N-VAN独特の魅力!他の軽バンと何が違う?荷室が広い理由と便利な使い方

N-VANが発売されてしばらく経ち、街でも走る姿を見かけることが多くなってきました。この記事では改めてN-VANの魅力を見つけるべく、エブリイやハイゼットカーゴとの比較を交えて走りや積載性をみていきたいと思います!

N-VANのおさらい

https://www.honda.co.jp/N-VAN/webcatalog/styling/design/

まずN-VANがどんな車なのか見直していきましょう。
N-VANはホンダNシリーズの第5作目で、軽商用車としてはアクティバンの後継車種という位置づけです。とは言っても車としての性格は似て非なるもので、その佇まいからはホンダがかつて生産していたライフステップバンに通じるものを強く感じます。N-WGNがライフステップバントリビュートデザインになりましたが、いやいやなんでN-WGN?と感じた人も少なくない気がします。やはり車の機能を見れば現代版ステップバンはN-WGNではなくN-VANであると信じたい気持ちがあります。

以下大まかな性能を説明します。

エンジン

エンジンは自然吸気とターボの二種類がラインナップされています。ターボであれば軽の自主規制値いっぱいの64馬力、最大トルクは10.6kgfmを発揮し余裕のある走りができそうです。自然吸気でもロングストロークエンジンのおかげで必要十分な力は発揮してくれるでしょう。

トランスミッション

ミッションは基本がCVTとなっています。一般的な4ATやスズキの5AGSは変速ショックが発生しますがCVTにはそれがないので安定した積載と荷物の保護を考えれば理にかなっています。ただし自然吸気モデルに限り6速MTが用意されています。MTでも変速ショックは発生しますがドライバーの運転技術による差が大きく、クラッチ操作を丁寧に行えばいくらでもショックは低減できます。現在6速MTが設定されている軽自動車はS660とN-VANの2車種のみで他は5MTです。エンジンが非力な分、プラス1速の余裕はうれしいポイントです。

車両重量

車重は930㎏~1020㎏となっています。背の高い車体のため軽自動車としては重めですが軽貨物バンとしては並と言えます。むしろ自動車に求められる機能が増えている昨今、この車重はなかなか優秀ではないでしょうか。

軽バン荷室サイズ比較

軽バンとしては最も気になる積載性を見ていきましょう。

寸法比較表

現在軽バンは実質N-VAN・ハイゼットカーゴ・エブリイの3車種のみで、他はエブリイかハイゼットのOEM車となるため、3車種で比較していきます。各車の荷室の寸法をまとめた表が以下になります。

荷室寸法(mm) 長さ 高さ
N-VAN 1,510 1,235 1,365
エブリイ 1,910 1,320 1,240
ハイゼット 1,860 1,315 1,235

※2名乗車、ハイルーフの値

やはり注目すべきは荷室高です!他2台と比べて10㎝以上の高さを実現しています。荷室長は短くなっていますが、助手席を倒せば荷室から続いてフルフラットになりそのスペース長はなんと2635㎜!非常に長いです。

何が違う?なぜ広い?

N-VANがこの積載スペースを確保できたのは軽バンとしては珍しいモノコックフレームとFFレイアウトを採用した事に一因があります。少し専門的な話になります。
従来の軽バンは軽トラックとラダーフレームを共用していました。ラダーフレームとはその名の通りハシゴ状のフレームのことで本格オフロード車やトラックなどに使われています。このフレームは床下を通っているためどうしても床面が高くなってしまいます。また軽バン/軽トラックではエンジン位置も後車軸付近や前席下などが多くこれも低床化しにくい原因のひとつです。しかしN-VANはフレームを共有する軽トラックがないためモノコックフレームおよびFFレイアウトの採用が可能となりました。これによってボリュームのあるエンジンやフレームを床下から排除することができ床面を低くできたため荷室高を確保できました。また前席下にエンジンがないため助手席を低く倒すことができ、この結果助手席フルフラットが実現し車内スペースを有効に使う事ができたのです。

何ができる?

https://www.honda.co.jp/N-VAN/webcatalog/interior/utility/

低床化による荷室高と助手席フルフラットによる荷室長がN-VANの強みです。結局N-VANは何に使えるのか、考えていきましょう。
以下、思いついた使用方法です。

バイクのトランポ

バイクの中でも特に背の高いオフロードバイクを積むなら荷室高は必須です。トラックなら高さに物理的な制限はありませんが積荷が吹きさらし雨ざらしになります。多少の雨風で壊れるバイクはそうそうないと思いますが、バイクに付随する工具などの荷物はできれば濡らしたくありません。N-VANであればまとめて車内に入れられます。

車中泊

フルフラットといえば車中泊!これほど広いスペースがあればお布団を敷いて足を伸ばしてくつろぐことができます。キャンピングカーのベースとして使うのも良さそうです。

サーフィン、スキー、スノボ

四駆の設定があるので雪山にも砂浜にも安心して出かけられます。またマリンスポーツやウィンタースポーツなど長尺ものを積む必要があるときにも活躍してくれるでしょう。

使い方はユーザー次第

上記の使い方はあくまで例でありスペースの使い方はユーザーのアイデア次第です。あなたもN-VAN独特の魅力を探してみてはいかがでしょう?

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