日本で輸入車ナンバーワンの座を15年ぶりに勝ち取ったメルセデス・ベンツ。メルセデスベンツEクラスはドライブパイロットと言われる運転支援システムを搭載しています。驚きのシステムとは一体どのような仕組みなのか?メルセデベンツEクラスを徹底紹介します。
メルセデスベンツEクラスの特徴
ミドルセダンのスタンダード
メルセデスベンツEクラスはEセグメントと言われるカテゴリーに属しており、BMW5シリーズやアウディA6、ジャガーXFと共に一般的にミドルセダンと呼ばれています。2016年のフルモデルチェンジで原点回帰を掲げ、乗り心地と質感を見直しミドルセダンのスタンダードとしてライバルとしのぎを削っています。テクノロジーやデザインなど新世代のメルセデスとしてふさわしい車として生まれ変わりました。
Sクラスに迫る質感
現行EクラスはCクラスと同じくSクラスに似たデザインになりました。しかし、両車に比べるとEクラス独特のデザインが各所に見受けられ、CLSクラスのフェイスリフトモデルに先行で採用されたマルチビームLEDヘッドライトの改良版が搭載されたり、星雲のように輝くテールライトが採用されるなど、今後のメルセデスのスタンダードとなっていく装備が満載です。また、メルセデスのセダンとして四輪駆動システムの4MATICに右ハンドルが採用された初のモデルです。
抜群の乗り心地
フルモデルチェンジで足回りが徹底的に見直され、先代のスポーティーな足回りを止めるとともに、古き良きメルセデスの柔らかくもコシのある足回りに戻りました。日本仕様ではE400 4MATIC EXCLUSIVEにエアサスペンションが標準で装備され、歴代Eクラスの中で最も乗り心地が良いと言われています。エアサスペンション非装着グレードも高いレベルの乗り心地を実現しており、ライバルを大きく引き離す快適性が大きな売りなっています。
メルセデスベンツEクラス歴代モデル
初代(W124)
「最善か無か」をテーマに掲げて車を作っていた頃のメルセデス最後のミドルセダンです。日本がバブル期だったため大量に輸入され、当時は多くの初代Eクラスが街中を駆け回っていました。
二代目(W210)
Eクラスと言えばこのモデルと言われているほど世の中に強烈な印象を与えました。Eクラスのアイデンティティとされていた丸型4灯ヘッドライトを採用したモデルです。
三代目(W211)
二代目からキープコンセプトで一見フェイスリフトに見えますが、大きな進化を遂げています。この代からAMGモデルがE55からE63に変わっています。
四代目(W212)
丸型4灯が四角型4灯に変更され、Sクラスから採用されたCOMMANDシステムが採用されました。フェイスリフトで長らく続いた4灯は、片側一つのヘッドライトの中でそれぞれ2灯ずつ光るデザインに変更されました。
メルセデスベンツEクラスの歴代モデル中古車相場
初代(W124)
520,000円~810,000円
二代目(W210)
150,000円~950,000円
三代目(W211)
230,000円~5,000,000円
四代目(W212)
1,290,000円~8,360,000円
※初代の中古車は日本では既に稀少となっているほか、買取時の状態が悪いと古いため廃車となる確率が高いので、状態のいい車しか残っていないことが二代目より初代の最低価格が高い理由となっています。
おすすめの歴代Eクラス
先代Eクラスの日本仕様はフェイスリフトと同時にオプションが見直され、人気のAMGスポーツパッケージと、マッサージ機能やシートベンチレーションなどの快適装備が豊富なコンフォートパッケージ(E300以上)が同時に選択できないようになってしまいました。Eクラスを選ぶ方の多くは快適性を求めているので、フェイスリフト前のレーダーセーフティパッケージと上記2つのパッケージオプションが付いているE300以上のグレードがおすすめです。
先代Eクラスの燃費
売れ筋グレードのE250アバンギャルドは1Lあたり15.5km/L、E300アバンギャルドは12.8km/L(4MATICは12.0km/L)です。E350ブルーテックアバンギャルド(ディーゼル)は18.5km/L、Eクラスの顔でもあるE350アバンギャルドは12.4km/L、E400ハイブリッドアバンギャルドは15.2km/L、E550アバンギャルドは10.0km/Lになります。
AMGモデルはE63AMGが9.5km/L、ハイパフォーマンス版のE63AMG Sは8.9km/L(4MATICは8.5km/L)です。
※全てフェイスリフト後のモデル
先代Eクラスの維持費
・年単位でかかる費用
自動車税:39,500円~88,000円
車検代:100,000円~200,000円
・毎月かかる費用
ガソリン代
(1年1万km&カタログ燃費×軽油110円、レギュラー120円、ハイオク130円、):61,111円~162,500円
駐車場代:1万円
任意保険代(年齢30歳、免許証ブルー、30歳以
上限定、本人限定、車両保険無し、新規で申込、
年間走行距離11000km以下):
オススメのオプション
安全装備は外せない
先代Eクラスのフェイスリフト前に行われた年次改良モデルから選択可能となったレーダーセーフティパッケージ(190,000円)。フェイスリフト前はE350ブルーテック以下、フェイスリフト後はE250以外は標準装備となっています。レーンチェンジの際、斜め後ろから車が接近した場合に知らせてくれるアクティブブラインドスポットアシストや、飛び出し検知付きブレーキアシストなど現在では当たり前の安全装備がセットになっています。
メルセデスの定番オプション
メルセデスのどのモデルにも設定のあるAMGスポーツパッケージ(300,000円)。開口部が広いバンパーやスポーティーなホイール、強化ブレーキがセットになった人気オプションです。内装も専用デザインになっており、黒木目パネルやホールド性の高いシート、太くシンプルなステアリングに変更されます。中古車市場ではこのオプションが付いている車は非装着車に比べて高値で取引される傾向にあります。
現行からAMGラインに名称が変わっています。
まずお目に掛かれない高級オーディオ
E400ハイブリッドアバンギャルド以外全てのグレードで選択できるeクラスサウンドスウィート(1,750,000円)。Eクラス専用にチューニングされたソニックデザインの高級オーディオブランドです。また、AMGモデルのみで選択可能なバング&オルフセン BeoSound AMGサウンドシステム(600,000円)は、シルバーのスピーカーグリルが特長で、ツイーターはBeoSoundシリーズの上部をそのまま埋め込んだデザインになっています。
まとめ
どのグレードも選ぶ価値あり
先代Eクラスは年式関係なく非常に完成度の高い車になっています。AMGスポーツパッケージの装着率がかなり高く、状態が極めて良好な試乗車や展示車だった個体が多く中古車市場に流れています。グレードはE250~E63AMG Sと幅が広いですが、どのパワートレインも個性があり、エンジンの大小関係なく十分な加速や乗り心地を体感することができます。先代Eクラスは歴代モデルに比べて故障が非常に少ないためとても人気があるモデルです。