「見慣れたブランド名を変更する」といっても、それが「モアパワー!」を意味するなら歓迎です。
メルセデス「CLS」とポルシェ「パナメーラ」は、共通点を複数持っています。 ドイツ生まれで4ドアであるというだけでなく、セダンにクーペライクなデザインを持ち込んだ先駆者でもあります。 ただ、パナメーラはやはりよりパフォーマンス重視、CLSはルックス重視の高級車という路線を貫いているという点において異なっています。 そんなCLSですが、いまでも非常に見栄えがするため、現行モデルのデビューから5年が経過しているとは思えないほどで、そろそろモデルチェンジが必要と言われても意外に感じるくらいです。 このCLS、フルモデルチェンジは2018年を予定しているのですが、実はそのときにキャラクターをがらりと変えるという、大掛かりな計画をしているようです。
今年デビューした新型「Eクラス」の熱心なファンには朗報かも知れません。 次期CLSは、Eクラスと同じプラットフォーム「モジュラー・リア・アーキテクチャー」をベースとするということで、同じような準自動運転機能を多数持つことになります。 メルセデスは簡単にその設定エンジンを明かそうとしませんが、これまでのV型6気筒エンジンに代わって最新型の直列6気筒エンジンが載せられる確率が高いと考えられます。 そして忘れてはいけない、さらなる大きな変更点は、車名が「CLE」に変更されることで、これならますますEクラスのファンも喜ぶことでしょう。 そしてCLSの名は、AMGモデル用に使われることになります。 そしてその理由というのが、実はライバルのポルシェ・パナメーラにあったのです。
ポルシェは絶対的な販売台数でこそメルセデスに劣るものの、このカテゴリーではかなり健闘しています。 そしてそれに追い越されまいとばかりに、スリーポインテッドスターも次の手を打とうとしているわけです。 とは言え、実はメルセデスのAMG自体も最近ではかなり大所帯になっており、ポルシェがSUV「マカン」を発売するまでは、AMG車だけでポルシェより多くの台数を売っていました。 これから4ドアのGTモデルをリリースすることで、AMGはさらに勢いづくことになります。 もうお気づきと思いますが、ここで言うそのAMG GTとは、次期CLEをベースとした新生CLSのことになります。 CLSと異なる役割を持つCLEは、そこまでスポーティー性を求めず、ルックスだけを重要視する顧客を相手にアピールすることになります。 さて、これらの情報はまだ100%確実とは言えませんが、同時に「CLSシューティングブレーク」(実は、旧型パナメーラにスタイリングも似ていました)は廃版になるという噂もあるので、今後も注視していく必要があります。
Mercedes Could Split The CLS Line To Fight The Porsche PanameraAncar | Ancar(アンカー) – 中古車の個人間売買