フィアットのコンパクトカー「Panda」の魅力!歴史や今月発売の限定販売160台限定カラーについても解説

フィアット・パンダ

イタリアで生まれたコンパクトカーPandaは、フィアットの経営対策に大きく貢献した車です。イタリアの狭い道や坂道を軽快に走り、誰もが気軽に乗れる低コストのPandaは、セカンドカーとしても大人気な車です。

今回はPandaの魅力や歴史、2022年1月15日に発売するPanda Street 4×4の特別なカラー160台限定販売の紹介をお伝えします。

フィアット・Pandaはどんな車

フィアット・パンダ

Pandaというネーミングがかわいくて、いったいどんな車なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

イタリアで生まれたコンパクトな車は、細い道を迷わず進み、気軽に乗れて、家族で楽しめる安全機能が備わっている車です。

Panda誕生の背景には、1970年代にフィアットが陥った経営難にあります。当時のフィアットの権力者であるウンベルト・アニエッリは難局を乗り越えるために、実業家カルロ・ベネデッティを招き経営難を乗り切ります。

カルロ・ベネデッティは、当時フィアットの人気車種「フィアット・126」のエンジンを使用して、お手頃価格で室内空間が大きい新型車を考えていました。

その要望に応えたのが、初代Pandaをデザインしたイタリアのデザイナー「ジョルジェット・ジウジアーロ」です。

ジョルジェット・ジウジアーロは自ら率いる自動車会社「イタルデザイン・ジウジアーロ」を経営しており自動車デザインを手掛けていました。

後にPandaは、気軽に乗れて細い道でも走り抜けていける車として大人気になり40年以上の長きにわたり愛されています。

歴代Pandaの紹介

フィアット・パンダ

40年以上の長きにわたり販売してきたフィアットの歴代Pandaの特徴を見ていきましょう。

初代Panda 1980年から2003年

1980年代の自動車業界では四角い外観のデザインが主流であり、Pandaも全体的に四角い外観で直線ラインの構造です。すべての窓ガラスを平たい板ガラスにすることにより、生産コストを抑えました。

初代のラインアップは

パンダ30:エンジン652cc 縦置き空冷2気筒OHV

パンダ45:エンジン903cc 横置き水冷4気筒OHV

1982年には

パンダ34エンジン:843㏄ 直列4気筒

パンダスーパーはパンダ45をベースの豪華なインテリアです。

1983年には世界初となる横置きエンジンの四輪駆動(4×4)を販売します。

その後、1986年から販売したセリエ2のシリーズ(改良型)は、さらに大きな販売実績を生み出すモデルとなりました。

FIREは生産性が高く利益向上につながりました。

FIRE(Fully Integrated Robotized)は、自動化された生産システムにより工程時間が大きく短縮することができ、769㏄と990㏄ 4気筒SOHC 1301㏄ディーゼルエンジンが採用されました。

FIREエンジンは年々開発されて、排気量拡大でターボ仕様となり他社メーカーに搭載し大きな注目を集めます。

技術開発に力を入れるフィアットは、日本のスバルから1991年に提供された無段変速機ECVT(ベルト式CVT)を搭載して乗りやすさに努めます。

2代目Panda 2003年から2011年

経営難から脱出したいフィアットは新しいモデルを開発します。その当時、考えたネームはジンゴでしたが、あまりにもルノー・トゥインゴとネームが似ていることが問題でした。

ルノー・トゥインゴは1992年から販売したフランスの代表的なコンパクトカーです。フィアット・Pandaと外観やエンジンの大きさが同ランクで間違いやすいからです。

そのためPandaの名前を継続しました。

そんなエピソードがあった2代目Pandaは、販売当初の2003年には欧州のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞します。

ルノーやシトロエンが、コンパクトSUV路線で新モデルを発売するなかで、PandaもSUVの要素を取り入れます。5ドアハッチバックにすることにより他社との差別化を図ります。5ドアハッチバクタイプは、大きな荷物の出し入れが楽になる利点があります。

全長・全幅・全高:3,540mm・1,580mm・1,580mm 車両重量:840kgから975kg

エンジン:1,240cc直列4気筒SOHC

日本には2004年に販売開始しています。

3代目Panda 2011年から

2代目の外観に比べると、丸みを感じさせるシルエットになり、室内空間とラゲッチスペースが大きくなっています。

全長・全幅・全高;3,650mm・1,640mm・1,550mm 車両重量1070kg

エンジン:0.9L直列2気筒直列2気筒8バルブICターボ

アイドリングストップ機能などエコモードにも対応していて燃費性能は18.4km/リッターです。

Pandaの安全装備は定員5人乗り全ての座席にエアバックと3点式シートベルトが装着されています。またブレーキアシスト機能付きABS、ESCが標準装備です。

※ABS(アンチロック・ブレーキシステム)急ブレーキをかけたときのタイヤがロックするのを防ぎ、進行の安全を保持する機能です。

※ESC(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)とは横滑りの回避を支援します。

Pandaは、ファッションの国であるイタリアで生まれたこともあり、限定ボディカラーを常に意識をしています。10種類のカラーをそれぞれのPandaに採用しています。

1月発売の160台限定特別なカラーについて

フィアット・パンダ

限定販売のカラーは2014年ごろから幾度も販売していますが、2022年1月15日販売のPanda Street 4×4は標準仕様にはない特別なカラーを用いました。

それはダークセラミックグレーです。

落ち着きのあるダークセラミックグレーはPanda Street 4×4のルックスをより一層引き立てるカラーです。

Panda Street 4×4は2022年1月15日より160台限定販売します。

ボディーサイズとエンジン

Panda Street 4×4の、全長・全幅・全高は3,685mm・1,670mm・1,615mm

四輪駆動6速マニュアルトランスミッション車、エンジンは875cc直列2気筒ターボ

背丈が高いPanda Street 4×4は、ゆとりのある室内空間と外観はスクワークル(スクエアとサークル)角がとれた可愛いデザインです。

室内装備

寒冷地仕様も取り入れて、ヒーテッドフロントガラス、フルオートエアコンディショナー、前席シートヒーターが設定されています。

安全性を高めるために、リヤプライバシーガラスや車庫入れサポートするリアパーキングセンサーを搭載します。

※リヤプライバシーガラスとは外部からの車内を見えにくくして、紫外線反射率をあげて熱の遮断率を高めることです。

まとめ

イタリア街中のパンダ

フィアットのPandaは、イタリアで生まれたコンパクトカーです。

軽量でお手頃価格の乗りやすい車は40年以上の歴史をもつフィアットの救世主でした。

フィアットの経営難に新しいデザインを取り入れて3代目のPandaが現行として販売されています。

今回はフィアットPandaの歴史と2022年1月15日から限定販売160台は特別なカラーのダークセラミックグレーの採用をお伝えしました。

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