【新型アテンザ】マツダ6の直6FR化を待ち望む3つの理由とこれからのマツダについて

何年も前から噂されている新型アテンザ、改め「MAZDA6」の直列6気筒+後輪駆動(FR)化の話に熱がこもってきた。コンセプトカーの「RX–VISION」、「VISION COUPE」の発表から、一時はロータリーエンジンの復活も予感した。しかし、今になって考えればマツダが直6FRの車を開発することはおかしいことではない。むしろ、これからのマツダを考えれば必要不可欠なものである。さらに言えば、我々マツダファンにとっても嬉しいことであろう。「アテンザが直6FRになるだって!?なんだそれは最高じゃないか!」と逆立ちして喜ぶくらい嬉しいニュースであった。なぜそこまで筆者を含めたマツダファンが直6FR化を待ち望むのか。その理由を話していこう。

次期アテンザが直列6気筒エンジンFR(後輪駆動)になるという話

なぜ今になってこの話をするのか。それはマツダの中期経営方針が発表されたからだ。そこには直列6気筒 SKYACTIV-X、直列6気筒 SKYACTIV-D GEN 2、縦置きアーキテクチャー化としっかり明記されている。つまり噂が噂ではなくなったのだ。まずはその詳しい内容について説明しよう。

中期経営計画-MAZDA 2019.05.09

アテンザ改め「マツダ6」に

まずは、アテンザがマツダ6という車名に変わるのではないかと言われている話だ。新型アクセラがマツダ3として発表されたことから、アテンザもマツダ6へと変わるのは確実と言っていいだろう。こうやって車名を統一していくことでブランディングをしていこうということだ。欧州の高級車などもアルファベットの後に数字を置く形が主流で、アテンザも前々から海外名はマツダ6であった。日本国内でも名称を海外名に統一することで、他の国産車とは一線を画していこうということであろう。カペラの後継者として登場し、イタリア語の「attenzione(注目)」を由来とした「アテンザ」として親しまれてきたこともあり、少々名残惜しい気持ちもあるが、「MAZDA6」というのも悪くない。

VISION COUPEをベースにした究極のクーペスタイル

マツダ6のデザイン、スタイリングはコンセプトカーのVISION COUPEの要素を取り入れることが予想できる。直6FRであればプレミアムセダンに搭載されるのは確実であり、そうなれば4ドアクーペのVISION COUPEに近いデザインになるでだろう。マツダ3もVISION COUPEの要素を取り入れているから、VISION COUPEを実現させる動きはマツダ6にも引き継がれると思われる。しかし、直6FRが次期アテンザに搭載されるとは限らない。もしかしたら、全く新しい車種として登場する可能性もなくはない。もしマツダ6がVISION COUPEに近い形となれば、より官能的で無駄のないスタイルになるだろう。特にVISION COUPEは引き算の美学から導き出された究極のスタイルを実現しており、限界まで下げられたボンネットやサイドの美しい流線型デザインが多少なりとも実現されるはずだ。コンセプトカーではあるが、海外であれだけデザインを絶賛される車は珍しい。VISION COUPEの美学を市販車に落とし込めれば、欧州車を圧倒できる可能性だってある。

3.0L直6ディーゼルツインターボ+電動スーパーチャージャー

これが一番の驚きだ。3.0L直6ディーゼルツインターボなんてそんなものあったのかと思ったら、BMWのアルピナがあった。BMWの公認チューニングでやっと実現している3.0L直6ディーゼルツインターボに電動スーパーチャージャーを搭載するという。これが最高出力300ps以上を発揮するというからマツダの本気が窺い知れる。また、注目されているSKYACTIV-Xも直列6気筒として搭載される。ディーゼルエンジンのように圧縮して発火させる機構をガソリンエンジンに取り入れたマツダ独自のエンジンで、ディーゼルエンジンの燃費、トルク、レスポンスとガソリンエンジンの出力、暖房性、排気浄化性をいいとこ取りした新時代のエンジンを高出力の直列6気筒にするというのもアツい。

人馬一体をより実現に近づけるFR

後輪駆動(FR)の何がいいのか。もちろんスタイルの美しさもあるが、走行性能にもメリットがある。エンジンが縦置きになり、ミッションと一直線になる構造は動力伝達の無駄が少なくなり、前後の重量配分もバランスよくなる。一般的にはFRはハンドリング性能が高いと言われている。また、後輪駆動であるためドライバーは後ろから押されるような感覚で運転する。前輪駆動の前から引っ張られる感覚よりもストレスを感じにくく、気持ちのいい走りを実感できるのが特徴だ。これらの走行性能は人馬一体というマツダのコンセプトに近いものになるだろう。

