新車で購入した高級車を売却する際、業者から提示された査定価格を見て、新車価格とのあまりの差の大きさに、愕然とした経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。「こんなに資産価値が下がるのなら、別の車種にすればよかった」と思っても後の祭りです。
では、資産価値の下落幅の小さい高級車とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、代表的な中古車情報サイトを参考に、新車価格帯と現在販売されている2013年式の中古車の価格帯を調べてみました。
その結果、いくつかの車種で、新車との価格差が小さ目の車種を見つけることができました。
(注:以下の価格は参考値であり、現在この価格で掲載又は取引がされているものを保証するものではありません。)
トヨタ ハリアー(新車279~389万円、中古車278~365万円)
ハリアーは、2013年に登場した3代目モデルが、マレーシア市場からの強い引き合いにより、中古車市場が暴騰しました。具体的には、新車を購入してすぐに輸出用中古車として転売する「携帯電話転売ビジネス」のような現象が起こりました。現在は沈静化しているものの、中古車相場は比較的高値の状態が続いており、新車価格とほぼ同等のプライスを掲げている中古車も多く見受けられます。
トヨタ クラウンアスリート(新車367~591万円、中古車297~598万円)
言わずと知れた日本を代表する高級サルーンですが、レクサスブランドの登場やセダン人気の停滞によって、モデルによっては中古車相場が低迷した時期もありましたが、現行のアスリートは、優れた走行性能とスタイリッシュなデザインにより高い人気を保っています。
新車と中古車の価格比較では、新車価格帯に匹敵する高めの中古車価格となっていますが、これは、大きな話題となった「リボーンピンク」の限定車が、上位価格帯で複数販売されているためです。
レクサス RX(新車444~695万円、中古車390~658万円)
レクサスRXは、優れた走行性能とユーティリティ性能により、高い人気を誇るクロスオーバーSUVです。
これはRXに限らずレクサス全般に言えることですが、車両本体からの値引きをしない(一部例外はあるかもしれませんが)方針を徹底していることや、中古レクサスを下取りする際には、高めの査定価格を提示するなど、レクサスブランドの高いステータス性をキープする取り組みを実践していることが、資産価値の高値安定につながっています。