ホンダS660は2015年の発売から、約3万台もの数を販売することができました。
2021年3月に生産終了を発表してから多くの人から購入希望をつのる声が相次ぎ、ついにホンダは検討を重ねて650台限定販売を決定。
600台は販売店で、50台はウェブサイトからの申し込みを行いました。
2021年12月15日にLIVE配信で抽選結果を発表。
S660の生産は終了してしまいますが、このようにファンが多いS660の紹介をします。
ホンダS660の誕生
本田技術研究所が50周年記念でおこなった新商品提案企画に社員の椋本さんが提案する「軽スポーツカー企画」が始まりです。
プロジェクトチームは椋本さんと3人のベテランエンジニアでスタートします。
当初は”ゆるすぽ”がテーマでした。
『気軽に運転、速さはそこそこ』をコンセプトとしていました。ですが、それではホンダらしくなかったのです。
本物のスポーツカーで軽自動車だからこその、際立つコンセプトが必要でした。
そこから”ガチスポ”という名前で再出発します。
まずは2011年の東京モーターショーに間に合わせるために、開発を急がなければなりません。
チーム全員で力を入れて構成案を書き上げ、試行錯誤で採用しエンジンがミッドシップエンジン。
ミッドシップエンジン(車体の中心付近にエンジンを配置すること)とは、どのような性能なのかをお伝えします。
S660はどのような車
S660は2シーターのオープンカー。
ルーフは着脱式「ロールトップ」です。
ルーフの脱着方法は手動(巻き取り)です。ルーフ専用の格納庫に収納できます。
インパネ(インストルメントパネル)は単眼で、とてもシンプルなデザインです。
※インパネ(インストルメントパネル)…計器盤、メータパネルのこと
コンパクトで楽しい車
見た目の印象は小さくて車高が低いので、地面を近くに感じ取れる走り。実際のスピードよりもスピード感を得られます。
走りにこだわりを持って開発した車なので、コーナーリングも楽しむことが可能です。
見た目がカッコイイ
軽自動車は、細かい動きを得意とする便利な車と思っていました。
しかしS660は小さい車ですが、スポーツモードスイッチがあります。スポーツモードスイッチを押すことで、力強く走行します。
山道や、曲がりくねった道を爽快に走り抜ける車です。
維持費がお安い
何度も言いますが軽自動車なので、自動車税・車検代・燃料代・高速料金がお安く、ドライブを気軽に楽しめます。
S660のエンジンは
ミッドシップエンジンを採用し、エンジンが後方にあるということは重量配分がリアにかかります。
力強い旋回が期待できるコンパクトスポーツカーです。
軽自動車のS660は、燃費も良いですがパワーは64馬力。これこそが、このエンジンで楽しめる意義です。
エンジン
660ccDOHCインタークーラー付ターボチャージャー(S07A型)エンジンは、ホンダN-BOXシリーズのターボエンジンを採用しています。
トランスミッション
軽自動車初の6速マニュアルトランスミッションです。
スポーツモードの7速パドルシフト付きCVTもあります。
ボディーサイズ
・全長3,395mm
・全幅1,475mm
・全高1,180mm
最大出力
47kw(64ps)/6,000pm
車両重量
830kgから850kg
軽自動車のスポーツカーとして楽しめるS660のエンジン。
グレードは、α(ベースグレード)とβ(上級装備)の2種類があります。
・αにコンプリートカーブランド「モデューロ」がデザインModulo X
・αの特別仕様車のトラッド・レザー・エディション
さらに、『無限』がチューニングした『Honda S660 MUGEN RA』を660台の限定で販売したこともありました。
S660はマフラーを取り換えることができるのでエンジン音も楽しめます。
エアロウィングや外観イメージなどもチェンジすることもできるため、車が好きな人は楽しめることでしょう。
Ancarにてホンダの車をお手頃価格で見つけることができます。
まとめ
2015年から3万人以上の人々に楽しんでいただいたS660ですが2022年3月で生産終了します。
軽自動車を”ガチスポ”というコンセプトで、エンジンをミッドシップに配置してDOHCターボチャージャーを装備。
見た目はコンパクトで車高も低くく、その分インパクトが強い車です。
軽自動車のスポーツカーとして楽しめる車です。