豪華絢爛で派手な霊柩車はどこへ?実はあまり知らない最近の霊柩車事情

昔は霊柩車と言ったら豪華な装飾を施された霊柩車を想像しましたが最近ではそのような豪華な装飾をした霊柩車はめったに見かけなくなりました。あれだけ豪華な霊柩車ですがその行方はどこへいったのでしょうか。霊柩車というのも人の死に関わるものとはいえ立派なビジネスです。そこには需要と供給があります。そして最近見かけなくなった背景には、なにかしら理由があります。そもそも、よく考えてみると霊柩車というもの自体よく知らないという人が多いと思います。霊柩車の内装は一体どうなっているのでしょうか。今回はそんな見たことはあるけどその実態はあまりよくわからない霊柩車についてお話していきます。

昔はよく見かけた宮型霊柩車

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先ほど昔はよく見かけた豪華な装飾を施した霊柩車と紹介しましたが正式には宮型霊柩車と呼ばれています。まずなぜ日本の高級車があのような豪華な装飾をするようになったのかについてここではお話していきます。

起源は輿に

霊柩車が普及する前、もっと言えば自動車が普及する前はどのようにしてご遺体を運んでいたのかといいますと、その頃は火葬場できるところまで輿にご遺体をのせそれを何人かで担いで運んでいました。つまり人力で運んでいたのです。その後、西洋の文化が流れ込んでくるにつれ霊柩車というご遺体を車で運ぶという文化も流れ込んで来ます。そこで、日本の輿でご遺体を運ぶという文化と西洋の車でご遺体を運ぶという文化その両方が混ざり合った結果登場したのが輿を後方に乗せたようなデザインの宮型霊柩車というわけです。

なぜ霊柩車は消えてしまった?

そんな日本と西洋の文化が混じり合った宮型霊柩車ですが、なぜ最近になりその姿がめっきり見られなくなってしまったのはなぜでしょう。

葬儀に対する考えの変化

まず一つ目に挙げられる理由として葬儀に対する考え方が今と昔で大きく変わってきたことが挙げられます。昔の考え方では葬儀とは宗教的なものでお金は気にせずに社会的にやらなければならないものとして扱われてきましたが、最近ではその考え方はどちらかと言えば少数派となりお金をかけずに故人の意志に基づいてやりたいようにやるものと考えられています。この考え方の変化は霊柩車に大きく影響してきていて宮型霊柩車はその豪華な見た目から管理などにどうしても費用がかかってしまい、借りるだけでも現在の相場では5万円ほどかかってしまいます。その結果宮型霊柩車を葬儀に選ぶ人の数は年々減少しているのです。

豪華な装飾は目立ちすぎ?

次に挙げられるのが豪華な装飾が目立ちすぎるという点です。その目立つような豪華な装飾の影響で宮型霊柩車には葬儀や死というイメージがついてしまっているのにも関わらず、どうしても走っていると目についてしまいます。葬儀場や火葬場の場所はある程度決まっているのが当たり前ですので、多い時には何度もそのような死を思わせる車を見てしまうということになります。それでは近所の住民が良く思わないというのも理解できます。そのため最近では宮型霊柩車の乗り入れを禁止するという火葬場も増えてきました。乗り入れが禁止されてしまっては霊柩車としてはもうどうしようもありません。宮型霊柩車の数の減少を大きく加速させることになります。

洋型霊柩車の普及

そんな宮型霊柩車が減少していく二つの理由を踏まえた上でその数を増やしていっているのが洋型の霊柩車です。今使われている大半がこのタイプの霊柩車なのではないでしょうか。洋型霊柩車は洋型と名の付く通りもともとアメリカやイギリスなどで使われていた霊柩車の型で画像を見てもらえればわかる通り、宮型霊柩車に比べれば外観が質素であり街中を走っていてもそこまで目立つことがありません。また、輿を乗せたりといった装飾もそこまで豪華に施していないため霊柩車を借りるのにかかる費用も2万5000円ほどと宮型霊柩車の半分ほどにまで少なくすることができます。この洋型霊柩車の普及がとどめとなり宮型霊柩車はいよいよその姿を消していくこととなります。

あまり知らない霊柩車の内装

道路を走っていればその外観は見ることができますが内装についてはごく限られた機会でしか見ることはできません。そこでここではあまり見る機会のない霊柩車の内装について見ていきたいと思います。

洋型霊柩車の内装

こちらは今現在ごく一般的な洋型霊柩車の内装です。その内装は意外とシンプルで白い淡い光によって照らされていることが多く、室内は棺が入るよう市販車の荷室を延長し、高さも高くしたものが洋型霊柩車の大半となっています。

宮型霊柩車の内装

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こちらは最近その数を減らしている宮型霊柩車の内装です。外観同様、内装も洋型に比べて豪華になっており中には豪華な彫刻や描画が施されています。装飾に関しても日本らしさにこだわっており提灯や障子など和のもので内装が構成されています。また、その多くが職人によって手作業で作られてるというのもなんだか日本らしいですね。

最近の霊柩車

葬儀に対する考え方が変化するにつれ最近は新しい形の霊柩車がどんどん出てきました。ここではそんな新しい霊柩車の一部を紹介していきます。

バン型霊柩車

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自動車市場では広く普及しているミニバンですがその人気は霊柩車にも及んでいます。ここ最近になりトヨタのアルファードやエスティマなどを改造した霊柩車も多く登場してきました。写真は今年8月に発表された光岡自動車のプレミアムフュージョンで、こちらはアルファードを改造して霊柩車にしています。ミニバンを霊柩車とすることのメリットとして元々荷室の広さは広く高さも十分にあるため延長などの大きな改造をしなくても内装を改造するだけで済むため霊柩車を製造する際にかかるコストが格段に安くなり借りる料金も少なく済みます。改造した後の室内は棺室が備えられているものからストレッチャーが備えられているものまで様々です。また、目立ちたくないということに関して言えば外装にはほとんど手を加えないことが大半なので周りの人にそこまで葬儀というものを感じさせることなく火葬場までご遺体をお送りすることができます。

ベントレーの霊柩車?!

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何かと高くて良いものをという精神が流行っている今ですが、霊柩車の中には高級車として有名なベントレーを霊柩車にする企業も出てきました。その価格は日本で一番高額となりその価格はおよそ2700万円。まさに葬儀への考え方が変わり霊柩車も多様化していることの証拠と言えるかもしれませんが…、高い。

中古で個人で購入する人も

ここまでさまざな角度からお話してきた霊柩車ですがネットで検索してみると霊柩車の中古という言葉が意外と多くあることに気づきます。その中古車を購入する大半が企業であったり部品を利用したいという人ですが、実は霊柩車はナンバープレートは変えなければいけませんが個人で所有することができます。霊柩車をかっこいいと言う人も多く見かけますのでそういった人が個人で自家用車として使用していることも。自家用車として霊柩車を所有するなんて亡くなった方に失礼だと思われる方もいると思います。しかし、それでいうならば、本来霊柩車というものは亡くなった方をお送りするものですので敬うべきなのですが宮型霊柩車の事例のように霊柩車を不吉なものと感じたり近所に迷惑だと感じることも同じように失礼なのではないでしょうか。葬儀に対する考え方が変わってきているとお話しましたが、それと同時に死者に対する考え方も今大きく変わってきているように感じます。

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