アウディs5は数々のレースで実績を残すアウディのスポーツモデルSシリーズの最新モデル、今回はフルモデルチェンジをして登場となりました。購入前の気になる部分とは?今後の予想や他の車種との比較をしながら徹底紹介していきたいと思います。
アウディs5
ベースはa4
アウディs5は、a4をベースに作られたクーペのa5のハイパワーバージョンとして、2008年に日本で販売が開始されました。パワートレインはV8 4.2Lのみで、a5に比べスポーティなバンパーとグリル、4本出しマフラーや大経ホイールで差別化を図っています。シートはヘッドレストが一体型になったスポーツシートを採用しており、高品質なバルコナレザーが標準となっています。フェイスリフトではV6 3.0Lスーパーチャージャーに変わり、2016年に初のフルモデルチェンジでがおこなわれ、V6 3.0Lツインターボを搭載し2017年4月に発売されました。
優れた乗り心地
アウディは基本的にどのモデルも乗り心地がいいと言われており、中でもAシリーズよりもスポーティなSシリーズの方が好まれることが多いです。s5も例外ではなく、ベースのa4はもちろんa5よりも乗り心地が良く、特に荒れた路面での振動のおさまりは見事です。可変ダンパーが付いているのでドライブセレクトで好みの乗り心地を選ぶこともできます。四輪駆動モデルにありがちなコーナーの引きずられ感と独特の重さが解消されており、非常に優秀なパワーステアリングを備えていることで、天候に関係なくとても安定したドライブを楽しむことができます。
さまざまな派生車種
アウディs5はa5と同じくカブリオレとスポーツバックが存在します。日本ではスポーツバックのみ先代は後期からでしたが、現行は最初からラインナップされています。スポーツバックは4ドアクーペとなり、上級車種のa7と同じく流れるようなデザインに変わっています。上級グレードにはさらにハイパワーなrs5が存在します。
アウディ歴代モデル
a5と同じくポジションランプは片側8個のLEDが使われており、当時としては時代を先取りしたデザインでした。デザイナーは日本人の和田智さんで、シンプルで美しいクーペとして世に送り出されたのです。当初はV8 4.2L自然吸気エンジンを搭載していましたが、2012年のフェイスリフトでa6やa7の3.0Lモデルと同じ型式エンジンのV6 3.0Lスーパーチャージャーに置き換わりました。
先代s5の中古車価格
先代s5はクーペスタイルなこともあって非常にニッチなモデルでした。しかし、クリーンかつダイナミックなデザインの後期モデルは多くのファンがいるため、中古車市場は比較的安定しています。前期モデルは事故車でなく走行距離が短めの個体なら300万円台から購入することができますが、後期モデルは500万円台から700万円台となっています。(2017年現在の相場)
他のメーカーと同じく黒と白、グレーの個体が多く存在しています。
アウディs5のオススメの個体
先代s5の日本仕様はカラーが絞られているため、基本的にどのカラーを選んでも、よく見かけるアウディのカラーばかりです。しかし、アウディファンの中で人気のカラー、デイトナグレーパールエフェクトは最初から設定がなく、納期が延びることを覚悟で特別にオーダーした方が何人かいます。グレーにうっすら緑が混じった非常に美しいカラーで、市場に出ればすぐに売れてしまいます。
アウディs5の燃費
前期モデルは1Lあたり7.3km/Lで、前期最終モデル(2012年)は1Lあたり8.0km/Lになっています。後期モデルはダウンサイジングにより1Lあたり11.0km/Lになりました。2014年9月に発表された2015年モデル(年次改良)ではエンジンと出力を制御するコンピューターに手が加えられ、1Lあたり12.8km/Lまで燃費が改善されました。
アウディs5の維持費
・年単位でかかる費用
自動車税:51,000円~76,500円
車検代:180,000円
・毎月かかる費用
ガソリン代
(1年1万km&カタログ燃費×軽油110円、レギュラー120円、ハイオク130円、):108,333円~185,714円
駐車場代:1万円
任意保険代(年齢30歳、免許証ブルー、30歳以
上限定、本人限定、車両保険無し、新規で申込、
年間走行距離11000km以下):
オススメのオプション
定番のサンルーフ
s5の人気オプションの一つが電動チルト式パノラマサンルーフ(200,000円)です。通常のサンルーフよりもガラスが大きくアウタースライド式になっているため、ヘッドクリアランスが確保されています。また、パノラマサンルーフ装着車はリセールバリューが高く、非装着車よりも人気があるためすぐに売れてしまうことがあります。
今では当たり前の装備
アウディは現在プレセンスパッケージという安全装備のセットがついていますが、当時はアダプティブクルーズコントロール+アウディサイドアシスト+アウディアクティブレーンアシスト(380,000円)という名称でした。装着車の特徴はフロントバンパーグリルの一部に、テニスボールほどの黒い球体が一つ埋め込まれており、ステアリング左下のレバーのデザインが非装着車と比べて若干異なります。
見つけられたらラッキー
アウディにはexclusiveというカスタムオーダープログラム(スペシャルボディカラー、レザーパッケージ共に価格非公表)があります。当時のカタログには載っていなかったので、s5でオーダーした方は非常に少なく、中古車市場に出回ってもすぐに売れてしまいます。内装と外装をカタログ外のカラーから選ぶことができます。カタログと見比べて載っていないカラーならexclusiveの個体となります。【先代s5のオススメな個体】で紹介したデイトナグレーパールエフェクトもexclusiveの個体として扱われています。内装はシングルカラーからツートンまであり、フロアマットやステッチがある程度のカラーの中から自由に選べるなど、オーダーした方のセンスが反映されています。
まとめ
現行はよりダイナミックに
先代と同じく現行もa4をベースで作られており、先代に比べてよりダイナミックなデザインとなりました。しかし、和田智さんの考えるクーペスタイルは継承されており、サイドシルエットはキープコンセプトになっています。s5は年式関係なく各方面で高い評価を受けており、クーペという事もあり非常に華やかな印象を持たれています。贅沢なエンジンを載せた贅沢な車に乗れば、車内から見える景色も一層華やかになるのではないでしょうか。