日本においてキャデラックのブランド力は強力です。豪華で高級なVIPセダンとして名をはせるキャデラックですが、実はそのSUVであるXT6が今やセダンを上回る評価を得ています。そこで、今回はそんなキャデラックのXT6を詳しくご紹介します。
キャデラックXT6とは
XT6は、GMがキャデラックブランドで販売するクロスオーバーSUVです。2019年に北米で発表され、日本では2020年1月から6人乗り仕様のみがが発売されました。
全長5,060mm、全幅1,960mm、全高1,775mmという堂々たるボディサイズで、キャデラックのSUVファミリーの中では、XT5とフルサイズSUVのエスカレードの中間に位置します。
デザインは、グリルシャッター付きのフロントグリルと最新のLEDテクノロジーを導入したスリムなヘッドランプや、縦基調のランニングランプ、高輝度のクリスタルメッシュグリルという最新のキャデラックのデザイン言語が反映されています。
また、空力性能や冷却機能などを考慮したデザインのロワグリルやサイドミラー、リアスポイラーが装備されています。
パワートレインは、最大出力310hpの3.6LV型6気筒ガソリンでトランスミッションは9速ATを組み合わせます。このエンジンは低負荷時に6気筒のうち2気筒を休止する「アクティブ・フューエル・マネジメント」を採用し燃費の向上を実現しています。
そして、「スポーツ」に標準装備される4WDシステムの「スポーツコントロールアクティブツインクラッチAWD」は、アクティブヨーコントロールが装備されるが特長です。
全長×全幅×全高 | 5,060mm×1,980mm×1,775mm |
ホイールベース | 2,880mm |
エンジン | V型6気筒3,649cc |
最高出力 | 231kW(314PS)/6,700rpm |
最大トルク | 368N・m(37.5kg・m)/5,000rpm |
トランスミッション | 9AT |
キャデラックXT6の価格は899万円
キャデラックXT6のグレードは「プラチウム」ひとつだけのモノグレードですが、ラグジュアリー志向の「プラチウムラグジュアリー」と、スポーツ志向の「スポーツ」を選ぶことができます。
キャデラックXT6の室内は2:2:2の3列シートを備えており、キャデラックに恥じない広い室内スペースが確保されています。
運転席と助手席は本革で、8ウェイ調整パワーシート(リクライニング/前後スライド/高さ/チルト)に加え、2ウェイパワーニューマチックランバーサポートも装備。
また、1,980mmの広い車幅に二人掛けですから、2列目シートも3列目シートも余裕たっぷりです。
さらに、3列目シートには、リモート折りたたみ機能のパワーフォールディング機構付(50:50分割)シートを採用し、2列目シートのチップ/ピッチ&スライド機能で3列目シートへのアクセスもストレスを感じません。
そしてラゲッジスペースの最大容量は2,228Lと、タップリなのも見逃せません。
11種類の先進運転支援システムと最新のコネクト
XT6には、以下のような最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載しています。
・リモートウォッシュ付きHDリアビジョンカメラ
・前方衝突アラート
・車間距離インジケーター
・自動緊急ブレーキ
・フロント歩行者用ブレーキ
・フロント&リアパークアシスト
・サイドブラインドゾーン警告機能付き車線変更アラート
・リアクロストラフィックアラート
・車線逸脱警告付きレーンキープアシスト、セーフティアラートシート
・スピードリミッター
標準装備されるのが以上で、さらにオプションで
・アダプティブクルーズコントロール
・ブレーキ付き自動パーキングアシスト
・リア歩行者アラート
・HDサラウンドビジョン
・サラウンドビジョンレコーダー
・ヘッドアップディスプレイ
などが設定されています。
まとめ
プレミアムSUVというと、BMWやメルセデスなど欧州車の人気が高いのですが、キャデラックXT6は、それらの欧州製SUVに劣らない性能と最新装備を備え、アメリカならではのゆとりを感じさせてくれる一台です。そして何より欧州勢より圧倒的に安いのも魅力です。