いつかは乗りたい憧れのドイツ車|4つの特徴と代表的メーカー6社を紹介

ドイツ車はその頑丈なボディと卓越したデザインで、憧れる人も少なくありません。その人気は若者から高齢者まで幅広く衰えることもないので、今回はそのドイツ車について、4つの特徴と代表的なメーカー6社について詳しく解説しています。

世界一の自動車大国ドイツ

自動車産業において、ドイツは被雇用者の多くが、自動車関連の仕事に携わっており、世界一の自動車大国と言われています。

日本も数少ない自動車大国と言われていますが、ドイツと比較すると生産性や知名度にかなり差があります。

外に出掛けていると、外車が目に付くことがあるでしょう。そのほとんどがドイツ車と言っても過言ではありません。ドイツ車とは魅力ある自動車なのです。

ドイツは自動車が誕生した国

ドイツは、現在主流となっているガソリン自動車が誕生した国と言われています。

1876年にニコラウス・オットーという発明家が、ガソリンエンジンの基礎となるエンジンを開発・設計し、10年後にガソリンエンジンを積んだ自動車が初めて開発されました。

今となっては当たり前の自動車ですが、ドイツの方々が制作していなければ今のような快適な移動はできていません。ドイツは今も昔も自動車の先進国と言えます。

ドイツ車に共通の特徴4つ

「自動車と言ったらドイツ」と言われるほど認知度の高いドイツ車ですが、他車とは違う魅力的な特徴が多くあります。

ここからはドイツ車に共通する特徴を4つにまとめていきますので、詳しく見ていきましょう。

ドイツ車特徴1:高速安定性

ドイツ車の特徴で外せないのが、高速安定性(高速でも安定して走行できる性能)に優れていることです。

ドイツ車は国産車と違い、背の高い車が少ないのです。背の高い車だと風の影響を受けやすく、特に高速においては転倒などの危険性があります。

そこで、背の高さを低く設計することで走行時の空気抵抗を抑制し、高速安定性を高めています。

アウトバーンの存在

ドイツではアウトバーンという速度制限のない高速道路が存在します(一部例外あり)。

アウトバーンでは時速200キロで走行する車もいることから、車自体のトラブル防止や乗り心地の良さを含めた高速安定性に力を入れています。

ドイツ車にとってアウトバーンは、いかに安全で高性能に、かつ快適な走行ができるかを追求する大切な環境と言えるでしょう。

ドイツ車特徴2:ボディが頑丈

ドイツ車の2つ目の特徴は、ボディがとにかく頑丈ということです。

走行速度の速いドイツでは、その速度に耐えうる頑丈なボディが必要不可欠になってきます。ボディが頑丈であればあるほど耐久値は向上し、速度におけるサスペンションの動作なども向上します。

性能を向上するため、ボディ強度を高めると共に、車の軽量化も図っています。ドイツ車はボディ強度と軽量化の両立に長けた魅力的な車です。

ドイツ車特徴3:内装の質感が高い

ドイツ車は外装や性能だけでなく、内装の質感が高いことも特徴の1つと言えます。

よく車の雑誌を見る方には「外車は国産車と比較して内装が質素」というイメージが強いのではないでしょうか。しかし近年、ドイツ車はインパネやシートの素材、材質を細かに検討し、その車に合った高級感ある内装へと進化させています。

昔のイメージを覆す先進的な内装は芸術品と言っても過言ではありません。

ドイツ車特徴4:運転する楽しさを重視

多くのドイツ車の会社が理念としていることが、運転する楽しさを重視することです。

実際にドイツ車を運転してみると、ハンドル操作が少し重かったり、アクセルやブレーキの踏みが軽かったりと国産車と比較して操作性はかなり違います。こういった操作性を変えることでドイツ車は「自分で運転している」という楽しさを生み出しています。

加速や切り替えしもしやすく、ドイツ車に一度乗ると国産車に戻れないほどの魅力に気付くでしょう。

代表的なドイツ車メーカー6社

これまでドイツ車に共通する特徴を4つにまとめ、ドイツ車がどんな性能、機能を持っているかが認知できたでしょうか。

ドイツ車は共通した特徴があるものの、メーカーによって長けているところや性能などが違ってきます。

ここからは特に代表的なドイツ車メーカー6社を代表的な車種と共にご紹介していきます。(2020年9月時点での価格)

