トヨタのピクシススペースとはどんな車なのでしょうか。トヨタの軽自動車と言われてすぐにイメージが浮かばないという方にも魅力が伝わるよう、ピクシススペースの特徴をご紹介します。また、中古購入をする際のポイントなどについてもご紹介します。
トヨタのピクシススペースとはどんな車?
ピクシススペースとは、2011年にトヨタ初の軽自動車として誕生した車です。スクエアスタイルのコンパクトな車体が特徴的で、カラーバリエーションも豊富なピクシススペースですが、現在は販売を終了しており、後継と言えるピクシスジョイという車種がトヨタから販売されています。トヨタのピクシススペースを購入したい場合は、新車での販売は行われていないため中古での購入となります。
基本性能
ピクシススペースは軽自動車の強みを活かし、小回り性に優れた取り回しのしやすい車です。グレードによって若干差はありますが、最小回転半径が4.5~4.7mとなっており、運転に苦手意識がある方の不安要素となりがちな、車庫入れや縦列駐車などもスムーズに行えるでしょう。軽自動車ではありますが、ラゲッジスペースもドアが大きく開くように設計されているため、ファミリーユーズにも便利です。
駆動方式 | FF,フルタイム4WD |
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最大トルク | X,L,カスタム G,カスタム X:60N・m/5,200r.p.m. カスタム RS:92N・m/4,000r.p.m. |
最高速 | – |
排気量 | 658cc |
トヨタのピクシススペースのグレード3つ
トヨタのピクシススペースはいくつかのグレードに分かれていますが、いずれも排気量やシフトについては共通です。また、駆動方式については、全グレードでFFと4WDの2種類が設定されています。主に内装など装備の部分で、グレードごとに特徴がありますので、購入を検討する際はグレートにも注目してみると良いでしょう。
ここでは、トヨタのピクシススペースのグレードを3種類ご紹介します。
- カスタムX
- カスタムG
- カスタムRS
ピクシススペースのグレード1:カスタムX
ピクシススペースのグレード1つ目が、カスタムXです。カスタムXは、通常のXと比べてフロントフォグランプやリアワイパーが標準装備であることや、サイドが低重心で存在感のあるシルエットになっていることが特徴です。通常のX、Lのボディが温かみのあるモダンなカラーバリエーションなのに対して、カスタムXをはじめとするカスタム系グレードについては、落ち着いたクールな印象の系統となっています。
ピクシススペースのグレード2:カスタムG
ピクシススペースのグレード2つ目が、カスタムGです。カスタムGは、インテリアの面で高級感のある本革巻きのステアリングが採用されていることや、アルミホイールが14インチ標準となっていることが特徴です。落ち着いた印象の内装を求める際には、カスタムGの革製ステアリングがおすすめです。
ピクシススペースのグレード3:カスタムRS
ピクシススペースのグレード3つ目が、カスタムRSです。カスタムRSは、排気量はその他のグレードと変わらないものの、エンジンがインタークーラーターボ付となっていることが特徴です。そのため、最高出力が64ps(47kW)/6400rpm、最大トルク 9.4kg・m(92N・m)/4000rpmと他グレードに比べてアップしており、その分燃費については少し劣ります。
ピクシススペースの魅力7つ
トヨタのピクシススペースは、グレードやカラーバリエーションを自分で選ぶことができるため、シンプルであたたかいイメージが好きな方にも、落ち着いたクール系が好きな方にもおすすめできる1台です。ピクシススペースには他にも、インテリアや装備の工夫など魅力が詰まっています。ここでは、トヨタのピクシススペースの魅力を7つご紹介します。
魅力1:ムーヴコンテのOEM車である
ピクシススペースの魅力1つ目は、ムーヴコンテのOEM車であることです。ムーヴコンテは、ダイハツから販売されていたムーヴシリーズのトールワゴン型軽自動車です。それまで軽自動車の取り扱いがなかったトヨタが、軽自動車を求めるユーザーの声に応えた形になったと言えるでしょう。エンブレムがトヨタである以外はほぼムーヴコンテと同一で、ダイハツの積み上げてきた技術をトヨタブランドで買えるというユニークな魅力があります。
