いよいよ市販版のスタイルを確認できる時になりました!
昨年末にも、フォルクスワーゲン「パサートCC」の後継車が「アルテオン」の名称で登場するというニュースをお届けしましたが、その詳細が徐々に明らかになりつつあります。 早速、現在分かっているデータやそのスタイルを見ていきましょう。 すでに2年前のジュネーブサロンにおいて、そのコンセプト版である「スポーツクーペ・コンセプトGTE」がお披露目されていましたが、今年3月初旬には量産仕様の画像が公表されています。 トップグレードのパワーは276PSとなり、アルテオンは今年のジュネーブサロンで目玉車の1台となりました。
欧州では幅広いエンジン出力をラインナップ
エンジンはすべて直列4気筒ターボですが、6種類の出力設定から選ぶことができます。 基本仕様で148PS、最上級モデルとなると前述の通り276PSものパワーを誇り、6種類あるうち3つがディーゼル「TDI」仕様です(ただしTDIが欧州以外でも販売されるかはまだ分かっていません)。 本国では人気となるであろう2.0リットル直4TDIは、148PS・188PS・236PSの3バージョンがラインナップされます。 ガソリンモデルであるTSI仕様車も3種類で、1.5リットル直4ターボの148PS、2.0リットル直4ターボで188PS・276PSの2種から選べるということです。 2.0リットル車ではVWらしく7速DSG(デュアルクラッチ・トランスミッション)が標準設定となり、1.5リットル車ではオプション設定されます。 また、最上級グレード(276PS)では、4輪駆動が標準となります。 旧型のパサートCCから進化するアルテオンは、新型MQBプラットフォームをベースに成り立っているため、より軽量化され、運動性能もさらにダイナミックになることでしょう。
フォルクスワーゲンらしからぬ、斬新なスタイルに要注目!
3月初頭には、276PSバージョンについてのみ、燃費性能が公表されました。それによると、市街地10.89km/L、高速16.42km/L、複合モードで13.70km/L(いずれもカタログ値)となっています。 さて、これらのエンジンやスペックもさることながら、そのスタイリングが何よりも多くの注目を集める要素となりそうです。 イメージ画像でイエローに塗装されたスポーツグレード「Rライン」が人目を引くのは当然としても、それ以外の標準グレードの写真(シルバーの車体)も決して見劣りしないものです。 全体的にスポーツカー的な要素を多分に含んだセダン、と表現できそうです。 ボンネットフードも長く、それがよりパワフルなボディーラインを引き立てています。 大きく口を開けたフロントグリルも目立つ存在で、フェンダーの力強さは、まるでボディービルで強化されたかのようです。 弓形のルーフラインはキャビンのヘッドルームを犠牲にはしそうですが、それがVWというよりむしろアウディらしい印象を生み出しています。 そうでなくても6ライトキャビン(3つのガラス面で構成されたサイド)を採用しているため、より上級のアウディに似た雰囲気を与えているわけです。
コクピットまでアウディに近づいたフォルクスワーゲン!?
しかも、「アウディらしさ」の影響は、室内やソフト面にまで及んでいます。 細かいところはアウディの高級感には届かないかも知れませんが、9.2インチのインフォテインメント・スクリーン(タッチスクリーン式)を装備し、「デジタルコクピット」と名付けられたディスプレイにメーター機能が収められています。 これは、アウディ車では「バーチャルコクピット」と呼ばれる、シックで見やすいメーターパネルのデザインです。 新たに加わる機能としては、「アダプティブ・クルーズコントロール」があります。 これは制限速度の表示やルート案内をしてくれるだけでなく、GPSと連携してカーブの接近を認識し、ヘッドライトの照射範囲をも自動で調整してくれるというハイテク装置です。 ドイツ市場では6月から発売されることになっており、価格は約410万円からとされます。 近いうちに、日本上陸も果たして欲しいものですね。
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