旧車というと維持する費用がかかり、故障しやすいというイメージから敬遠する方も多いと思います。しかし、しっかりとした業者を選ぶことにより、憧れの名車を乗ることができます。維持しやすい旧車と維持するコツを紹介するので、参考にしてください。
旧車とはどのような車?
旧車とは大まかにいうと、数十年の歴史を誇る車の事を言います。その古き良きデザインのファンであるひとも多いはずです。状態にもよりますが、低価格で手に入り維持しやすい車種が多くなります。ここではそんな魅力的な旧車を紹介していきます。
クラシックカー
車の年式がより古い年代の物をクラシックカーと呼ぶことがあるそうです。ただし年式などに関して明確な区分があるわけではなく、それより新しくても見た目がクラシックならクラシックカーと呼ぶ場合もあります。どの車をクラシックカーと呼ぶかは時代とともに変化していくので、今の車もいつかはクラシックカーと呼ばれる日が来るかもしれません。
維持しやすい旧車とは?おすすめの車種8選
維持しやすい旧車を選ぶポイントは、故障しづらい、維持費が安い、故障した場合の部品が入手できるかどうかの3点が重要になります。外車の場合は魅力的な車も多くありますが、部品が入手困難な場合が多くまた部品自体が繊細なことが多く故障も多いため、今回の維持しやすい旧車の対象からは外れます。このため今回は国産車の中でも比較的に維持しやすい旧車8種を紹介します。
おすすめの車種1:トヨタ「初代セリカ」
1つ目の維持しやすい旧車のおすすめは、1970年~1977年まで販売されていた初代セリカです。「ダルマ」と呼ばれ愛されていました。当時も大きな注目を集めました。ただし年式が古い為、中古市場に出回っている台数も少なく、比較的価格が高いのがネックとなります。
おすすめの車種2:日産 「3代目スカイライン」
1968年から1972年まで生産されており、スカイラインの中でも形が箱のように四角いので「ハコスカ」と呼ばれています。こちらは旧車の中でも比較的、街で見かけることが多いかもしれません。おすすめの一台です。
おすすめの車種3:ホンダ「バラードスポーツCR-X」
1983年に「バラードスポーツCR-X」として発売され、前輪駆動ながら本格的なスポーツカーを目指して作られました。全長を伸ばすことなく空気抵抗を低減できる形状の採用、車重量を軽くする複合材の採用などのほか、走行性の良さや運転の楽しさが評価されているといわれています。中古市場でも台数が多く、維持しやすいので旧車デビューにはおすすめの一台です。
おすすめの車種4:マツダ「サバンナ」
1971年から生産されたサバンナは「サバンナRX7」の前身にあたります。10A型のロータリーエンジンを搭載し、クーペとセダンが用意されていました。1972年にこのサバンナがスカイラインGT-Rの連勝記録を止め、その後も数々のレースに勝利しました。値段が比較的に安価であったことも一つの要因となり、若者を中心に注目を集めました。比較的維持しやすい車種だといえます。
おすすめの車種5:トヨタ「マークⅡ・クレスタ・チェイサー」
1984年から生産された5代目マークⅡになります。販売店により名前が違っているのですが基本スペックは概ね同じになっています。当時の販売台数が多く、車体が安く手に入る可能性が高いです。丈夫さも売りの一つで、維持しやすいのでおすすめです。
おすすめの車種6:トヨタ「MR2」
1989年に生産開始された2代目MR2は、パーツも含め、比較的手に入れやすく維持しやすい車両です。初期のAW型はカローラ、スプリンターベースでしたが、2代目はセリカ、コロナ、カリーナベースになりました。デザイン性の高さも魅力的なスポーツカーとなっています。
おすすめの車種7:トヨタ「カローラレビン」
カローラレビンは1983年に登場しました。カローラという名を一度は耳にしたことがあるかもしれません。大物部品はすでに生産中止になっている可能性もあるので、手荒く乗られてきた車両ではないか確認することをおすすめします。購入の際には信頼できるお店を選ぶといいでしょう。
おすすめの車種8:スズキ「カプチーノ」
1991年~1998年まで販売された軽自動車規格のスポーツカーです。アルトワークス用に開発されたエンジンを搭載し、最高出力は64PSになります。アルミパネルを使うなど、軽量化しつつもさびにも強くなっているといわれています。
維持しやすい旧車にするコツ2選
維持しやすい旧車にすることは簡単ではありません。故障した場合の交換部品の確保など、その悩みは尽きません。走行しなければ問題もおきませんが、旧車の魅力はやはり道路を走らせた時のエンジンの音や匂い、振動です。走行に伴い、必ずエンジンも含め消耗し、交換が必要になります。その部品交換の頻度を少なくすることが維持しやすい旧車にするコツになります。ここでは2つのコツについて紹介します。
コツ1:負担がかかる走行は避ける
エンジン始動後にすぐに走らせないことを心がけましょう。暖機運転をすることでエンジンオイルの流れをスムーズにすればエンジン内の消耗も少なくなります。また、発進時の急加速はサスペンションが傷みやすくなりますし、急ブレーキの場合はブレーキ系統が消耗します。なるべく優しい運転を心がけることで、各部品の負担が減り交換頻度及び車両自体の寿命も延びるのではないでしょうか。基本的に現行車のように扱うことが難しいということを理解しておきましょう。
コツ2:DIYで整備をする
維持しやすい旧車にするコツは自分でメンテナンスをすることです。例えばオイル交換、ラジエターの冷却水の交換など今の車よりはメンテナンスしやすい部分もありますので、購入したお店などでやり方を教えてもらって挑戦してみることをおすすめします。自分でできるようになれば、車両の状態について敏感になり故障を未然に防ぐ効果も期待できます。ぜひできる限り自分で整備できるように挑戦してみましょう。
旧車を購入する際の注意点
旧車を購入する際は、信頼できる専門業者から購入するようにしましょう。一つの目安として、10年以上旧車専門でやっている業者を選んでみることをおすすめします。直接行くことができる業者が理想的です。また、どうしても近くに専門業者がない場合、雑誌やオークションでの購入を検討する時は、現物を確認することを心がけましょう。
維持しやすい旧車を見つけよう
なるべく交換部品が豊富で安価なパーツがそろっている旧車を見つけましょう。自分でメンテナンスをしつつ、業者とも連絡を取り合って良い状態に保つことが重要です。ケアを怠らずに旧車を楽しむようにしましょう。