自動車のハンドルは登場してからというもの、基本的な構造や形は変わらず現在まで受け継がれています。そんな自動車のハンドルにはなぜ、イノベーションが起きず変化することがないのでしょうか。また、ハンドルの形状は自動車以前の乗り物から見られる形状であり、どのような分野が発祥なのでしょうか。
自動車のハンドルの歴史
世界初のピストンを使用した自動車は1769年に開発されたキュニョーの砲車だと言われています。このキュニョーの砲車は蒸気を使用した自動車で軍で使用される大砲を運搬するために作られており、車体の重量は重く大きな車体で速度は10km/h以下と言われています。キュニョーの砲車のハンドルは現在の自転車のハンドルのようなものを操作します。当時、走行実験中にハンドルの操作ミスで事故を起こしてしまい、自動車史で初めて事故を起こした自動車と言われています。
ティラーバーの普及

黎明期の自動車は馬力が少なく、速度があまりでないためティラーバーと呼ばれる棒状のハンドルが使用されていました。しかし、技術の進歩により高性能化し部品量の増加などで重量が増加した自動車を前に、ティラーバーでの操作は難しくなり緻密な操作を可能とするステアリングホイールが採用されるようになりました。
ステアリングホイールの歴史
