車を直したい時、取れる選択肢としては、ディーラーに持っていく、近くの街の整備工場に持っていくなどあるかと思いますが、結局何がいいのでしょうか? 金額が高いということでも有名なディーラーですが、それには理由があり、ディーラー整備も必要なタイミングがあります。 メーカーでは整備の技術レベルを高い水準に保つために多くの制度がありますので、その一部をフォルクスワーゲンを例にご紹介します。
整備研修を全て合格するともらえるテクニカルマイスターと言う称号
VWでは入社後、まず社内研修を受けます。 ドイツ系の輸入車は、国産系の知識で100%修理・整備は不可能です。 その理由の一つに、電子回路の見取り図が、そもそも国内で定められたものと違うので、故障探求がそもそも出来ないという側面があります。 しかし、メーカーとして自社の車を完璧にケアできるようになるためには、かなり膨大な量の勉強が必要となります。この「テクニカルマイスター」を名乗る為には、以下のカテゴリを全て修める必要があります。 1.ランニングギヤ(足回り系統) 2.エアコン 3.エレクロニクス(電子制御) 4.エンジン 5.ギヤボックス(オートマトランスミッション等) これらの分野の認定試験すべてに合格する必要があります。 そして、これらのカテゴリを受験する前に、いくつもの講義、テストをクリアしていく事が必須となります。 車は命を乗せるもので、それを守るために安全を保ち続けなくてはならない整備士は、やはりそれ相応の学びをしなくてはなりません。
しかし、整備士は短命
通常、整備士としての選手生命は5年以内に終了します。 それは、会社の人事などで、営業に転身せざる終えない環境があるからです。 多くのスタッフは、「テクニカルマイスター」獲得以前に、営業に転身していくので、この資格を有している人は稀有な存在と言えます。 最速で、取得出来たとしても5年以上はかかるので、正に経験と知識両方を併せ持った熟練整備士とカテゴライズする事が出来ます。 ただ、ディーラーにはそういう熟練整備士が現場に居て車を見ますので、質の高い整備をしてもらえるのです。それが故に、工賃が高い、というのは致し方ない部分かもしれません。
費用も考えるのであれば街の整備工場とディーラーを使い分ける
フォルクスワーゲンだけでなく、他社にも同じようなシステムが存在します。 つまり、本当に「原因」がはっきりしない故障の場合は、街の整備工場ではなくディーラーを利用する事で、早期に解決する事が出来ます。 技術力の高いディーラーと価格の安い整備工場を相互に、上手に使いこなすことで資金運用と車両運用を上手に回すことが出来ると考えています。 不可解な故障が発生している場合は、ディーラーを利用する事をお勧めします。
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