ルパン3世が乗っていたあの車の後継車!軽自動車登録ができるフィアット126に迫る

ルパン3世の愛車 チンクチェントの後継車であるフィアット 126

日本でも大人気の2代目フィアット500、「チンクチェント」ことヌォーバ(新)500は愛好家が非常に多く、FF(フロントエンジン・前輪駆動)のリバイバル版もニューミニやニュービートル同様さまざまなバリエーションが登場しており、今でもなおその人気は衰えることをしりません。 これらはメーカーの枠を飛び越え、その車名自体がブランド化するほど愛され過熱した人気を誇っていますが、共通するのは「あまりにも偉大過ぎる先代」の後継車が非常に不遇だったことです。 先代が名車すぎたこともあり、うまく世代交代ができず時代がその存在を許さなくなるまで作る羽目になるのでした。 フィアット126もそんな「世代交代に失敗した後継車」の1台です。 ボディデザインこそ一新されたものの、RR(リアエンジン・後輪駆動)レイアウトに同じような600~700ccクラスの空冷2気筒エンジンを積んでいたのですから、これはもう古い方を選ぶか新しい方を選ぶかという単純に好みの問題でした。 そして多くのユーザーはフィアット500を好み、結局1977年まで500は継続生産され、126は新車効果を発揮することもなく単に凡庸な車として熱心なファンに保護されることもなく使いつぶされる運命でした。

輸入軽自動車ブームという転機

このような車でしたから日本でもわずかな並行輸入車を除けば販売されることもなく、本国では1980年で生産終了し、1973年からポーランドのFMS社で生産されていた126が細々と作られるのみでした。 しかし、1997年にダイムラー(メルセデス・ベンツ)が新時代のマイクロカーとして初代「スマート フォーツー」を発売したことで、思わぬ転機が訪れます。 初代スマート フォーツーは軽自動車より小さい599ccエンジンを搭載した小さい車で、フェンダーの幅をちょっと削れば軽自動車として登録できたのです。 そのため、2000年に始まった正規輸入の前からフェンダーを加工した並行輸入車が軽自動車登録で販売されており、2001年には正規輸入モデルでも軽自動車版スマートKが発売されました。 「輸入車も規格内に収まっていれば軽自動車登録できる!」という一般に見落とされいた事実から、他にも軽自動車登録できる輸入車は無いかと話題になります。 たとえばミニなどは軽自動車より小さいエンジンを搭載したモデルが無かったので、不可能では無いにせよ軽登録はかなり面倒でしたが、中にはフルノーマルで軽自動車登録可能な車がありました。 それがまだポーランドで生産が続いており、1990年1月以降に生産された660cc未満のモデルであれば軽自動車登録が可能だったフィアット126です。

新車で買える輸入軽自動車として有名になったフィアット 126

1999年から並行輸入されたフィアット126は、「新車で買える輸入軽自動車」として一躍話題になりました。 前述のように、その実態はフィアット500のボディデザインを当時としては凡庸にしただけの車でしたが、レトロカーブームが続いていたことも追い風になります。 結果、2000年に生産終了するまでのわずかな期間ではありましたが、フィアット126は最後に日本でひと花咲かせることができました。 なお、それ以前にも西ドイツのPOP社でポーランド製126を改造してオープンカーにしたカブリオレモデルが「POP650」の名で日本に並行輸入されたことがり、現存していれば相当なレア車です。 軽自動車登録の可能な輸入車とはいえ、フィアット126は高級感とは縁遠い車でエアコンすらありませんでしたが、そもそも1970年代の旧車だと割り切れれば今でも「見たことの無い軽自動車」としてちょっとした注目を浴びるでしょう。 人気のチンクチェントの外し技として、軽自動車登録のフィアット126でちょっと気取ってみるのもいいかもしれませんね。

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