久しぶりに向かう実家へのルートには、新しい道が出来ていたり、目印にしていたコンビニが他のお店になったり、そんなときカーナビが頼りになります。高速道路網も変化しています。便利になったインターチェンジを効率よく利用するためにも、カーナビの更新は小まめにしましょう。
カーナビ更新の目安
使い込んだ車なら、クセや特性も知り尽くしていることでしょう。でも、カーナビは古いままにしておけません。
でも、すぐに新しいカーナビを購入する必要はありません。カーナビのデータは更新することができます。また、一定期間無料で更新できる機種もあります。
3ヶ月に一度が理想
カーナビの更新は、3ヶ月に一度行うのが理想的です。しかし新規購入後、数年間無料で更新できる機種でなければ、更新にはデータ料や工賃がかかります。エンジンオイルの交換やタイヤの空気圧点検時期に一緒に更新するといいでしょう。
また車検の時期にカーナビも更新すると、セットでお得なディーラーもあります。長距離ドライブの前に地図を更新しておけば、新しくできた高速道路でも入口から間違いなく走行できます。
カーナビ更新の2種類の方法
カーナビの更新方法にはディーラーショップ持ち込みと、データを入手する方法の2種類あります。それぞれに一長一短あり、ディーラー持ち込みはプロにおまかせですが、預けている間は車が使えません。
データをネットからダウンロードする方法は、主にパソコンが必要で、安くて手軽ですが所要時間が結構かかります。
お持ちのカーナビに合わせて更新できる方法を選びましょう。
方法1:ディーラー・ショップで更新する場合
一体型カーナビをお使いのあなたには、ディーラー・ショップで更新するのがおすすめです。
一体型のナビは取り外しができず簡単に交換できないため、バージョンアップが必須です。実際に日産のHDD/メモリーナビは、販売店に車ごと持ち込んで地図更新を行うので、車検や修理のタイミングで更新できます。
DVDナビを更新するには、新しい地図ディスクを販売店に予約かオンラインショップで購入し、旧ディスクと交換します。
事前に予約が必須
一体型ナビをディーラーで更新するためには、予約が必要です。そして予約の前に、ナビの機種名を調べておくと話がスムーズに進むでしょう。
では、トヨタの純正ナビを最新地図に更新する方法をご案内します。まずトヨタのHPで最新版地図ソフトを申込みします。
次に近くのトヨタの販売店から連絡が来るので、来店日を予約します。そして予約日に愛車と共に販売店へ行けば、サービススタッフが最新版地図ソフトに更新してくれます。
料金はディーラーによってバラバラ
実際に地図データの更新にはいくらかかるのでしょうか。自動車会社各社について調べてみました。(2020.5.18現在)地図データの更新はホンダの場合、車購入から毎年秋に更新時期を迎え、3年間無償更新または車検と同時に1回更新などがあります。
地図データ更新料金の内訳は、地図データ料と工賃です。料金はディーラーによって違い、所要時間は数時間~一日程度かかります。では下記の表で具体的にご案内します。
方法2:自分で更新する場合
外付けナビはメーカーや機種によりますが、自分で更新することができます。取扱説明書やサイトで確認してください。ナビの機種名は画面の縁などにもあります。
パソコンを使ったダウンロード版は所要時間がかなりかかるため、時間の余裕がある時に行いましょう。参考として、マツダのナビ更新にかかる時間は、ナビPLUSで約70分程度 、ナビアドバンスで約165分程度とあります。ダウンロードにはWi-Fi環境が必須でしょう。
メーカーによって入手方法が異なる
カーナビの地図情報を自分で更新するなら、まず更新データを入手できるかどうか調べる必要があります。あまりにカーナビが古いと、すでに更新データが入手できなくなっていることがあります。
データの入手方法は、メーカーサイトからダウンロードするか、通販サイトでデータを購入するかの2択になります。
それでは、メーカー別に地図更新ソフトの入手方法をご案内します。
ケンウッド彩速ナビの入手方法
ケンウッド彩速ナビの地図更新ソフトは、マイクロSDとSDカードの2種が市販されています。価格はマイクロSDで10,299円~18,963円、SDカードで17,181円~17,966円です。どれも品番によって対応機種が変わります。
また、購入できるデータには地図更新ソフトと、オービスデータソフトがあります。所要時間は前回の更新時期から長いほど時間がかかります。
パナソニック製純正ナビの入手方法
パナソニック製純正ナビの地図更新ソフトは、市販品SDカードで12,900円~14,800円、DVD・SD組では19,240円~21,470円です。それぞれ対応機種が違います。
パイオニアカロッツェリアの入手方法
パイオニアカロッツェリアの楽ナビマップ地図更新ソフトは、DVDROM更新版が17,900円です。そしてDVDの更新時間は150分です。また、SD更新版が17,160円で、SDの更新時間は約110分かかります。
カロッツェリアのサイバーナビと楽ナビには、マップファンの会員を対象に地図割プラスという年2回のデータ更新サービスプランがあり、年額3600円となっています。
カーナビ更新をしなかった場合のデメリット4つ
カーナビを古いデータのまま放っておくと、思ってもみなかったデメリットを実感することになります。いわゆるナビ迷子といわれるものです。では具体的にこの困った現象についてご説明します。
ナビ迷子の原因はGPSや3次元測位の異常ですが、実はカーナビの地図ソフトが古くても起こることがあります。新しい道路ができたことで古い道路が封鎖されて通れない、高速の入り口が変わってしまうと入れないため、ナビ迷子になります。
デメリット1:渋滞を回避できない
データの古いナビでも、渋滞情報を入手することはできますが、検索ルートには反映されません。データの新しいナビなら地図情報に渋滞表示を載せて、迂回路や裏道など渋滞回避のルートを提示できます。
デメリット2:目的にたどり着けない
せっかく目的地近くに来ているのに、たどり着けないのはとても情けないことです。また、古いナビに住所や電話番号で登録しているのに、目的地に目当ての店が無いこともあります。
データの古いナビは、目的地に着く前に案内を終了することもあり迷子になります。ドライブの楽しい気分が台無しです。
デメリット3:新しい施設に行けない
古いデータのナビは、電話番号検索や施設名検索をしても新しい施設の登録がありません。苦肉の策として、住所検索で目的地を探す方法もありますが、住所も新しい地名だと致命的です。ナビがあるのに、通行人に聞いて走ることになりかねません。
デメリット4:新しい道路がつかえない
新しい道路は、古いデータのナビにとっては空地と同じです。野原や海原を走る感覚で、新しい道路を走っていることがあります。
このため、せっかくアクセスの良い道路が出来ても、経由ルートに乗ることはありません。また、高速道路から降りて、並行する一般道を走ってもナビはまだ高速道路の出口案内をすることもあります。
カーナビ更新は小まめにしよう
久しぶりに向かう実家へのルートには、まっすぐな新しい道が出来ていたり、目印にしていたコンビニが他のお店になったり、そんなときはカーナビが頼りになります。
ドライブの計画がある時にはナビのルート検索は大切ですが、遠出することのない時には、なかなか思いつかないのがナビの地図更新です。
高速道路網も変化しています。便利になったインターチェンジを効率よく利用するためにも、カーナビの更新は小まめにしましょう。