メーカー1:メルセデス・ベンツ

「ドイツ車と言えばメルセデス・ベンツ」と言えるほど、日本でも認知度の高い高級車メーカーです。

ベンツ車共通の哲学である「Das Beste oder nichts」を今も受け継ぎ、安全を第一に考えた特徴があります。

代表的な車種は「Cクラス」です。ベンツ独自の性能のほか、たくさんの見えない部分を更新したモデルです。価格は税込み489万円からで、高級車に分類される人気の車種です。

メーカー2:フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンは、ドイツの大衆車と言える親しみあるメーカーです。

ドイツだけでなく日本でも多くの方が乗っています。性能がしっかりしており、また価格もそんなに高額ではないためまさに大衆向けのメーカーと言えます。

ビートルも人気のある車種ですが、代表的な車種はハッチバックの「ゴルフ」です。価格も261万9,000円からとドイツ車とは思えない低価格で、小回りの利く大衆車として多くの人気を得ています。

メーカー3:BMW

BMWは、「駆け抜ける喜び」をコンセプトとして提供する歴史あるメーカーです。

BMWの魅力は、かっこいいボディラインです。日本では若い世代が乗る車という印象が強くありますが、車がステータスであるドイツでは老若男女問わず愛されているメーカーです。

代表的な車種は「3シリーズ」のセダンです。THE1の価格は337万円からとお高めですが、外装内装ともに良いです。また走行性抜群の魅力的な車種です。

メーカー4:アウディ

アウディは、フォルクスワーゲングループ傘下に属する主に「高級車」を扱うメーカーです。

モータースポーツによって磨かれた走りやデザインを創業当時から受け継ぎ、進化させた技術が今のアウディの魅力です。

代表的な車種は「A3 スポーツバック」です。価格は330万円からと、高級車の中ではリーズナブルです。エンジンはフォルクスワーゲンと同じものを使用しつつ、電気制御やこだわりある内装は高級車そのものです。

メーカー5:ポルシェ

ポルシェは、多くの車好きの方から愛され続けるドイツの高級車メーカーです。

フロントだけで分かる美的なボディデザイン、スポーツカーとして開発され続けた加速力と高い走行性能はまさに1級品です。

代表的な車種は「911 カレラ」です。価格は1398万円からとやはり最高級車です。もともとハイスペックな911ですが、2018年に発表された新型911(992型)の影響もあり、今も人気の絶えない車種となっています。

メーカー6:MINI

MINIは、「大人4人がしっかりと乗れて、かつ小さな車を作れ」というコンセプトのもと、イギリスの大衆車として開発されたメーカーです。

今はBMWの傘下に属してドイツ車となっていますが、今でもコンセプトは変わらず小回りの利く操作性や丸みあるボディラインは愛され続けています。

代表的な車種は「MINI 3 DOOR」です。価格は265万円からとBMW傘下とは考えられない価格で男女問わず人気となっています。

その他のドイツ車メーカー

代表的なドイツ車メーカーを6社紹介してきましたが、ほかにもアルピナやスマート、メルセデスAMG、メルセデスマイバッハ、さらには日本から撤退してしまったオペルなどがあります。

アルピナはBMW系列、メルセデスAMGやマイバッハはメルセデス・ベンツ系列と分かれていますが、ドイツ車の特徴は共通しています。そのため、どのメーカーも先進的な性能を持っています。

ドイツ車が高額な理由

ドイツ車に限らず、「外車は高い」というイメージを持ったり、聞いたりしたことがあるでしょう。では、なぜドイツ車は高額と言われているのでしょうか。

ドイツ車が高額な理由はいくつかありますが、主な要因は輸送費と車の部品の値段です。

特に車の部品は、長距離走行を可能にした強度ある部品を使用しています。そのため、部品を制作する技術力や精度にともない、車の値段も上がったと言えます。

輸送コストがかかる

ドイツ車が高額な理由の1つに、輸送コストがかかることが挙げられます。

ドイツで製造された後、日本に届くのですが、その際の為替状況によって日本円換算で日本より高い場合があります。つまり、為替の影響によって輸送コストの増減が変わってくるのです。

輸送コストはかかっても関税がたくさんかかるわけではありませんので、実質輸送コストのみがかかると考えてよいでしょう。

伝統を守りつつ進化を続けるドイツ車に今後も注目しよう

時代や技術が進み、車はガソリンから環境を考えた電気自動車へと変化してきています。ドイツも車先進国として、人気モデル車を元にデザインや性能を保ちつつ電気自動車の開発に取り組んでいます。

デザインや走行性能、各メーカーのコンセプトといった伝統を守りつつ進化を続けるドイツ車に今後も注目しましょう。

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