オペルは、ドイツに本社を置く長い歴史のある自動車メーカーで、様々なサイズや形の車を製造販売しています。
オペルと言えば、コンパクトカーのコルサを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?コルサは、世界的にもオペルの中で人気のある車種です。
しかし、オペルはコンパクトカーだけでなく「ミニバンタイプ」や「SUVタイプ」の車も得意というのはご存知ですか?
そこで今回は、ミニバンタイプの「ザフィーラ」について解説と、ザフィーラの評判を紹介します。
オペルに興味がある人や検討中の人は、ぜひ最後までご覧ください。
ザフィーラとは
ザフィーラとは、オペルが製造販売している車です。
ザフィーラは、4代目まで販売されています。
また、ザフィーラは年代によって呼び名が多少異なります。
初代(ザフィーラA):1999年~2005年
2代目(ザフィーラB):2005年~2014年
3代目(ザフィーラツアラーC):2011年~2019年
4代目(ザフィーラライフ):2019年~
このようになっています。ザフィーラは、欧州の自動車メーカーで初の小型ミニバンです。
オペルの小型自動車であるアストラをベースに開発された車で、3列シートであったり、3列目シートの下に格納場所があるので、荷室がフラットになり空間を広く保つことができるという特徴があります。
初代から4代目と長く販売が続いており、エンジン廻りやエクステリア、インテリアと次々と進化しています。
4代目は、3代目までと少し異なり、ボディサイズが大きくなり、背が高いミニバンへと変貌しました。
また、3代目「オペル・ヴィヴァーロ」の乗用仕様が4代目の「ザフィーラ ライフ」を名乗っています。その中で、日本には初代と2代目が2000年~2001年、2005年~2006年にそれぞれ販売されていました。
そこで今回は、日本に導入されていた初代及び2代目のザフィーラについて解説していきます。

ザフィーラの魅力
ザフィーラの魅力は、なんと言っても欧州車で初の小型ミニバンということです。
7人乗りで3列シートを備え、3列目は床下に格納できるため荷室も広くフラットにすることができます。
欧州車でコンパクトミニバンということもあり、日本でも販売され人気が出ましたが、販売終了してしまいました。
初代ザフィーラは、アストラなどに搭載されているエンジンと同じ1.8Lで、それに4速ATを合わせたCDXグレードのみの販売となっていました。
その後、エンジンの改良が行われ10馬力アップ。
しかし、販売不振に陥り、販売開始から1年8ヶ月で販売中止になってしまいました。
2代目ザフィーラは、初代から進化して登場。
エンジンは、2.2L直列4気筒DOHCで、2本のバランサーシャフトを備えスムーズな回転を確保しました。
出力は、110kW(150ps)で燃費性能も従来型より優れたエンジンになりました。
また、アストラで高評価を得た電子制御シャシの改良型を装備していますが、基本構成はフロントがストラット式、リアがトーションビーム式となっています。
実は、このシャーシがとても強靭なのが特徴なのです。
アンダーステアを制御するシステムと各輪個別ブレーキング機能を備えたESP、トラクションコントロール、コーナリングブレーキ制御など、様々な制御が入った頼もしいシャーシなのです。
2代目ザフィーラには、標準仕様の「CD」、アップグレードの「スポーツ」の2グレードがあります。
スポーツは、コンティニュアス・ダンピングコントロール(ダンパー制御機能)、16インチアルミホイール、レザーステアリングなどがプラスされていますが、エンジンは標準と同じです。
加速やハンドリング、乗り心地も良く初代より格段にレベルアップしている2代目ですが、残念ながら販売から1年ちょっとでオペルが日本から撤退すると同時に販売中止となってしまいました。
居住空間も荷室も広く、快適なドライブが出来る輸入車のコンパクトミニバンにとても魅力を感じますね。
特に、2代目ザフィーラは初代から改良が加えられているため、より魅力もアップしています。
ザフィーラの評判
ザフィーラの評判を見ていきましょう。
・「国産車にないスタイルで、13年乗りましたが、大きなトラブルも無く6人家族の我が家では大活躍でした。」
・「がっしり感のあるボディ、トルクの太いエンジン、長距離を走っても疲労感が少ない」
・「車幅があるせいもあってドッシリと走ります。ミニバンにしては車高が低いので、高速の横風影響も受けにくいです。ドイツ生まれだけあって、長距離の高速巡航も楽々こなします。」
・「国産ミニバンと比較すると全幅が広いので車内はゆったり、シートも硬めで疲れません。安全装備も充実しているので、長距離や高速も安心です。使い勝手が良いので、使い倒しています。」
というような評判となっていました。
概ね好評のザフィーラですが、ミニバンということもあり、カーブの時に右前方が少し見にくいという欠点もあるようです。
その点を含んでも、評判が高いだけあり、乗りやすく使いやすい車に仕上がっています。
まとめ
ザフィーラは、欧州車初のコンパクトミニバンということもあり、とても人気な車種です。
3列目シートが格納でき、荷室がフラットになって容量が広く取れる点は評価できます。
ミニバンということもあり、大人数で乗るのに向いています。
安全装備もついていたり、車体が低くどっしりとしたつくりのため、高速走行も安定して、安心して長距離ドライブも可能な車です。
輸入車でコンパクトミニバンという選択肢はなかなか無いので、ザフィーラはおすすめな1台です。