現在、世界各国で脱炭素社会の動きが増しています。その中には車もはいっており、ガソリンやディーゼルエンジンの車から、ハイブリッドや水素、電気自動車へと切り替わっていっています。今後は、新車全てが電気自動車へと変わっていくでしょう。
日本でも電気自動車は既に販売されていますが、軽自動車の電気自動車はまだ数が少ないのが現状です。そこで今回は、軽自動車の電気自動車について徹底解説していきます。日本特有サイズの軽自動車ですが、電気自動車となった軽の実力はどれくらいのものか解説します。
軽の電気自動車に興味がある方は必見です。
軽の電気自動車
現在、軽の電気自動車は、数種類の販売となっています。2009年の三菱i-MiEVから13年を経て、新しい軽自動車の電気自動車(EV)が、日産サクラと三菱eKクロスEVとして発売されました。軽自動車の代表格のダイハツとスズキは、2024年や2025年を目処にそれぞれ軽の電気自動車を発表するとしています。
軽の電気自動車の特徴
軽の電気自動車の特徴は、軽自動車のコンパクトさや取り回しのしやすさです。従来のガソリン車と同じように運転することができます。「ちょっとそこまで移動する」「近場まで買い物に行く」など、軽自動車ならではの使い方もできます。今まで乗り慣れてきたガソリン車と近い感覚で運転できるので、日常生活を快適に過ごすうえでとても役立つでしょう。
電気で走る電気自動車は、ガソリン車と比べて環境に良いのが最大の魅力です。ガソリンを燃やすと二酸化炭素(CO2)や環境汚染物質の窒素酸化物(NOx)などが発生し、排ガスとして車外に排出されます。しかし、電気自動車は排気ガスが発生しないため、地球にも人にも優しい走行が可能なのです。
特に軽自動車は、街乗りが中心になることが多いので、街中の空気汚染を防ぐことにも役立ちます。電気モーターはガソリンエンジンと比べてエネルギー効率も良いため、効率の良い運転ができる点も特徴です。
軽の電気自動車のメリット・デメリット
ここでは、軽の電気自動車にはどんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット
・従来の軽自動車と同様にキビキビ動く
・環境にやさしい ・走行音や振動が少なく、加速もスムーズ ・ランニングコストがいい ・自然災害などで停電した時に蓄電池として活用できる |
・従来の軽自動車と同様にキビキビ動く
軽自動車なので、ガソリン車でも電気自動車でも変わらず小回りの効くキビキビとした走行ができます。従来の軽自動車に乗っていた方なら、ほとんど操作性は変わらずに乗ることができるでしょう。
・環境にやさしい
電気自動車の特徴でもある排気ガスを排出しないという点から、環境にやさしい車であるといえます。今後も電気自動車は、世界中で普及していくでしょう。
・走行音や振動が少なく、加速もスムーズ
ガソリン車は、エンジンを稼動させる必要があるため、振動や音が必ず発生します。しかし、電気自動車は、エンジンを搭載しておらず、バッテリーとモーターのみの走行なので、走行音や振動も少なく加速もスムーズに行うことができるのです。
・ランニングコストがいい
ガソリンの代わりに電気で走るので、かかるのは電気代のみということになります。同じ距離を走行した場合、ガソリン代よりも電気代のほうが安くなる可能性が高いです。また、充電用コンセントやスタンドが自宅にあれば自宅で充電できるので、ガソリン車のようにわざわざガソリンスタンドに行くという手間を省くことができます。
・自然災害などで停電した時に蓄電池として活用できる
地震や台風などの自然災害を原因とした停電が増加傾向にありますが、非常時も電気自動車を非常電源として活用できます。もしものときも電気の確保ができるので、安心材料となります。
デメリット
・価格が高い
・充電に時間がかかる ・航続距離が短い可能性がある |
・価格が高い
電気自動車の販売価格は、ガソリン車と比較すると高い傾向にあります。しかし、補助金・減税を活用することで購入価格を少し下げることが可能です。
・充電に時間がかかる
ガソリン車がガソリンを給油する際は5分程度で完了しますが、電気自動車は数十分から数時間ほど充電に時間がかかることもあります。自宅に充電器などがなく、充電スタンドで充電を行う場合は、充電が完了するまで待ち続けなければいけないというデメリットがあります。
・航続距離が短い可能性がある
電気自動車はガソリン車と比べると、航続距離が短い傾向にあります。(航続距離とは、ガソリンや電気などの燃料を満タンにしてから走行できなくなるまでの距離です。)
近所に買い物に行く時や定期的な通院などには向いていますが、長距離運転をする機会の多い方には不安材料となってしまいます。しかし、最近では技術も進歩しており、航続距離も長くなってきています。
まとめ
今回は、軽の電気自動車について解説しました。脱炭素社会の流れから、各メーカーで電気自動車の開発に力を入れています。現在、購入可能な電気自動車は僅かですが、これから種類は増えていくでしょう。
電気自動車は、環境にやさしく、静かで、ランニングコストも良く、停電時の電力確保にもなりとても便利な車です。しかし、価格が高かったり、航続距離が短いといったマイナス要素もまだまだあります。
これから発売されてくる電気自動車は、現在の電気自動車より進化して登場すると思いますので、期待して待ちましょう。