日本ではピックアップトラックをあまり見かけることはありません。日本で見かけるのは小さいもので軽トラック、大きいもので大型のトラックが一般的です。ピックアップトラックは日本の駐車場などの道路事情を考えると生活しにくいのは否めません。しかし、海外では日本と比べ物にならないほどピックアップトラックが愛されています。そんなピックアップトラックはなぜ人気があるのでしょうか。今回はピックアップトラックの魅力に迫っていきたいと思います
ピックアップトラックとは
ピックアップトラックはクーペやセダンといった車の種類の一つです。日本で普及しているトラックとは違い、セダンのようにボンネットが長く作られているのが特徴です。ガソリンの価格が高い地域や雨や雪の降る地域では需要は少なく、1台あたりの輸送効率を考慮する日本やヨーロッパなどの地域では車体が大きいためあまり普及していません。しかし、北米をはじめとした東南アジアや中東などには個人や商業問わず需要が高くあり、自動車販売台数の上位をピックアップトラックが占めるほど人気のある車種です。
ピックアップトラックの根源
ピックアップトラックは1913年にガリヨン・グッドウィン・トラックボディ社がフォードの販売していたモデルTを改造して、車両後方にトレイを載せたものが発祥と言われています。このピックアップトラックは農場で好評だったため、その後数多くのメーカーがピックアップトラックを販売開始しフォードもピックアップトラックを販売開始しました。
見た目が変化したピックアップトラック
1950年以降のピックアップトラックはスタイリッシュな見た目のものが増え、これまでのように実用性で選ぶ消費者もいましたがファッション性で選ぶ消費者が増えていきました。爆発的に普及した要因の一つとしてピックアップトラックにおける自動車税が無税になるなどの政策を打ち出したために、比較的所得の少ない若者が購入するようになったことが挙げられます。
なぜピックアップトラック好きなのか
日本ではあまり普及していないピックアップトラックですが、なぜ海外では絶大な人気を誇っているのでしょうか。日本に住んでいる我々とは違った文化やピックアップトラックの利便性からくるものなのでしょうか。
宗教的な人気を誇るピックアップトラック
日本ではあまり見かけませんが海外では人気のピックアップトラック。一部の州では自動車税が無税になったりすることもあり、若者から絶大な人気を博しています。ピックアップトラックが人気の理由はそれだけではありません。ピックアップトラックは武骨で力強いスタイルが特徴的であり、西部開拓時代の馬を彷彿させるため一種のステータスのようにとらえられています。この様子は様々な映像作品で見受けられ、バックトゥザフューチャーのマーティがピックアップトラックを欲しがっているのもこのステータス的な意味合いが大きいからです。日本と違い車道の広い海外ではフルサイズのピックアップトラックに人気が集中し、サイズを利用した改造などが盛んに行われています。また、人気のある国の特徴としてピックアップトラックは燃費がいいとは言い切れないので石油の安い地域で多く乗られている傾向があります。