VWゴルフ最大のライバル オペル アストラとは?

アストラは、オペルのベストセラーCセグメントハッチバックで、新型モデルが2021年7月に世界初公開されました。

オペルは2006年5月に日本市場から撤退したブランドですが、この新型アストラを期に日本に再上陸するかもしれません。

そこで、歴代のアストラと新型モデルをご紹介してみましょう。

日本導入モデル

1991年から2006年まで日本に輸入されていたアストラはドイツ本国を始め、欧州市場ではVWゴルフと人気を分け合う車種です。

特に初代モデルは、世界80個所で270万台を販売しGMグループで最高の販売台数となり、カローラに次いで世界第2位、西ヨーロッパ第1位となっています。

また、ハッチバックモデルのライバルであるVWゴルフにはないワゴンモデルでもドイツでは第1位を記録する人気車種となりました。

初代 (1991-1998年)

日本には3ドアと5ドアのハッチバック、4ドアサルーン、5ドアワゴン、2ドアカブリオレが輸入販売されました。

ボディサイズは日本市場でも受け入れやすい5ナンバーサイズであり、豊富なボディバリエーションと手ごろな価格で人気の輸入車となりました。

ベルトーネがデザインを担当したカブリオレは評価が高く、オープンにした時のサイドビューが美しく、リアウインドウはこのクラスでは珍しいガラス製で、内側にはしっかりとした分厚いライナーが装着されるなど優れた静粛性を持っています。

エンジンは全て2.0LのSOHCエンジンでしたが、1997年モデルより全車エコテック(ECOTEC )と呼ばれるDOHCエンジンとなっています。そして、1.6L、1.8L、2.0Lエンジンがラインナップされました。

また、運転席エアバッグは1994年モデルから、助手席エアバッグは1995年モデルより全車種に標準装備され、ABSは1993年より全車標準装備されるなど、初期より安全装備に力を入れていました。

2代目 (1998-2004年)

1998年に発売開始した2代目は、機能、性能、品質でクラスを超えたプレミアムコンパクトとされ、アルミニウム製のサブフレームと高張力ボディによりボディ剛性が2倍に引き上げられ基本性能が向上しました。

また、同グループのサーブが開発したアクティブヘッドレストやブレーキペダル脱落装置でなど安全面もより強化しました。

2001年以降のスポーツモデルにはサターン製の2.2LDOHCエンジンを採用しています。

日本仕様は、5ドアハッチバック、4ドアサルーン、5ドアワゴン、そしてベルトーネで組み立てられる2ドアクーペ、2ドアカブリオレが輸入され、全車4速ATのみとなっています。

3代目 (2004-2014年)

3代目に進化しアストラは、前後のV型モチーフや立体的なランプによりスポーティでアグレシップなデザインとなりました。コンパクトクラスながらもアダプティブサスペンションなどの先進技術を装備し、先代やライバルのゴルフよりひとまわり大きいボディで、居住性能が大きく向上しました。

しかし、日本市場では、2006年の5月にオペルが撤退したことにより、輸入・販売を終了しています。

日本未導入モデル

2006年5月8日付けでオペルが撤退したため、4代目以降のモデル以降は日本に正規輸入はされていません。

4代目 (2009-2015年)

2009年に登場した4代目モデルはシボレー・クルーズと同じプラットフォームを採用し、3ドア/5ドアハッチバック、スポーツ・ツアラー、 カブリオのラインナップとなりました。また、290馬力のターボエンジンを搭載した3ドアのアストラGTCも加わっています。

5代目

2015年に登場した5代目モデルは、新開発のプラットフォームを採用し、先代より全長、全高、ホイールベースをそれぞれ短縮して軽量化を実現しました。パワーユニットはダウンサイジングされ、1.0Lの3気筒直噴ターボエンジン、1.4Lと1.6Lの4気筒の直噴ターボエンジン、1.6L・4気筒ターボディーゼルエンジンとなっています。

そして、「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2016」をオペル車として初めて受賞するなど欧州での評価と人気は非常に高いものがあります。

そして6代目 

新型アストラは初導入となるPHVモデルに加え、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンをラインナップし、幅広いラインナップから選択が可能になっています。

エクステリアでは新ブランドフェイス「オペルバイザー」と超薄型のインテリルクスLEDヘッドライトによる斬新なものになります。

しかし、オペルの日本市場への再参入において、初期の導入車種にアストラは入っていません。それでも日本ではアストラの知名度が最も高いため、早いうちに導入される可能性があります。

まとめ

2020年2月にPSAジャパンは、2022年にオペルブランドの日本市場への再参入を発表しました。導入するモデルは、コルサ、コンボライフ、そしてグランドライドXの3車種とされています。

15年ぶりとなるオペルの日本再参入ですから、ぜひ新型アストラを期待したいですね。

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