レクサスを超える国産高級ブランドになって欲しい

マツダのブランディング。最近本気を出してきていると思わないだろうか。「美しく走る。」これがマツダのHPに大きく打ち出されたのは最近のことだ。さらに、TVCMも変わったのに気づいただろうか。最初に見た時は国産車のCMだと思わなかった。それだけ美しさとセンスの良さ、品性のあるCMだった。 

時代は、動いている。

毎日を、自分らしく、輝くものにするために、

今、生きかたを、問われているのだと思う。

私たちは、自分にまっすぐでありたい。

変わらぬ美意識で、ものづくりをしてゆく。

この想いに賛同してくれる人たちとともに、毎日を、光り輝く、美しいものにしたい。

MAZDAは、そう思います。

美しく走る。

Be a driver

マツダ公式WEBサイト

これまでのマツダのブランディング努力

マツダは言ってしまえば弱者だ。自動車産業大国である日本にはトヨタやホンダなど世界的な企業が存在し、マツダはその中で比較すれば小さい企業だ。しかし、弱者には弱者の戦略がある。一番わかりやすいのがターゲッティングだ。マツダは1990年代初頭、経営に行き詰まっていた俗に言う「マツダ地獄」に陥っていたところをフォードに救われ、2006年頃からから「Zoom-Zoom」という合言葉と共に走る楽しさをアピールし、リブランディングを行なった。これは「車好き」のようなニッチでコアなユーザーをターゲットにした戦略だ。大衆車や一般受けする車ではトヨタには勝てない。スバルやなども同じようなターゲッティングをしているが、度重なる不祥事でブランド力は地に落ちたと言っていい。マツダはその後、「Be a driver」を掲げ、主役は「車」ではなく「人」と言う考えを突き通している。「2%戦略」とも呼ばれるマツダの戦略、世界の2%のシェアであれど、100人に2人が「マツダでなきゃ嫌だ。」と思わせる会社であり続ける戦略が功を奏し、独自のブランド力を気づきあげた。ちなみに筆者もまた「マツダでなきゃ嫌だ。」の1人である。

鼓動デザイン

デザインでここまでブランディングをしている国産車メーカーは他にない。現行のマツダ車ラインアップを見ればわかるが、デザインが全て統一されているのである。「ソウルレッドクリスタルメタリック」がずらっと並び、顔は「マツダ顔」が確率されていて、スタイルもその全てが美しく本能に訴えかける流線型になっている。この躍動感がユーザーの心を掻き立て、「マツダでなきゃ嫌だ。」と言わせる一つの要因だ。また、ブランディングにおいて、統一感と言うのは非常に大切である。BMWと言えばキドニーグリル、ベンツと言えばあのエンブレム。パッと見て「これはマツダ車だ。」とわかるようでなければいけない。その魂動デザインはマツダ3からさらに深化され、洗練されたものになっている。新型マツダ6を筆頭にFR化が進めば、さらに魂動デザインに磨きがかかるだろう。

欧州車に追いつくのではなく、圧倒する

では、直6FR化がこれからのマツダブランドにどう影響してくるのか。それはBMWを参考にするととてもわかりやすい。BMWはデザインを特徴的なキドニーグリルに統一し、最先端のスポーツカーi8にまで無理やりキドニーグリルを入れ込むこだわりようである。またマツダと同じように「駆け抜ける喜び」をコンセプトにしており、直6FRが淘汰されつつある現代でもBMWだけは絶対にやめないという意志を感じる。つまり、直6FR化を宣言するということは「マツダは走る歓び、ドライバーの気持ちを絶対に忘れない」と宣言するのと同じだ。直6FRを採用しているメーカー=走りを大切にしているメーカーと言ってもいい。実用性や環境性能を重要視し、エンジンのダウンサイジングを進める国産メーカーとは方向性が明らかに違う。直6FR化でやっと欧州車と同じ舞台に立てたというところだろう。つまりマツダはここからが勝負だ。欧州車に真正面から勝負に挑み、持ち前のディーゼル技術やデザイン性で欧州車を圧倒するまでが楽しみである。

伝統と格式を受け継ぐ直6FR

直6FRの何がそんなに凄いのか。さっきから直6FRと言い続けているが、そこにこだわる意味とはなんなのか。そこには伝統と格式というものがある。車の歴史を辿れば1760年代まで遡ることになるが、ガソリン車の誕生は1880年代。それからしばらくはFR車が主流であった。現在ではコストや居住性の面から大衆車のほとんどがFF車となっているが、やはり昔からスポーツカーと言えばFRなのである。もちろん、変化も必要だ。電気自動車や自動運転など、車の技術は日々進化している。そんな中でも、往年のスポーツカーを思わせる伝統と格式を大切にしてほしい。マツダはユーザーのそんな気持ちに答えてくれるのではないだろうか。


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コメント:
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