中古車購入の際に車のどこを見て状態を判断すればいいかわからない人も多いと思います。今回は、そのような悩みを抱えた人達が安心して中古車を購入することができる為に必要な、ボディやホイール、タイヤ、内装の天張り、エンジンルーム内など部位ごとのチェックすべきポイントから方法までご紹介していきます。
外装の注意すべきポイント
ボディーの傷や凹み
まず一番初めに気になる点は、ボディの傷や凹みだと思います。後悔しないように購入前の時点でしっかりと状態を確認しておきましょう。
ボディの傷、凹みの状態を確認する際には
大陽光の反射などで傷が見えずらい状況もあると思いますので、もし偏光グラスを持っている方は持っていき、現車確認の際にかけてみるのもありだと思います。
ルーフの色褪せ
ボディの状態を一周ぐるっと確認して、綺麗だと思いそれ以上はチェックしないという人が多いと思います。その場合、車の一番高い部分のルーフ部分を見落としていることになります。ボディの塗装が痛む原因のほとんが日焼けによるものです。そして日焼けの影響がもっとも受けやすいのがルーフになります。それにも関わらず、ルーフの状態を確認せずに購入し、納車後しばらく経って状態が悪かったことに気づき後悔しても遅いです。
車高が高い車などはさらに見落としがちになると思いますがしっかりとルーフの塗装の日焼け具合もしっかり確認することがおすすめです。
ホイールのガリ傷、タイヤの減り具合
現車確認の際、一番高い部分のルーフを見逃しがちになると思いますが、一番低い箇所のホイールやタイヤの状態もしゃがまないとよく見えないということもあり、傷などの状態が見逃しがちになると思います。納車後後悔しない為には恥ずかしさを捨て、しっかりしゃがんで4本全てのホイールやタイヤの状態をチェックしましょう。
タイヤの状態の見かたですが、まずは側面に亀裂や破損がないか確認しましょう。また、側面に盛り上がっている箇所を見つけたら要注意です。タイヤの内部のコードが切れている場合があります。そのまま走るとバーストしてしまう可能性もあります。
もし、タイヤの状態が良くなかった場合は交換してもらうかタイヤ交換分の値引きをしてもらうことをおすすめします。
内装の注意すべきポイント
天井の剥がれ
外装のチェックすべきポイントでもお話しましたが、全ての状態をチェックしている気持ちでいても意外と上のほうの部分は見逃していることが多いです。天井の状態もしっかり確認しましょう。
特に輸入車は日本の寒暖差や湿気に対応出来るように設計されていない為、多くの中古車で天張りの剥がれや、たるみ、浮きが見受けられます。中古輸入車購入検討時の現車確認の際は特に気をつけましょう。
シートの汚れや車内の臭い
シートの汚れや車内の臭い、飼っていたペットの毛などがそのまま付いている場合もあります。このような場合、故障ではありませんので清掃すれば綺麗になります。シートの汚れや臭いがあった場合には、しっかり指摘して、納車前に綺麗にしてもらいましょう。
エンジンルームの注意すべきポイント
エンジンルーム内は自分で見てもよく構造などを理解していないので、いまいち状態がわからないという人も多いと思います。今回はあまり詳しくない人でも見つけやすいエンジンオイルと冷却水の漏れを発見する方法をご説明します。
エンジンオイル漏れ
車は、エンジンオイルが漏れた状態で走行していますとエンジン内部の潤滑不足で、ピストンの焼きつきや破損につなががってしまい、酷くなればエンジンがかからなくなってしまうこともあります。
購入検討している車をチェックする際は、エンジンをかけ、エンジンルーム内をしっかり見回して漏れがないかチェックしましょう。漏れているとエンジンを始動して少し時間がたった後に熱でオイルが焼けて、独特の焦げの臭いがしてきます。目視だけではなく臭いでも確認することができますので、嗅覚を研ぎ澄ますことも大切です。
冷却水漏れ
エンジンオイル同様、冷却水も漏れてしまっている状態で走っているとエンジンを冷却することができなくなり、オーバーヒートを起こしてしまいます。最悪の場合ガスケットの破損やピストンの焼きつきが起きてしまい、最終的に走行不能になってしまう可能性もあります。
