フォルクスワーゲンパサートはドイツのセダン及びステーションワゴン車です。車名の由来はドイツ語で貿易風からきており40年の長い歴史を持つ主力車の一つです。今回はライバル社と比較しながらスペック、さらには歴史を紹介していきます
フォルクスワーゲンパサートの特徴
フォルクスワーゲンの中型セダン
フォルクスワーゲンパサートは1973年に登場し、初代アウディ80をベースに作られました。当時はゴルフと同じくファストバック・セダンでしたが、その後ハッチバックやステーションワゴンが追加されます。現行パサートは4ドアクーペのパサートCCがCCというモデルに独立したため、セダンとステーションワゴン(ヴァリアント)の二本立てとなっており、ゴルフより一回り大きく質感を高めたモデルに仕上がっています。日本では2015年7月16日に発売されています。
充実した安全装備
現行フォルクスワーゲンパサートは現行ゴルフについている最新の安全装備が装備されています。中でもアクティブクルーズコントロールは高速道路だけでなく市街地でも使うことができ、ハンドル操作のみ行えば加速減速はレーダーで調整してくれます。アクティブクルーズコントロールは前方に【動いている】車があることが前提で、路上駐車している車には反応しません。(代わりに衝突防止のプリクラッシュブレーキが作動)
パサート初のPHEV
現行フォルクスワーゲンパサートは新たなグレードとしてPHEV(プラグインハイブリッド)のGTEが追加されました。ゴルフGTEと同じシステムで、フロントバンパーにはフォグランプの代わりとなるGTE専用のコの字型LEDライトが装着されており、先進的なデザインとなっています。上級グレードのアドバンスにはヘッドアップディスプレイやアウディのバーチャルコックピットの簡易版であるActive Info Displayが用意されています。

フォルクスワーゲンパサートの歴代モデル
初代(1973年)
アウディ80をベースにファストバック・セダン、ハッチバック、ワゴンをラインナップ。
二代目(1980年)
初の4WDモデルが登場。二代目は正規輸入されていません。
三代目(1988年)
セダンとワゴンのみとなり、正規輸入を再開。
四代目(1990年)
正式にはビッグマイナーチェンジ版。
五代目(1997年)
フェルディナント・ピエヒ会長(当時)による高級化路線により、品質が格段に向上する。
六代目(2006年)
大型化され、エンジンは縦置きから横置きに変更。
七代目(2011年)
統一デザインアイディンティティを採用。
八代目(2015年)

現行モデル。
歴代パサートの中古車価格
相場が判明している五代目パサート以降の中古車相場です。(2017年8月末現在)
五代目(1997年)
196,000円~525,000円
六代目(2006年)

251,000円~1,118,000円
七代目(2011年)

755,000円~1,908,000円
八代目(2015年)

2,236,000円~4,749,000円
おすすめモデル

質感が向上し、統一デザインアイディンティティが導入された七代目パサートがおすすめです。このモデルはアストンマーティンのように、エレクトロニックリモコンキーをダッシュボードのスロットに差し込むことでエンジンが始動するという演出があります。また、インテイリアの質感が大幅に向上しており、アナログ時計やウッドパネル等ゴルフには付いていない豪華装備が付いています。(ウッドパネルは一部グレードのみ)
七代目パサートの燃費
日本に初めて入ってきた時の七代目パサートの燃費はTSIコンフォートライン、TSIハイライン共に1Lあたり18.4km/Lでした。2013年モデルからはTSIコンフォートラインブルーモーションテクノロジー、TSIハイラインブルーモーションテクノロジーにグレード名が変更され、ブレーキエネルギー回生システムを装備しました。この年から燃費測定方法が変更され、1Lあたり17.6km/Lとなっています。
七代目パサートの維持費
・年単位でかかる費用
自動車税:34,500円
車検代:100,000円~140,000円
・毎月かかる費用
ガソリン代
(1年1万km&カタログ燃費×軽油110円、レギュラー120円、ハイオク130円、):76,470円
駐車場代:1万円
任意保険代(年齢30歳、免許証ブルー、30歳以
上限定、本人限定、車両保険無し、新規で申込、
年間走行距離11000km以下):
オススメのオプション
純正ナビゲーション
現行モデルとは違い、七代目パサートはどのグレードもナビゲーションがオプションでした。元々モニターはついていますが、ラジオやオーディオなどしか映りません。純正ナビゲーションシステム712SDCW(コンフォートラインが252,000円、ハイラインが231,000円)を選ぶとバックカメラが装備され、リアエンブレムにカメラが内蔵されます。最大4000曲を保存でき、自宅で録画した番組を見れるなど豊富な機能が付いてます。
ライトが豪華に
パッケージオプションのバイキセノンヘッドライトパッケージ(162,000円)は、標準のハロゲンライトからHIDに変わり、ポジションライトが粒粒のLEDを並べたタイプに変更されます。ハロゲンより明るいため安全性が大きく向上するだけでなく、見た目もシャープな顔立ちになります。当時、ディーラーの見込み発注車に多く付いていたため、中古車の多くにこのオプションが装備されています。また、ハンドルの角度に合わせてライトが曲がるダイナミックコーナリングライトも装備されています。
あれば便利
どの車種でも言えることですが、サイドバイザー(価格不明)が付いていると非常に便利です。雨の日でも窓を少し開けて換気をできるだけでなく、うっかり手がウィンドウスイッチに当たって窓が開いてもすぐに雨は入ってきません。ちなみにサイドバイザーはディーラーオプションのため、パサートを購入後でもディーラーへ行けば取り付けてくれますし、簡単な作業なのでパーツだけ入手して自分で取り付けることも可能です。(要脱脂)
まとめ
フォーマルなセダン
フォルクスワーゲンパサートは嫌味のないデザインでどの風景にもマッチするため、場所を選ぶことなく乗ることができます。またエンジンは1.4Lと小さめですが、昔の車とは違い効率を重視したエンジンなのでパワーが足りないと感じることはないでしょう。また、低燃費なので給油を心配せずに遠距離走行ができます。乗り心地はライバルに比べ格段に良く、高級車にありがちなしっとりとした乗り心地を体感でき、スマートキーやSDナビ(オプション)など現代では当たり前の装備も付いてます。