自動車ブランドであるクライスラーのモデルには、「300」があります。
クライスラー 300は乗車定員5名のセダンであり、パワフルな走行力が特徴的なので、購入を検討している方が少なくはないでしょう。
しかし、クライスラー 300はさまざまなサイトで「壊れやすい」と言われています。
そこで本記事では、クライスラー 300が壊れやすいと言われている理由や、故障しやすい箇所・対策方法を解説します。
クライスラー 300の購入を検討している方は、故障しやすい箇所などを把握した上で検討してみましょう。
そもそもクライスラー 300とは?
クライスラー 300は、Stellantisジャパン株式会社が扱う自動車ブランドのモデルです。FCAジャパン株式会社とグループPSAジャパン株式会社が統合したStellantisジャパン株式会社は、2022年3月1日から発足した自動車販売会社です。
クライスラー 300は、300Mの後継モデルであり、セダン型の高級乗用車です。すでに日本での販売は終了していますが、中古車として扱われているケースがあります。ただし全グレードとも価格は高く、特に出回っている数が少ない右ハンドル車の方が高価である傾向にあります。
また後期型として「300S」として販売されるようになりましたが、2017年12月を持って販売終了となりました。そのためクライスラー 300を中古車として手に入れたい方は、後期型であるクライスラー300Sも探すと良いでしょう。

クライスラー 300が壊れやすいって本当?
2018年に発表された米国自動車初期品質調査(IQS)によると、順位はクライスラーは32番中27番目であり、初期装備の故障が起こりやすい方だと言えます。そのため日本で2017年12月まで販売されていたクライスラー 300も、壊れやすいと言われています。
クライスラー 300が故障する原因は、車に負荷が加わるからです。負荷が加わる動作は、以下の通りです。
・ハンドルの据え切り
・ニュートラル状態での走行
・バッテリーの放電
・無理なシフトチェンジ
また輸入車の場合、海外の交通状況に合わせて作られているので、日本の交通状況に合わないと考えられます。海外の場合は高速道路が多い上に信号機が日本よりも少なく、運転中の停車や発進の頻度が日本と比べると比較的少ないです。急停車や急発進は、車に負荷をかけることとなります。
故障しやすい箇所
クライスラー 300の故障しやすい箇所は、主に以下の通りです。
・シフトロック
・エンジンオイル漏れ
・パワーステアリング
・エアコン
シフトロックが故障すると、シフトレバーが動かなくなるので、走行中に起こるととても危険です。またパワーステアリングは、エンジンオイル漏れ・制御不良・電気系統のトラブルによって故障が起こると言われています。エンジンオイル漏れは、外部に漏れている場合は見た目で発見しやすいですが、内部に漏れている場合は早期発見が難しいです。そのため定期的なメンテナンスが大切です。他にも冷気が出なかったり、冷房と暖房の切り替えができない場合は、エアコンが故障していると考えられます。
故障を避けるためのポイント
クライスラー 300の故障率を下げるために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
・定期的なメンテナンスを行う
・故障を見つけたら早期に修理する
・信頼できる整備工場を見つける
メンテナンスのタイミングは、一般的に6ヶ月〜1年に1度が目安です。定期的なメンテナンスを行わずにいると、2年に1回に行われる車検時に修理箇所が増えてしまい、費用もかさばってしまいます。早期発見や車検時の負担を軽減するためにも、定期的なメンテナンスは行いましょう。簡単な点検であれば、自分で行えます。
まとめ
クライスラー 300は、初期装備の故障率が高いことが米国自動車初期品質調査(IQS)の結果によって分かりました。
故障しやすい箇所は、主にシフトロック・エンジンオイル漏れ・パワーステアリング・エアコンの4箇所です。
車を購入する際に故障しにくい車種を選ぶのもおすすめですが、クライスラー 300のような故障しやすい車種でも日頃の運転の仕方やメンテナンス頻度に注意すれば、故障率が下げられます。
クライスラー 300をお持ちの方やこれから購入する方は、故障しやすい箇所を理解しておくと良いでしょう。