小さくともアメ車らしい車、プリムス プロウラー

純アメリカ産カスタムカー文化「ホットロッド」

アメリカ独自のカスタムカー文化に「ホットロッド」というものがあります。 もともとは1930年代にボディから余計な一切を取り払い、チョップドトップ(屋根の柱を切断短縮し、極端に低くしたもの)など低く構えたスタイルに、チューンナップされた高性能大排気量エンジンを搭載。 さらに派手な色に炎を描いたカラーリングなど、内外装、メカニズムともに非常に派手な、チューニングカーともドレスアップカーとも言える車です。 これが1930年代既に流行っていたというのですから、確かに日本の自動車文化など昨日生まれたも同然に感じる話ですが、歴史が古いだけにその世代から子の世代へ、孫の世代へと、アメリカ伝統の自動車文化として、今に伝えられています。 現在の日本でも、一体何年式なのかと思うような古いボディに、まるで機関車かと思うような巨大なエンジンを図太い排気管とともにうならせる車を見ることがありますが、そのようにホットロッド車は長い年月を経て未だ現役の車も少なくありません。 さらに、どんな車でもホットロッド化してしまうので、車のデザインが多様化する以前のものを除けば「この形がホットロッド」と明確に言えないのも特徴でしょう。

現代に蘇ったホットロッド、プリムス プロウラー

とはいえ、1930年代に原点を求めることができる以上、「典型的なホットロッド」というものは確かに存在します。 それを現代に蘇らせ、1997年に新型車として販売してしまったのがプリムス(クライスラー) プロウラーです。 サイクルフェンダーで覆うのみでサスペンション構造などがむき出しのフロントタイヤと、細く絞り込んだ先端に鋭角的なグリルを設けたフロントマスク。 リアに向かうに従って幅の広がるボディは、やがて太いリアタイヤを包み込む。 こう文字で表現すると、ケータハム(ロータス) セブンのようなヨーロピアンレーサースタイルのスポーツカーも思い浮かびます。 しかし、いかにも大排気量エンジンの収まっていそうな高いボンネットや、そして何より極端に低い「純正チョップドトップ」を見ると、この車がホットロッド以外の何者でも無いことがわかるでしょう。 テールエンドが品の良さそうなバンパーでは無く、ウイリーしても問題無さそうに高く持ち上げられているところなどは、走らずとも外観の演出で十分だと言えます。 これが新車で買えたというのですから、面白いもので、それがプリムス プロウラーという車でした。

クライスラーはBIG3の中でもっともアメ車らしいと言えるかも?

「プリムス」はアメリカ自動車メーカーBIG3の1つ、クライスラーが持っていたブランドで、「ダッジ」ブランドが比較的低価格の若者向けブランドとなってからは今ひとつ存在がありませんでした。 しかし、古き良きアメリカを伝えるのにふさわしいと考えられたのか、プロウラーはこの「プリムス」ブランドでデビュー。 こうしたエピソードやプロウラーの車そのものを見てもわかる通り、BIG3の中でもクライスラーはアメリカ文化の体現を好むようで、フィアットと連合を組んでフィアット・クライスラー(FCA)となった今でも、ジープなど「いかにもアメ車」をうまくブランド化しています。 しかし、プロウラーを発売した時期のクライスラーは、一時期合併していたダイムラー・ベンツ(メルセデス・ベンツ)との不協和音が目立って迷走していた時期で、結局2001年に「プリムス」ブランドが廃止されたのは残念なことでした。 以後クライスラー プロウラーとして2002年まで販売されていましたが、1.3tと軽いボディに253馬力(最終時)の3.5リッターV6エンジンを搭載、最高速度253km/hを誇った「純正ホットロッド」は、今乗っていても十分人目を引く存在でしょう。 日本では数が少なく中古車相場は安くとも400万円代ですが、それだけの価値がある車と言えますね。

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