中古車購入検討時の現車確認の際は、まずボンネットを開けて冷却水のタンク内の水の量が減っていないか目視でチェックしましょう。その後、エンジンルーム内をぐるっと見回し、漏れ跡がないか確認しましょう。漏れ跡の探し方ですが、白く乾いていることが多いので白くなってしまっているところがないかを見ましょう。
また、冷却水もエンジンオイルの時と同様に臭いを確認することが重要です。エンジンかけてしばらくしたときに甘い匂いがしたりしたら、その車両は漏れている可能性が高いので要注意です。
書類関係の注意すべきポイント
中古車購入検討時、車体とは関係ないところですので点検記録簿や保証書などは案外無視しがちですがとても重要です。今から重要な理由とチェック方法をご説明します。
点検記録簿
中古車を購入する際は、過去の法定点検の時の整備内容を知ることが大切です。点検記録簿をチェックすることで、12か月点検、24か月点検の点検内容、交換部品まで知ることができます。必ずチェックしましょう。
点検記録簿の見方ですが、各部位の項目に「✔︎」や「×」「A」など様々なマークが記載してあります。「✔︎」は問題なし、異常なしといういう意味で、「×」が交換済み、「A」が調整という意味になります。
新車保証書
購入検討している車がワンオーナーの場合、新車保証書と現在の車検証の所有者の名前が同一になっています。ワンオーナーではない車両でもワンオーナーと言ってしまっている場合も考えられますので重要な項目です。新車保証書があるのかどうかをしっかり確認しましょう。
説明書
車両本体の説明書、後付けのナビやETCの説明書は故障時の対処法なども記載されており、とても重要なものです。中古車の場合、前オーナーが無くしてしまっていて、説明書がない場合があります。説明書が無いと何かあった時にとても困ります。事前に確認しましょう。
試乗の際に注意すべきポイント
点検記録簿をチェックして、今までの整備記録や交換部品の記録を見ても過去の情報なので参考にはなりますが、現在の状態はわかりません。その為、一度試乗することがおすすめです。実際に試乗して、今の状態をしっかり把握しましょう。試乗の際どのようなことに注意すれば良いか、部位ごとに分けてお話していきます。
エンジン
試乗の際にエンジンが正常かどうか判断する際は、スムーズに吹け上がるかどうかアクセルを踏んだ時の感じを確かめましょう。もし、イグニッションコイルや、プラグ、インジェクターなどに異常がある場合はアクセルを踏んだ際にギクシャクした吹け上がりになる場合があります。
ミッション
発進しようとミッションをドライブに入れた時にすぐにパーキングに戻ってしまう、バックギアに入れてもすぐにまたパーキングに入ってしまって発進も後退もすることができないという症状の故障が多いです。
中古車購入検討時に現車を見に行った際は、ドライブやリバースにギヤを入れてショックがなくスムーズにギヤが入っているかしっかり確認しましょう。
ブレーキ
ブレーキはジャダーが出ていないかどうかを確認することが大切です。ジャダーとは、ブレーキローターの劣化やサビで、ブレーキを踏んだ際にハンドルがガタガタと左右にブレてしまう状態のことです。試乗の際は信号での停車の際にいつもより強くブレーキをかけて車体や、ハンドルが「ガタガタ」ならないかどうか確認しましょう。
サスペンション
走行中に段差を超える際「コトコト」と音がする場合があります。そのような音がした場合は、サスペンションの油圧が抜けてしまっていることを疑いましょう。試乗の際は段差の上を通過した時のサスペンションの吸収具合や異音に注意して運転すると良いでしょう。
まとめ
中古車をご購入検討の際は、自分で確認することも必要ですし、第三者機関に点検に出して状態を知ることも大切です。第三者機関で点検を行っていれば、経年劣化による消耗品によるトラブル以外は起こるリスクが少ないので安心してご購入できます。きっと楽しいカーライフを送ることができるでしょう!
Ancarは個人売買ですが、購入前に無料で整備士による点検を依頼することができます。点検を依頼して、現在の車の状態をプロの目で見てもらってから購入出来ますので非常に安心して売買ができます。また、中古車購入の際に気になる故障歴や修理箇所も現オーナー様が教えてくれます。
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