アウディのエントリースポーツ「TT」その魅力とライバル(ポルシェ ボクスター)との比較

アウディTTとは?

円と曲線を多用した独特なデザインに2ドアクーペおよびロードスターの2種類のボディを備えたアウディの小型スポーツカー、それがTTです。 基本的にはフォルクスワーゲン(以下、VW) ゴルフやアウディ A3のプラットフォームやパワーユニットを流用しており、駆動方式も同じくFF(フロントエンジン・前輪駆動)または、アウディが得意とするフルタイム4WD「クワトロ」。 普通の乗用車、それも大衆車クラスをベースにスポーツカーボディをまとったという意味では、日本でもかつて販売されていたトヨタ セリカなどと同じ「スペシャリティカー」だと言えます。 しかし、セリカが実際にレースやラリーで活躍したのを見てわかる通り、大衆車ベースとタカをくくってはいけません。 当然スポーツカーとして成立するだけの装備がほどこされていますし、VWグループ内でコンパクトプレミアムスポーツとしての役割が求められている以上、それに相応しい高級感も持たせられています。 2代目以降は他のアウディ車、それも1ランク上の高級感を持たせたフロントマスクに変わっており、より精悍さを増しています。

同グループのポルシェ ボクスター / ケイマンとの違い

VWグループ内で濃いスポーツイメージを担っているのはポルシェですが、そのメーカーとしての関係性(VWは元々ポルシェの創業者と言えるフェルディナント・ポルシェ博士が作ったタイプ1「ビートル」のメーカーとして始まった)は、アウディより長い歴史を持っています。 ただし、歴史的関係性はともかくとして、メーカーとしては21世紀に入ってからVW傘下に入ったポルシェと異なり、1960年代にVW傘下に入ったアウディの方がVWとの共通点は多く、対してポルシェは独自性を保ってきました。 現在でもSUVのカイエンを除けばVWグループ内で共通化されたポルシェ車は無く、エントリースポーツカーのボクスター、あるいはそのクーペ版ケイマンは、アウディTTとの共通性を全く持ちません。 内外装にかの「911」とパーツやイメージを共有し、ややランクは下がるものの同じ水平対向6気筒、あるいは4気筒エンジンを搭載したミッドシップ・ピュアスポーツがボクスター / ケイマンです。

ミッドシップスポーツ対FF / 4WDスポーツ

TTとボクスター / ケイマンは2ドアクーペ / ロードスターという点では同じですが、駆動方式の違いは予想以上に両者のキャラクターを異なるものにしています。 ボクスター / ケイマンは最新の718型でエンジンダウンサイジングされ、従来の3.7~3.4リッター水平対向6気筒から、2~2.5リッター水平対向4気筒ターボに更新。 一見排気量ダウンで格落ちのようにも見えますし、911との差別化が進んだのも確かですが、出力そのものは265~330馬力から300~350馬力に向上しています。 一方のTTは1.8~2リッター直列4気筒ターボで180~230馬力。 しかも重量が1,335~1,355kgのボクスター / ケイマンに対し、TTは1,270~1,470kgと少々重めですから、動力性能そのものではピュアスポーツとスペシャリティカーの差がハッキリ出たと言って良いのでしょう。 ただし、ボクスター / ケイマンが後輪駆動オンリーなのに対し、TTは廉価モデルの1.8リッターターボ車を除けば4WDです。 2015年にデビューした3代目TTでは4WDシステム「クワトロ」が進化した電子制御タイプになり、4輪へのブレーキや駆動配分を積極的にコントロールする「曲げる4WD」。 タイヤのグリップをフルに使い、パワーを無駄無く路面に伝え、純粋に速く安定して走らせる能力なら、TTの「クワトロ」モデルに分があるでしょう。 ボクスター / ケイマンは確かにカタログスペックでは優れていますし直線の加速性能も優れていますが、どちらかといえば前後重量配分に優れたミッドシップスポーツの特性を活かし、「コーナリングを楽しむ車」だと言えます。 その意味で趣味車としてのピュアスポーツと、幅広い天候や路面状況でも実用性が高く高速長距離移動にも配慮された、実用スポーツとの違いでしょうね。

価格面でも現れるキャラクターの差

最後に価格比較ですが、新車価格ではTTが469~768万円。 ボクスターが649~880万円で、ケイマンが655~849万円。 ただし、TTで2リッター4WDターボ車は589万円からなので、思ったほど差があるわけではありません。 このことからも、両者は価格面から見ればほぼ同格の車であり、求められる魅力の異なる車だと言えるでしょう。 日常性よりも趣味性の高いスポーツカーとして乗るか、趣味性より高い実用性を重視して、ファーストカーとしても使えるスポーツカーとして乗るか、ユーザーの用途によって選ぶべきもので、それにマッチしている限り、どちらの車も同じくらい魅力的ですね。

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コメント:
愛車のボクスターが90万円も高く売れて満足です。 330万円の最低保証金額を受け取った後、420万円で購入者が見つかり、とても満足しています。
改めて走りに行く用のクルマを買いたいと考えているので、買い替えの際はまたAncarにお願いしたいと思っています。

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