魅力2:グレードによる装備パターンの違いがある
ピクシススペースの魅力2つ目が、グレードによる装備パターンの違いがあることです。広い室内空間や充実した収納機能は共通ですが、使い方や普段よく走る道に合わせて、FFか4DWかを選ぶことができます。また、スッキリした印象が好みであればLやX、迫力のあるフロントビューが希望であればエアロのついたカスタムグレード、というように、好みに合わせてパターンを選ぶことができます。
魅力3:運転席からの見切りが良い
ピクシススペースの魅力3つ目は、運転席からの見切りが良いことです。ピクシススペースは、四角を基調としたスクエアフォルムが特徴的で、直線で構成された大きなフロントガラス面が開けた視界に繋がります。特に、運転に不慣れな方や、苦手意識がある方は、周囲の状況がよく見えることで安心感が得られるでしょう。小回りも利きますので、初心者の方にもおすすめです。
魅力4:内装が広い
ピクシススペースの魅力4つ目が、内装が広いことです。ピクシススペースの形状は、トールワゴンというタイプになります。トールワゴンは、車体の背が高く、その分室内の空間を広く利用できるのが魅力です。人が乗車する際だけでなく、大きめの荷物を乗せる際にも、リヤのシートを前に倒すことで効率よくスペースを確保できて便利です。
魅力5:使いやすい収納類が多数ある
ピクシススペースの魅力5つ目が、使いやすい収納類が多数あることです。ピクシススペースの室内は、限られた空間を存分に使えるように、インパネのセンターとロアにそれぞれ収納ボックスが配置されていたり、アームレストもボックス仕様になっていたりと多数の収納が用意されています。買ったものを引っ掛けておける買い物フックもついているので、食材や日用品の買い出しの際などにも便利です。
魅力6:エンジンノイズを低減している
ピクシススペースの魅力6つ目が、エンジンノイズを低減していることです。小回りが利いて気軽に出かけることができるピクシススペースは、静粛性にも優れており、エンジンから出る吸気の音などが低減されるよう、防音材を使用した工夫が施されています。家族や友達とのドライブの際も、室内でエンジンノイズによるストレスを感じることなく会話を楽しむことができるでしょう。
魅力7:デザイナーが手掛けたソファシート
ピクシススペースの魅力7つ目は、デザイナーが手掛けたソファシートです。くつろげる室内を目指してデザインされたボリューム感のあるソファシートは、運転時に心地よいだけでなく、休憩したいときにも役に立ちます。ヘッドレストを外してリクライニングすることで、ロングソファのように足を伸ばして利用する事が可能です。移動時も休憩時も快適に過ごすことができるところも、トヨタのピクシススペースの魅力のひとつです。
ピクシススペースの中古車価格相場
トヨタのピクシススペースの中古車価格相場は、30万円台から130万円近くまで幅広い傾向にあります。中古市場に出回っている台数は多い方ですが、トヨタでの販売を終了してからまだあまり年数が経っていないため、走行距離が短く年式も新しいものについては、販売当時の価格から大きくは下がっていない状態と言えます。
ピクシススペースの中古車の選び方
ピクシススペースの中古車を選ぶ際のポイントとして、まずは年式と車検の状態を確認しましょう。トヨタのピクシススペースは2017年の1月で現行販売を終了した車種ですので、販売終了年に近い車ほど新しい車だと言えます。走行距離や車両の状態は、年式だけではわからない部分もありますが、目安として参考にできるでしょう。車検についても、費用の面を考えるとなるべく長く車検期間が残っているものを選ぶのがおすすめです。
トヨタのピクシススペースの中古車を買うなら今!
トヨタのピクシススペースは、それまで軽自動車の取り扱いがなかったトヨタから、低価格・低燃費を求めるユーザーのニーズに応えるべく誕生した、期待の込められた1台と言えるでしょう。トヨタからの販売ではありますが、ダイハツ「ムーヴコンテ」のOEM車であることで、ちょっとしたレア感も味わえます。気になった方は、中古車市場に気に入る条件のピクシススペースがあるか探してみるのもおすすめです。