『ダッジ・ラム』といえばクライスラーのピックアップトラックというのは有名ですよね?
目まぐるしい自動車業界の変化の中で『ダッジ・ラム』は『ダッジ』では無くなっているのを知っていましたか?
『ダッジ・ラム』は現在は『ラム1500』として販売されています。ここでは、その理由をわかりやすく説明していきます。
『ダッジ』の『ラム』
もともと『Dodge(ダッジ)』は、1914年に『ダッジ・ブラザーズ』として設立され、1928年にクライスラーに買収されました。これにより『Dodge(ダッジ)』はクライスラーの一部門となったのです。
そして、クライスラーから『Dodge(ダッジ)』ブランドの『RAM(ラム)』として販売されていたピックアップトラックが『ダッジ・ラム』です。
『ラム』の『1500』
ダッジのピックアップトラックとして『ダッジ・ラム』が販売されてきましたが、2009年からは、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が『Dodge(ダッジ)』ブランドから『RAM(ラム)』ブランドとして独立されました。
現在はステランティスN.V.の商用車部門の『ラム・トラックス』から製造・販売されるピックアップトラックとして『ラム1500』などがあります。
※ステランティスN.V.とは、イタリア自動車メーカーの『FCA』とフランスの自動車メーカー『グループPSA』(旧社名PSA・プジョーシトロエン)が折半出資で合併して誕生した多国籍自動車製造会社です。
※RAM(ラム)ピックアップトラックでは、1500・2500・3500と積載量によって分類されていますが、ここでは一般的な1500について説明していきます。
ラムの歴史
1981年にダッジから販売されたピックアップトラックに初めて『RAM(ラム)』というモデルが登場しました。そして、1986年モデルから『ダッジ・ラム』の代名詞でもある十字型のクロスヘアグリルが採用されました。
1994年からは、第二世代の『ダッジ・ラム』が販売されることになります。この第二世代からはデザインを大きく変更し、独特のフロントフェイスに巨大なフロントグリルを搭載し注目を集めました。
そして、2002年から第三世代の『ダッジ・ラム』へと移行し、エンジン・トランスミッション・サスペンション・フレームなどを一新し、人気を集めていた巨大フロントグリルはさらに大きくなり、その迫力を増したデザインは、更にファン層を広げることに成功しました。
2008年のデトロイトモーターショーで、第四世代の『ダッジ・ラム1500』が初披露されました。2009年には『ダッジ』ブランドから『ラム』ブランドへと独立したため、2010年モデルからは順に『DODGE』のロゴが消え『RAM』のロゴへと切り替えられていきます。ここから『ダッジ・ラム』ではなく『ラム1500』となります。
第四世代のデザインは先代よりもさらに直線的で角張ったものとなり、フロントグリルも含めさらに迫力を増したデザインになりました。
そして、2018年のデトロイトモーターショーで新型の『ラム1500』を発表し2019年モデルからは第五世代の『ラム1500』へとフルモデルチェンジされました。
第五世代は、先代モデルと比べると少し丸みを帯びましたが、ラムの特徴である大きなフロントグリルは健在で、メッシュタイプからビレットタイプへと変更されました。また、代名詞でもあった十字型のクロスヘアグリルではなくなり、新型の六角形の大型グリルを採用し、中央に『RAM』のロゴを配置しています。
第五世代の最新『RAM 1500』
『ラム1500』は2019年モデルからフルモデルチェンジを果たし、6モデルがラインナップされています。
トリムレベルは、下からTRADESMAN(トレーズマン)、BIGHORN(ビッグホーン)/LONESTAR(ローンスター)、REBEL(レベル)、LARAMIE(ララミー)、LARAMIE LONGHORN EDITION(ララミーロングホーンエディション)、LIMITED(リミテッド) となっています。
エンジンは、3.6L/V6エンジン・5.7L/V8/HEMIエンジン・3.0L/ターボディーゼルエンジンがラインナップされ、トランスミッションは8速ATが採用されています。
また、テールゲート中央には、羊の頭部を象った「ラムヘッド」が配置され、これはダッジブランドを表わすメインロゴとして、ラム以外の車種にも使われてきたものですが、現在では『ラム』のエンブレムとして使用されています。
※エンジンはモデルによって選択できないものもあります。
Ancarで販売中
現在Ancarでは以下の『ダッジ・ラム』『ラム1500』の車両を販売しております。
成約済みになっていた場合はご容赦ください。
ラム1500 ロングホーン
詳細はこちら
ダッジ ラムトラック ロングホーン 2018年式 5,000km ロングホーン
まとめ
『ダッジ』ブランドの『RAM』から『ラム』ブランドへということで、説明させていただきましたが、わかっていただけましたでしょうか?
近年、世界的に多くの自動車メーカーが吸収・合併が行われている中で、情報を知らずにいつの間にか変わっているといったことが多様に起きています。
そんな中で、今回は『ダッジ』ブランドの『RAM』が『ラム』ブランドへと変化し、『ラム・トラックス』から『ラム1500』が製造・販売していることを説明するとともに、『ラム』の歴史についても紹介させていただきました。
『ラム』の歴史を知ることによって、この記事を読む前よりも『ラム1500』のことが好きになってもらえたのであれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ライター:Ancar編集部 呉東和虎