たまに見かける車を乗せるトラック、積載車とは?【ベテラン整備士が教えます】

今回はいつもの普通自動車とは違い、積載車の車荷台油圧シリンダーシール交換を珍しく行ったので積載車について少し紹介してみようと思います。皆さんも、運転中に車を何台も載せている大きな車両を見かけたことがあるのではないでしょうか?

積載車とは?

積載車とは正確には車載積載車または車両運搬車などと呼ばれ主に車や重機を積んで移動する車両の事です。積載車の中でも、キャリアカーやローダー、セイフティローダー、セルフローダーなど呼び名は沢山あり、それぞれ機能や運搬可能な種類や台数も決まっています。機能としては主に重機などを運ぶために車輌前部分を油圧昇降式のシリンダーで上昇させて、後ろ荷台部分を地面に近づけて車両を乗せたり降ろしたりさせるセルフローダーや、車両前部分ではなく後ろの荷台だけが上昇し斜めに地面に近づけて車両を乗せるセイフティローダーなど名前だけでなく機能や作動も大きく変わってきます。

二階部分を上げ下げする部品を修理

今回は、二台自動車を積める積載車の二階部分を昇降させる油圧シリンダーが作動しなくなってしまい、シリンダー部分のシールが破損しシリンダーが動かない状態になっていたのでシールを交換しました。シリンダー内部はオイルで充満し圧縮されて油圧により伸縮します。オイルの漏れや異物の侵入を防ぐためとピストンのスライド可動を守るために必ずシール(パッキン)が必要です。とても重要な部品となります。このシールが劣化により割れてしまい内部に入り込み、シリンダー部分にはシールが無い状態になってしまっていました。何度か動きが悪かった事があったようですが今回は荷台の昇降ができなくなってしまいました。これでは1台しか車両を積めません。シリンダーを分解してシールを交換しシリンダケースの内部を清掃します。シールを交換すると正常に作動するようになりました。

事故で助けてくれるのはレッカー車

ちなみに車が故障した時に連絡をして救助に来てくれるJAFなどで使用しているのはレッカー車です。こちらも良く見かけるしお世話になった事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。レッカー車とは車両の前輪または前後輪を持ち上げて吊るした状態で牽引する車両の事です。ローダーなどは荷台が昇降する為、ある程度広い場所を確保しないと作業ができませんがレッカー車は狭い場所でも牽引する事が出来るのでロードサービスなどでは多く使用されています。

積載車やレッカー車は普通自動車よりもさらに技術が必要に

それぞれ運転する場合は資格や免許などが必要になってくる場合もありますので安易に運転してはいけません。特殊車両に乗る運転手さんは技術と安全をしっかりと学んで運転しています。あんなに大きな車両を運転しているのはすごいなといつも感心してしまいます。ナンバーの無い新車や故障して走行不能な車を運んでくれる積載車などは私達の生活に欠かせないものなのです。信号待ちや走行しているのを見かけた時などじっくりと車体を見てみるのも楽しいと思います。

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