一)もキープコンセプトで、まさに「日本の高級クーペと言えばソアラ」という、不動の位置を得ていました。

猛烈な不評で警察御用達となった3代目ソアラ

しかし、その大ヒット作ソアラを、トヨタは無常にも1991年デビューの3代目から北米向け大型クーペへと転換してしまいます。 アメリカ人好みのひたすら丸みを帯びた流面系、かつ肥大化したボディは日本のソアラユーザーには猛烈な不評を浴び、先代から一転して大不人気車になってしまったのです。 当初は北米版同様に4リッターV8エンジンモデルなどもありましたが、あまりに売れずに3リッターNAと2.5リッターターボの直6エンジンとなり、そして不人気車にありがちな末路として、日本中の警察に高速機動隊用覆面パトカーとしてバラまかれていったのでした。 あまりの不評で「ソアラなんて警察しか乗ってないから、見かけたら覆面と思え」と言われたほどです。 しかし、この3代目ソアラは日本でトヨタ ソアラとしてデビューしたのがそもそもの間違いで、本来は新たに立ち上がった新世代トヨタ高級車ブランド「レクサス」の大事な高級スポーツクーペ「SC」だったのです。 そのような事情は知ったことではない日本では大不評でしたが北米では好評で、それを必要も無いのに日本で販売せざるを得なかったこの時期のトヨタには、心の余裕が無かったのかもしれません。

ブランドの狭間で迷走した4代目ソアラ レクサス SC430

それでも2ドアクーペだったうちはまだ良かったのですが、2001年に4代目ソアラを見たユーザーがまた脱力しました。 今度はなんと、4.3リッターV8エンジンを搭載した4人乗り大型オープンスポーツだったのです。 これも実際は2代目レクサスSCであり、世界的な電動格納トップつき高級オープンカー需要に応えたという意味ではまっとうな進化だったのですが、それをトヨタブランドで、しかもソアラ名で売るにはあまりにも無理がありすぎました。 2005年に日本でもレクサスブランドが立ち上がると移籍して国際名「レクサス SC430」を名乗りますが、そこに至るまでの4年で「不人気車ソアラ、存在意義が不明な車」のイメージがすっかり定着。 結果的に、初期の日本レクサス不振の原因のひとつとも言えるトヨタの大失策、A級戦犯とも言える存在になってしまいました。 ソアラをレクサスに移籍させたからと言って後継車を開発したわけでも無かったトヨタにとり、当時のソアラは全く不要かつ意味不明な存在で、4代目ソアラが無ければレクサスSCもあるいは好評だったかもしれないと思うと、この失策は惜しかったと思います。 2010年までSC430は販売されましたが、その後スーパーカーのLFAを2012年まで販売して以降、レクサスの大型スポーツカーは一旦途切れたのでありました。

心機一転LC誕生!ソアラの再来だけでなくLC Fもあり?!

SCの廃盤以来7年ぶりの大型スポーツクーペとなったLCは、かつてのSC後継であると同時に、LFA後継としてスーパーカー的な役割も期待されています。 すなわち、高性能エンジンを搭載した「LC F」への期待です。 通常のLC500に高性能エンジンが既に搭載されていますが、さらに600馬力級の4リッターV8ツインターボエンジンが開発されているという噂もあり、それが実現すればLFAで掴んだ高級高性能クーペ需要にも応えることができるでしょう。 そうでなくとも、1991年4月の2代目ソアラ生産終了以来実に26年ぶりに「ソアラの再来」がやってきたのですから、まずは素直にそれを喜ぶべきかもしれませんね。

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