ホンダファンの期待を裏切る?シビック タイプRのCVTの可能性が浮上!
2016年11月に北米ホンダへのインタビューを行った際、次期「シビック・タイプR」にCVTのトランスミッションを設定するかどうかも話題となりました。 その場には北米ホンダの幹部や広報担当者たちがいましたが、皆「そんなまさか」という顔を見せていました。 しかし、その時点での彼らは、日本の本社から詳しい話を聞いていなかっただけなのかもしれません。 実際のところはどうなのでしょうか? 『シビックX』という名のオンラインフォーラムで、Browncoat3000というユーザーネームの人物が、2016年11月号の『カー・マガジン』(印刷版)を紹介しているのですが、その記事では、ホンダの幹部3人が「CVTのタイプRもあり得る」と述べているのです。
実はMT仕様のシビックは、全体のほんのわずかという事実
記事の内容は、エンジニアの責任者である刈谷氏もしくはホンダ・ヨーロッパの幹部である井上氏いずれかの談話を元に構成されています。 ここで話題となっているタイプRのCVTは、低速からの加速を重視したセッティングとなるようです。 これ以上の詳細情報がまだ手元にはありませんが、1つ言えるのは、CVTを設定するとコアなファンを落胆させるのは明らかですが、経営の視点では理に適ったものであるということです。 話を昨秋のLAモーターショーに戻しますが、ホンダに尋ねたところ、アメリカ市場におけるマニュアルの販売比率はわずか3%だというのです。 もちろんタイプRは万人向けのクルマではありませんが、マニュアルしかないとなると、ますます市場が狭まってしまうわけです。
シビック タイプRのCVT設定はそこまで問題?
それに、CVT仕様のタイプRがドライビングの質を駄目にしてしまうかと言えば、そういうものでもないでしょう。 アメリカでシビックのセダン(ターボ仕様)のCVTを乗ったジャーナリストによれば、なかなかの出来だということです。 ところで、こういった類のクルマに、なぜそこまでCVTが問題視されるのかも、具体的に考えてみる必要があります。 そもそも、タイプRとはその車種中ナンバーワンの高性能仕様車として、広告塔であるということです。 すなわち、元から販売台数は期待されていません。 それでは、そんな性格のクルマを、今度はどうして拡販に結びつけようとするのか? 元から万人受けしないと言いつつも、少しでも客層を広げたいからでしょうか? ちなみに、北米では「Si」グレードにマニュアルが設定されていますが、より上級で高性能のタイプRにマニュアルがないとなれば、ちょっとした矛盾と思われないでしょうか? こうしたポイントに、ホンダは答えていく必要があるかもしれません。 現時点での確率としては、CVTがタイプRに設定されるのはせいぜい25%程度でしょう。 しかし今後の情報には敏感である必要があります。 ホンダから詳細が公表されるのを待ちたいと思います。
Honda Is Considering A CVT For The Civic Type R: Say It Ain’t So!Ancar | Ancar(アンカー) – 中古車の個人売買