【種類紹介】トヨタはなぜエンブレムを車種ごとに変えるのか

街を走る車を見て、ふと思うことがあります。「え、あの車どこのメーカー??」と。そんな時、大体の場合がトヨタの車なんです。ではなぜ、トヨタだとわからないのか。それはエンブレム(マーク)がトヨタのTマークではないからですね。そう、トヨタには様々なエンブレムが存在し、車種ごとに異なったエンブレムがつけられています。そんなことをしたら「トヨタの車」とわかってもらえないじゃないかと思いますよね。実際に、筆者の周りにも「クラウン」というメーカーがあると思っていた人が何人かいました。なぜ、トヨタはエンブレムを車種ごとに変えるのでしょう。そこには深い歴史とトヨタの戦略が関係します。今回は、それらの理由を解明しつつ改めてトヨタに存在するエンブレムの種類を紹介します。

トヨタのエンブレム(マーク)の種類

まずは、トヨタのエンブレムの種類をザッと紹介いたします。調べてみるとあまりにも多すぎて、過去のものなどは紹介仕切れませんが、ご了承ください。それにしても多いですね。現在ラインアップされている乗用車のうち、商用車とGRモデルを抜くと37車種、うちエンブレムが異なるのは17車種です。半分と言ってもいい数字ですね。レクサスは他とは違い、完全に別ブランドとして販売されていますが、一緒に紹介します。また、エンブレムが異なる車種の共通点として挙げられるのがトヨタの販売チャネルです。トヨタは複数の販売チャネルを持っており、ネッツ店やカローラ店といったように別の看板を掲げた販売店があります。それらのチャネルで販売されている車種に関してはネッツエンブレム、カローラエンブレムといったように個別のエンブレムがつけられているのです。ここにはトヨタの販売戦略が関係してきますが、それは後ほどご紹介します。

レクサス

ネッツ

ネッツ店で販売されている車種、「ヴィッツ」「ヴェルファイア」「ヴォクシー」にこのエンブレムがつけられています。よく見たらどれも「ヴ」で始まりますね。なにか関係があったりするのでしょうか。

カローラ

カローラ店で販売されている車種、「カローラスポーツ」「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」にこのエンブレムがつけられています。

クラウン

ノア

エスティマ

エスクァイア

ハリアー

アリオン

センチュリー

マークX

アルファード

なぜトヨタはエンブレムを車種ごとに変えるのか

始まりはGM式「メーカー内ブランド戦略」

始まりは遡ることおよそ70年。戦後の日本が自動車産業に力を入れ始めた時代になります。当時、トヨタを始めとする国産者メーカーが参考にしたのがアメリカのGM(ゼネラル・モータース)で、GMは自社内にシボレー、キャデラック、ビュイックといったブランドを揃えていました。つまり、トヨタはそれを真似したんですね。

欧州流の「メーカーブランド戦略」にシフトしていく

それから時は流れ、自動車と言えば欧州、ドイツといった時代に移り変わりました。そこで国産車メーカーも欧州流の「メーカーブランド戦略」にシフトしていきます。また、高度経済成長期からは日本も自動車を多く輸出するようになり、世界で勝負するメーカーに成長していきます。そこで、重要になるのがブランドの知名度でしょう。国内では名が知れているメーカーも、世界に出ればメルセデスベンツといった大ブランドがいました。日本の自動車メーカーはエンブレムを刷新し、統一していくことで世界にアピールしてメーカーの認知度を上げる必要があったのです。

トヨタだけは車種ごとにエンブレムを変え続ける

しかし、トヨタだけは車種ごとにエンブレムを変え続けています。日産もGT-Rのエンブレムを専用のものにしたり、スカイラインにはインフィニティエンブレムを採用しています。ですが、トヨタほど多くの車種に設定していません。ダイハツは知名度がない代わりに、車種ごとに異なったエンブレムを採用していますが、トヨタと比べるには規模が違いすぎますね。前述のように、トヨタ以外のメーカーは「メーカーブランド戦略」を重視し、メーカーとしての知名度や統一感というのを大事にしています。ベンツやBMWなどを見ればよくわかりますね。しかし、トヨタはもはや知名度を上げる必要がないのです。ですから、メーカーの知名度よりも車種の個性を選んだわけです。最近で言えばハリアーがいい例かと思います。ハリアーは高級感を売りにし、フロントのデザインにもこだわっています。エンブレムが異なることでユーザーは特別な所有感を味わえますし、大衆車トヨタというイメージからはかけ離れています。「ハリアーに乗っている男性と結婚したい」と言う婚活女子が存在するほどに、ハリアーは特別な車になっているのです。

クラウンなどの伝統を尊重するため

レクサスのように、新たなエンブレムでブランド作りに成功した例もありますが、クラウンやセンチュリーのように伝統を守るために残されているエンブレムもあります。クラウンと言えば王冠エンブレム、センチュリーと言えば鳳凰エンブレム。そのエンブレムは何代にも渡って受け継がれてきました。格式高いそのエンブレムは、代々受け継がれる家紋のようです。ユーザーはそういった風情や伝統に共感するのでしょう。

メーカーブランド戦略ができなくなってしまったのでは

ここで思うのが、トヨタは大きくなりすぎたのではないかということです。かつてのGMのように、メーカー内でブランドを分けざるを得ないのではないかと。企業が大きくなるのはいいことですが、おそらくデメリットもあるのです。

大きくなりすぎてメーカー内でブランドを分けざるを得ない

トヨタは国民に寄り添う企業。国民が必要とする様々な車種をラインアップしています。それこそ、安価な軽自動車から高級で格式高いセンチュリーまで。言ってしまえば統一感がないのです。マツダやスバルといった比較的小さな企業は全車種に統一感を持たせていますし、軽自動車の販売はしていません。特に、最近のマツダはデザインを刷新し、メーカーブランド戦略を強めていますね。トヨタにはそれができないのです。車種が多すぎて。ですから、レクサスという高級ブランドを全く別のブランドとして始めたのでしょう。

トヨタのエンブレムでは売れない。

もう一つがこれ。トヨタは安価な車種も取り揃えていますから、イメージとしては大衆車メーカーです。つまり、中には「大衆車メーカートヨタの車なんていらない」と考える人もいるのです。ですから、トヨタのエンブレムがついているだけで売れないということもあるのではないでしょうか。もちろん、逆の意見として「大手メーカーのトヨタエンブレムがついている方が安心」といった意見もあるでしょう。海外では特にトヨタエンブレムの方がウケがいいかもしれませんね。ですが、国内の高級志向ユーザーはトヨタエンブレムを好まず、輸入車に流れていくというパターンは少なからずあります。そこで、ハリアーやレクサスのエンブレムは有効になるのです。大手メーカーだからこそできる知名度を捨てた戦略ですが、もう少し「トヨタ」という名前で勝負し、トヨタのエンブレムに誇りを持って欲しいという1ユーザーの意見です。

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