見た目では分かりにくい場合も…アイスバーンの種類や注意点について解説

12月に入り、本格的に寒さが増してきましたね。

冷え込みが厳しい時期での運転で注意したいのが、道路の凍結による事故です。

路面凍結、別名『アイスバーン』が発生すると、車の制御が困難になるだけでなく、不安定な車の挙動によるドライバーの焦りも誘発してしまい、大変危険な状態になります。

事故を防ぐためには、アイスバーンについてあらかじめ知っておき、心構えをしておくことが大切です。

今回はアイスバーンの種類やそれぞれの特徴・事故を防ぐための方法などをご紹介します。

これからの時期に事故を起こさないために、少しでも参考にして下されば幸いです。

アイスバーンとは?

アイスバーンとは前述の通り、凍結した路面のことを指します。

氷というだけあり雪道よりもスリップしやすく、スタッドレスタイヤやチェーンを使い、万全の装備を取り付けていたとしてもスリップすることがあります。

また、制動距離も乾燥した路面に比べて格段に大きくなることも恐ろしいポイントの一つです。

以下の資料によると、低速度であったとしてもアイスバーンでは最大で10倍も制動距離が変化してしまうことが分かります。

積雪または凍結路面において、ブレーキを踏んでから完全に停止するまでの距離は、スタッドレスタイヤの場合、時速40km/hでは圧雪路面では21.0m、すべりやすい凍結路面では78.7mと乾燥路面の7.9mと比べて、2.7~10.0倍も長くなります((社)日本自動車タイヤ協会資料より)。

出典:国土交通省 北陸地方整備局 長岡国道事務所 https://www.hrr.mlit.go.jp/chokoku/99/125/127/163/

アイスバーンの種類や特徴

 実は一口にアイスバーンと言っても、発生条件や見た目によっていくつかの種類に分けることが出来ます。

ここでは、アイスバーンの種類やそれぞれの特徴についてご紹介します。

ミラーアイスバーン

ミラーアイスバーンは、車によって路面に積もった雪が踏み固められ、そして表面を磨かれていく事で発生します。

何度も踏まれることで作り上げられていく事から、交差点などの交通量の多いポイントで発生しやすくなります。

とても滑りやすいのですが、太陽光やヘッドライトの光を鏡のように反射することから、ドライバーにとって気付きやすいことが特徴の一つと言えます。

ブラックアイスバーン

ブラックアイスバーンとは、アスファルトの上に薄い氷が張っている状態で、見た目は普通の路面とあまり変わりません。

ぱっと見た感じ、単に路面が濡れているように見えるため、ミラーアイスバーンと比較するとかなり分かりにくいことが特徴的です。

路面が凍結しているのが分かりづらくドライバーが気付きにくいので、事故が発生しやすいのがブラックアイスバーンの恐ろしい点と言えるでしょう。

特に、夜間に発生しているブラックアイスバーンは、見ただけではほとんど判別出来ないほど分かりにくくなります。

ブラックアイスバーンは、特に降雨後の急激な気温低下により発生しやすいとされています。

雨が降り、夜から朝にかけて氷点下近くまで冷え込んだ日は特に注意が必要。

アイスバーンでの事故を防ぐために

こうした恐ろしさを持つアイスバーンですが、事故を起こさないためにはどのような対処をするべきでしょうか。

ここではアイスバーンでの事故を防ぐための方法をいくつか紹介します。

天気や時間帯、道路の様子を見極める

まず、車を運転する前にあらかじめ気温や時間帯、天気の情報を収集し、アイスバーンが発生している可能性があるかどうかを確認しておきましょう。

例え、積雪のない地域でも前日に雨が降っていたり、夜間や朝にかなり冷え込んだりした日はアイスバーンが発生している可能性が高くなります。

そして車を運転している時も、現在走行している道路の場所を見極める事も重要です。

アイスバーンが発生しやすい箇所として、ミラーアイスバーンのように交差点付近の場合もあれば、冷たい風が吹き付ける峠道、トンネルの出入り口付近、橋の上、日陰などではブラックアイスバーンが発生しやすくなります。

条件を見極めて「アイスバーンが発生しているかもしれない」という、心の準備が事故を防ぐ大きな助けとなります。

速度や動作、車間距離に注意する

アイスバーンが発生している場合、車の制動距離に大きく影響が出ます。

そのため、アイスバーンが発生していると考えられる条件下での運転の速度は、すぐに止まれるように控え目に・急な動作は控える・車間距離をいつも以上に十分取るなどの対策をしましょう。

Ancar Channelでは雪道の運転に関する記事も紹介しています。ぜひご覧下さい。

雪道の運転で立ち往生!5つの注意点と4つの対策 | 一酸化炭素中毒になる車の状態とは

FR車で雪道走行に役立つ!タイヤチェーンの取り付け方法や走行時の注意点

ブレーキはポンピングブレーキを使用

ポンピングブレーキとは、断続的に細かくブレーキを踏むことを指し、アイスバーンにおいてはタイヤのロックを防ぐために使われるテクニックです。

浅めにブレーキを断続的に踏むことで、タイヤのロックを抑えながら効果的な減速をすることが出来ます。

アイスバーンが発生していると思われる路面では、ぜひ活用してみて下さい。

タイヤを冬仕様にしておく

万が一の事を防ぐためにも、冬時期にはノーマルのタイヤからスタッドレスタイヤに交換しておくと安心です。

もちろんスタッドレスタイヤを履いている場合、100%安全が保証されるわけではありませんが、雪道やアイスバーンではノーマルのタイヤよりも格段にグリップ力の違いが出ます。

少しでも事故の可能性を低くするために、あらかじめタイヤを履き替えておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、アイスバーンの種類や特徴・対処法について紹介してきました。

アイスバーンは雪の降る地域に限らず、どこの地域でも発生する可能性があります。

未然に事故を防ぐためにも、アイスバーンが発生しやすい条件や対処法を知っておき、あらかじめ心構えをして、いざという時に備えておきましょう。

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