なぜ日本って左側通行なの?実は世界の75%が右側通行!!

「日本ってなんで左側通行なの?」「他の国も左側通行なのかな?」
このように、左側通行であることに関して疑問に思ったことはありませんか?海外に旅行をしたことのある人であれば、日本とは異なる右側通行に違和感を感じたことがあるはずです。

調べてみると、左側通行・右側通行の違い歴史と大きく関わっていることが分かりました。

今回はそんな素朴な疑問について解明していきます。

ほとんどの国は右側通行

まずは他の国では左側通行と右側通行のどちらが多いのかを見ていきましょう。

世界の75%が右側通行

190の国や地域を対象として、左側通行と右側通行の国の割合を調べてみました。
その結果、約75%が右側通行25%が左側通行であることが分かりました(TRAVELTOWNSが出している情報をもとに算出)。
世界の約4分の3の国が右側通行ということを考えると、ほとんどの国で右側通行なことが分かります。日本は数少ない左側通行の国々のうちの1つなんですね。

結果の詳細については以下の通り。ヨーロッパのほとんどの国が右側通行です。歴史的な事情が深くかかわっていることがうかがえます。

左側通行の国や地域

アジア:マカオ、日本、香港

東南アジア:インドネシア、シンガポール、タイ、ブルネイ、マレーシア、東ティモール

ヨーロッパ:アイルランド、イギリス、マルタ、キプロス

オセアニア:オーストラリア、キリバス、クック諸島、ソロモン諸島、ツバル、ナウル、ニウエ、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、米領サモア

南米:ガイアナ、スリナム

アフリカ:ウガンダ、エスワティニ、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、セーシェル、タンザニア、ナミビア、ボツワナ、マラウイ、モザンビーク、モーリシャス、レソト、南アフリカ

南アジア:インド、スリランカ、ネパール、バングラデシュ、パキスタン、ブータン、モルディブ

右側通行の国や地域

アジア:モンゴル、中国、北朝鮮、台湾、韓国

東南アジア:カンボジア、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、ラオス

ヨーロッパ:アンドラ、イタリア、オランダ、オーストリア、サンマリノ、ジブラルタル、スイス、スペイン、ドイツ、バチカン、フランス、ベルギー、ポルトガル、ポーランド、モナコ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、アルバニア、アルメニア、ウクライナ、ギリシャ、クロアチア、ジョージア、スロバキア、スロベニア、チェコ、トルコ、ハンガリー、ブルガリア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、モルドバ、ルーマニア、アイスランド、エストニア、グリーンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア

オセアニア:ウェーク島、グアム、サモア、トンガ、ニューカレドニア、バヌアツ、パラオ、フランス領ポリネシア、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦、北マリアナ諸島

北米:アメリカ、カナダ、サンピエール島・ミクロン島

南米:アルゼンチン、アルバ、ウルグアイ、エクアドル、コロンビア、チリ、パラグアイ、フランス領ギアナ、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ボリビア

アフリカ:アルジェリア、アンゴラ、エジプト、エチオピア、エリトリア、カメルーン、カーボベルデ、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、コモロ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボワール、サントメ・プリンシペ、シエラレオネ、ジブチ、スーダン、セネガル、ソマリア、チャド、チュニジア、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マダガスカル、マリ、モロッコ、モーリタニア、リビア、リベリア、ルワンダ、レユニオン、中央アフリカ、赤道ギニア

中東:アゼルバイジャン、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、バーレーン、ヨルダン、レバノン

中央アジア:ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン

ソース:https://www.traveltowns.jp/rentacar/side-of-the-road/

 

 

 

なぜ日本って左側通行なの?

日本が左側通行である理由について考えていきましょう。さまざまな説がありますが、有力な説を紹介していきます。

90%の人が右利きだから

古くから、人類の約90%が右利きといわれています。この利き手通行方向には大きな関わりがあります。
騎士(武力)による争いが頻繁に起こっていた中世において、多くの一般市民は武器を所有していました。当時、右利きの騎士(武士)は敵の攻撃から身を守るために、武器を持つ右手が敵に近いことを好みました。そのため、道路が整備される前から左側通行が中心だったといわれています。日本の左側通行は、その当時のなごりに由来していると考えると非常に合理的です。

いつ敵から攻撃されるか分からない時代だったことを想像すると、この「敵から身を守るため」という説が1番の理由だったと考えられます。また、「右側通行の場合、左に差している刀がすれ違うときにぶつかってしまうから」という説もあります。左側通行であることで、それによる揉めごとから決闘になることを防ぐことができたと言われています。左側通行は騎士(武士)にとって自己防衛のために一石二鳥の手段だったのでしょう。

「じゃあなんで他の国のほとんどでは右利きなの?」という疑問が出てくると思いますが、かつては世界的に左側通行が主流でした。

ナポレオンが左側通行の世界から右側通行の世界へ

道路が整備される前から、世界的には左側通行中心でした。そんな中、右側通行中心の世界へと変えたのはフランスのナポレオンだといわれています。これについてもさまざまな説がありますが、有力な説を紹介していきます。

1700年代後半、フランスでは複数の馬に引っ張られた荷車(馬車)が使われたようです。御者(馬を操る人)は利き手である右手でムチを扱うために左側に乗りました。複数の馬を一度に操るためです。その上、「御者にとって道路の中央側に座ったほうが安全に運転できるため、右側通行になった」といわれています。これが右側通行・左ハンドルの起源の一説だとされています。

また、「ナポレオンが右側通行中心の世界にした」ともいわれます。これに関しても「ナポレオンが左利きだった」「戦争で勝つため」などのさまざまな説があります。
「ナポレオンが左利き」だったという証拠は見つけることができなかったため、本当に左利きだったのかという疑問が残ります。「戦争に勝つため」という説は「ナポレオンが左利きだった」という説よりは可能性が高いと思います。利き手である右手を敵側に置くために左側通行になったことを踏まえると、逆に左側からの攻撃は多くの人にとっての弱点だったと言えます。ですので、ナポレオンは戦争に勝つために、相手の左側から攻撃できるよう軍隊に右側通行させたのかもしれません。

「戦争に勝つため」「馬車の影響」このどちらか、もしくは両方の理由により、右側通行を普及させたという説が合理的なのではないでしょうか。

いずれにせよ、ナポレオンの時代が右側通行への転換期でした。

その証拠として、フランス革命後、さまざまな国で右側通行が推し進められ、ドイツやハンガリーなどのヨーロッパのほとんどの国で右側通行が法的に定められるようになりました。

沖縄は右側通行になったことがある

1945年にアメリカの占領下となった沖縄では、右側通行が定められました。当時、慣れない右側通行を強いられた沖縄の人たちは事故を頻繁に起こしてしまったようです。その後沖縄は1972年に本土復帰を果たし、1978年に法定化により左側通行に戻りました。

右側通行・左側通行の違いは歴史的背景にある

沖縄の例のように、歴史的な背景によってたくさんの国や地域が右側通行を法的に定められたことが分かります。

まとめ

  • ・右側通行の起源は武士が身を守るため
  • ・世界的に右側通行が多いのは、「馬車」「戦争に勝つため」が理由となり、ナポレオンの時代が転換期となったといわれている
  • ・沖縄も右側通行になったことがある

日本が左側通行である理由は、武士の自己防衛のなごりがあり、島国であり地理的に恵まれていたことだといえます。

右側通行・左側通行にまつわることには歴史的なことが深く関わっているんですね。

国や地域によってさまざまな交通ルールがありますが、歴史的な背景について考えるのも面白いかもしれません。

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