チンクチェントだけじゃありません!クリエイティブ層へのアピール度抜群な歴代フィアット・パンダ!

大人気となった初代以来、3代にわたり日本で愛され近代フィアットのエントリーモデルとなった「パンダ」、その歴史を紹介します!


中国に売ろうとして名づけられた「パンダ」

CCライセンス 表示1982 Fiat Panda 34 by NielsdeWit

自動車の歴史において小型車の名作が生まれる背景には、大抵何がしかの経済危機が絡んでいます。
フィアット・パンダも例外ではなく、オイルショックで車が売れない時代の打開策として生まれました。

既に旧式化していたコンパクトカー、フィアット126のエンジンを使用した上で、126よりも広くて快適な居住性を持ったボディと組み合わせようというもので、当初は文化大革命の嵐が過ぎ、西側世界との国交を回復しようとしていた中国市場への売込みを期待して「パンダ」と名づけられたと言われています。

その後二代目パンダのコペーを中国の自動車会社が勝手に作ってフィアットが裁判を起こし、なぜか負けてしまったり、英国の名物自動車番組「TOP GEAR」で初代パンダを無理やり全長10mに伸ばした「ジャイアントパンダ」を作ってロンドン市内を走らせたところ最後は真っ二つに折れたりと、何かと中国に縁のある?車なのも確かなようです。

19年間作られ日本でも愛された初代

CCライセンス 表示Fiat Panda 4 x 4 by PhotoPhoto33

1970年代のオイルショックで経営が極度に悪化し、開発コストさえ不足していたフィアットが、ジョルジット・ジウジアートのイタルデザインに委託して開発されたのが初代パンダです。

最初のパンダはたった30馬力の652cc空冷2気筒エンジンを搭載した「パンダ30」と、45馬力の903cc水冷4気筒エンジンを搭載した「パンダ45」の2種で、エンジンは旧式で非力なものの構造はとにかく簡素。
ボディーは生産しやすいように平面と直線だけ、ガラスも平面の板ガラスだけという徹底ぶりなら、シートもパイプフレームに布を張っただけのハンモックシートと、今で言えばインドのタタ・ナノのような簡易型超低価格車だったのです。

日本でも初代スズキ・アルトに似たような割り切りはありますがパンダのそれの方が徹底しており、それでありながら決して安っぽく見えないのはジウジアーロ・デザインの賜物と言えるでしょう。
超低価格と優れたデザインで大ヒットとなったパンダは、キャンバストップモデルや史上初のFFベース4WDの「パンダ4×4」を追加するなどバリエーションを拡大し、後には日本のスバルから世界初のCVT「ECVT」を供給されてオートマも設定されました。

この初代パンダは日本にも導入されて人気となり、バブル景気の頃には安いけどオシャレなイタリアンコンパクトとして、街のあちこちで見かけたものです。

2代目はクロスオーバーSUV風

CCライセンス 表示Fiat Panda CNG (Compressed Natural Gas) by PhotoPhoto33

1999年に一度は生産を止めたパンダが2代目として復活したのは2003年、やはり業績不調のフィアットの心機一転モデルとしてでした。
初代の簡素なコンパクトというコンセプトは、既に「セイチェント」という小型ハッチバックが存在したので、2代目パンダはその少し上級のクロスオーバーSUV風ハッチバックとして生まれています。

その成り立ちから「4×4」モデルがメインのような扱いで、2007年にはパリ・ダカールラリーにすら出場し、結果は2台ともリタイアで、そこはコンパクトカーベースの生活4WDでしたから少し背伸びをしすぎた感もありましたが、日本でもSUVブームに乗ってそこそこの人気を博しました。
なお、この2代目パンダをベースにして、現在の新「フィアット500」が誕生しています。

コンパクトカーに回帰した3代目は、2気筒エンジンも初代に回帰

CCライセンス 表示Arrivata una Fiat Panda in versione speciale by automobileitalia

セイチェントの生産終了で再びフィアットのコンパクトハッチバックの座に返り咲いた3代目は、全高も下げられて、かつての人気モデルのリメイクである「チンクチェント(フィアット500)」に対する、フィアットのベーシックモデルとなります。

引き続き4×4モデルなども設定されたものの、パワートレーンのトピックスは初代パンダ以来久々に2気筒エンジンが採用されたものです。
もっとも、初代の30馬力空冷エンジンのようなコストダウン策ではなく、フィアットが新開発したダウンサイジングターボ「ツインア」で、85馬力を発揮する857ccエンジンで活発な走りが好評になりました。

日本でもダイハツなどが開発はしていたものの市場に出せずにいた2気筒エンジンをフィアットがいち早く採用したという事でも話題になり、愛嬌のあるマスクと踏めば速く、小排気量で排ガスや燃費の値も良好と、フォルクスワーゲンを除く大衆車では同じフィアットの「500」ともども日本市場では大健闘しているのでありました。

まとめ

軽自動車が売れている日本では、大きなクルマやアメリカン・マッスルカーも一部で根強い人気はあるものの、広く支持されるのはこうしたコンパクトカーだという事を歴代の「パンダ」はフォルクスワーゲンの「ゴルフ」や、ローバー「ミニ」などと共に示し続けてきたとも言えます。
小さな車でプレミアム性や個性を求める、クリエイティブ肌の人には、こうした輸入コンパクトカーはとてもマッチしていると言えるでしょう。

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