スーパーチャージャーの仕組み2選|特徴6選と車種を詳しく紹介

リショルム・コンプレッサー、スクリュー式と呼ばれることもあります。

スクロール型

スクロール型は、一対の渦巻き型のスクロールをひとつは固定しもう片方を円運動させることで、外周から取り込んだ空気が渦巻きの中心に向かって圧縮されていき、吐出するという仕組みです。

スクロール型は、他の方式に比べると車両用としての耐久性などが劣ると言われており、フォルクスワーゲンが過去に実用化したのが数少ない例のひとつです。

スライディングベーン型

スライディングベーン型は、ローターに組み込まれた羽根型のベーンが、ローターの回転に伴ってシリンダー内で空気を圧縮し、吐出するという仕組みです。

スライディングベーン方のスーパーチャージャーは内部構造がシンプルでコンパクトに収まるため、バイク用としても採用されてきました。ベーンがシリンダー内周面との摩擦を起こすため、潤滑用のオイルタンクが別途設けられる場合もあります。

スーパーチャージャーの特徴6選

ここまで、スーパーチャージャーの仕組みや各方式の違いをご紹介してきましたが、実際に車にスーパーチャージャーを搭載することで、どのようなメリットが受けられるのでしょうか。

ここでは、スーパーチャージャーが車に及ぼす働きや、装置としての特徴について6つご紹介します。

特徴1:エンジンの動力を利用する

スーパーチャージャーの特徴1つ目が、エンジンの動力を利用するという点です。

ターボチャージャーが排気ガスの力を利用する仕組みであるのに対して、スーパーチャージャーはクランクシャフトなどからエンジンの動力を直接利用するため、エンジンの回転数にあわせて低回転からでも一定のパワーを得る事ができます。

デメリットとしては、コンプレッサーに回す分、エンジンの出力が余計に必要になるということが挙げられます。

特徴2:スーパーチャージャーは軽量

スーパーチャージャーの特徴2つ目が、軽量であるという点です。

エンジンルーム内にコンパクトに収める事ができる小型さと軽量性は、エンジンの排気量を変えずに、更なるパワーを得ることを目的としたスーパーチャージャーには必要不可欠な要素であると言えます。

パワーを得るだけでなく、燃費の面でも車両の総重量は関わってくるため、軽量であることは大きなメリットとして挙げられるでしょう。

特徴3:ノッキングが起きにくい

スーパーチャージャーの特徴3つ目が、ノッキングが起きにくいという点です。

ノッキングとは、エンジンに強い負荷がかかった際に起こる異常燃焼のことで、不快な音や振動を伴って発生します。ノッキングが激しいと、燃焼によって生じた熱などによってエンジン部材が破損することもあります。

ノッキングの発生を少なく抑えるということは、エンジンの寿命の面で重要となります。

特徴4:排気ガス浄化性能

スーパーチャージャーの特徴4つ目が、ターボチャージャーと比べた際に排気ガス浄化性能に優れているという点です。

排気ガスの流れを利用するターボチャージャーでは、排気ガス中の有害成分を浄化する触媒を効果的に活用する事が難しいとされています。

スーパーチャージャーは、エンジン動力を利用する仕組みで、排気系に手を加える必要がないので、触媒を使った排気ガス浄化性能の面では有利と言えます。

特徴5:エンジンに負荷がかからない

スーパーチャージャーの特徴5つ目が、エンジンに負荷がかからないことです。

排気の熱を受けやすい仕組みのターボチャージャーに比べて、スーパーチャージャーの稼働は電磁クラッチで制御された間欠性のものであるため、アイドリングの際などコンプレッサーでの過給が不要な場合には、稼働が断続されます。

そのため熱がこもったりせず、エンジンへの負荷が少なく済みます。

特徴6:ターボチャージャーに比べ燃費効率が良い

スーパーチャージャーの特徴6つめが、ターボチャージャーに比べて燃費効率が良いことです。

ターボチャージャーでは、コンプレッサーを動かすためのタービンを回せるだけの排気が出るまでは、パワーが出ません。エンジンがかかってからターボが作動するようになるまでの時間を、ターボラグと呼ぶこともあります。

スーパーチャージャーはエンジンの動力と連動する仕組みであるため、低回転域からでも作動し、燃費効率が良いと言えるでしょう。

スーパーチャージャー搭載の国内・海外車種

国内で現行販売されている、スーパーチャージャー搭載の車種は限られてきているのが現状です。

現在自動車メーカー純正でスーパーチャージャーが搭載されている車種については、主に燃費効率を高めるための仕組みとしての意味合いが強いと言えるでしょう。

過去にはトヨタ「エスティマ」やスバル「ヴィヴィオ」など、パワーアップやより気持ちの良い走りを目的として搭載されていたこともあり、中古車市場やアフターパーツとしての需要が主と言えます。

  • 日産「ノート」
  • マツダ「MAZDA3」
  • トヨタ「エスティマ」
  • スバル「ヴィヴィオ」
  • アウディ「A6 allroad quattro」
  • ボルボ「XC90」
  • ポルシェ「カイエンSE ハイブリッド」

歴史が古いスーパーチャージャーの事を知ろう

スーパーチャージャーは、古くは飛行機への利用から誕生した歴史を持った装置です。

現行販売されている中でスーパーチャージャーが標準搭載されている車種は限られていますが、現在お乗りの愛車のパワー不足にお悩みの方や、これから中古車の購入を検討されている方は、知っておいて損はない知識ではないでしょうか。

燃費の面や車両との相性も考慮しながら、是非検討してみてください。

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コメント:
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