トランスフォーマーといえば地球外生命体が自動車の見た目をコピーし、変形しながら戦う実写映画のシーンが多くの人のイメージとして定着しているのではないでしょうか。日本における近年のトランスフォーマーのイメージは実写版が強いために過去に放送されていたアニメや原作を知らない人が多いと思います。今回はトランスフォーマーを深掘りしていきながらどのようにして自動車文化と結びついているのか紹介していきたいと思います。
トランスフォーマーの歴史
実写版のハイクオリティなCGで繰り広げられるトランスフォーマーは高い人気があり、現在に至るまで多くの作品が公開されました。また、2019年にはバンブルビーが公開されこれからのトランスフォーマーの展開が楽しみになるような作品でした。そんなトランスフォーマーの生い立ちを紹介していきます。
トランスフォーマーの発祥はおもちゃ?
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_1262836027.jpg)
トランスフォーマーは現在のタカラトミーが販売している変形ロボット玩具シリーズの総称です。現在でもフィギュアなどを製造しているアメリカの玩具メーカーであるハズブロ社が、ダイアクロンやミクロチェンジといったこれらシリーズの中から変形ロボットをアメリカでトランスフォーマーとして販売し大ヒット。中には宇宙要塞マクロスのロボット玩具もトランスフォーマーとして販売されていました。その玩具を逆輸入して販売されたのが現在のトランスフォーマーでした。トランスフォーマーというロボット型の生命体が正義のAUTOBOTSと悪のDECEPTICONSに別れ戦いを繰り広げるという設定があり、アイアンマンやスパイダーマンが生み出されたマーベル・コミックがトランスフォーマーのコミック展開をしていき現在のような世界観が作られていきました。
61万人の子供が阿鼻叫喚したコンボイの謎
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_1056459407.jpg)
「トランスフォーマー コンボイの謎」は1986年にタカラトミーから販売されたファミリーコンピュータ専用ソフトです。この「コンボイの謎」は玩具のトランスフォーマーとテレビアニメの「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」を題材としたシューティングアクションゲームです。テレビアニメの「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」とその未来を描く「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」の間に公開された「ザ・ムービー」という作品が日本では大人の事情で公開されませんでした。「ザ・ムービー」という作品ではコンボイが死に新しい指揮官が誕生するというかなり重要な話になっており、日本ではその死が謎に包まれていました。そのコンボイが誰に殺されたのかの謎を補完するために販売されたゲームでした。61万本売れたこのソフトはコンボイの謎を知るのには高難易度であり、開始2秒で死ぬと表現されることも多く当時の子供達は阿鼻叫喚しました。
![](https://ancar-channel-public.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/channel/wp-content/uploads/2022/09/982eade4769c397f406b2246c8bea6bf.png)
アニメ版トランスフォーマーに登場する車
トランスフォーマーの初代アニメである「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場したキャラクターの変形する自動車を紹介します。トランスフォーマーに出てくる自動車はその時代に活躍していた車であることが多いので時代背景などが読み取れる気がします。
フレートライナーCOE
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_453691564.jpg)
オプティマスプライムとして知られているコンボイはフレートライナーCOEに変形しています。フレートライナーはアメリカ合衆国の大型トラックブランドであり、北アメリカでの大型トラックシェア第一位の人気メーカーです。コンボイが受けたダメージはフレートライナーに変形した際コンテナにまで影響が及ぶことがあります。
Jeep
![ジープ ラングラー](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/11/shutterstock_1144561061-1.jpg)
Jeepはハウンドが変形していた自動車です。かつて第二次世界大戦中にアメリカ陸軍の要求により開発され、その完成度の高さからクロスカントリーの代名詞となり現代まで語り継がれている名車です。劇中のJeepは潜水と水上走行が可能な仕様となっており、潜水する際にはタイヤや帆が変形するようになっています。
ランチア・ストラトス
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_580689694.jpg)
ランチア・ストラトスはサイバトロンの発明家であるホイルジャックが変形している自動車です。元のランチア・ストラトスは世界ラリー選手権で優勝するために開発されたホモロゲーションマシンです。とても希少価値の高い車で一級品のコレクターズアイテムとしてあげられることが多々あります。
ランボルギーニ・カウンタックLP500S
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_369363914.jpg)
ランボルはランボルギーニ・カウンタックLP500Sに変形します。カウンタックは1970年代から1980年代にかけてスーパーカーブームに火をつけた車として有名であり、カウンタックを夢見ていた人も少なくはありません。作中のランボルは背中のジェットパックで空を飛べます。
ポルシェ935ターボ
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_1253630677.jpg)
コンボイの副官であるマイスターはポルシェ935ターボに変形します。ポルシェ935ターボはFIAグループ5の規定に合わせて開発された車です。ポルシェ935ターボが参加したレースでは対抗できる車が存在しないほど高性能な車でした。カスタム性能も高く、開催されるレースには必ず935が参加していました。
実写映画版トランスフォーマーに登場する車
過去に放送されていた「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」は時代を経てハリウッド映画化されました。現代のCGで表現されるようになり、登場する車も旧時代の車から現代の車へ移り変わってきました。実写トランスフォーマーにおける自動車はどのように変化してきたのでしょうか。
ピータービルト379
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_1264486579.jpg)
実写版トランスフォーマーに登場するオプティマスプライムことコンボイはアニメ版とは違いピータービルト379に変形しています。ピータービルトはアメリカのテキサス州デントンに本社のある1938年創業のとても歴史の長い大手トラック製造会社です。
オシュコシュ
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_1560412256-1.jpg)
アニメ版でJeepに変形していたハウンドは実写版トランスフォーマーではオシュコシュ社製の軍用トラックに変形しています。アニメ版と比べても大型化したハウンドは拳銃、ガトリングガン、弾帯、手榴弾など豊富な武装をしているのが特徴的なキャラクターとなっています。
メルセデス・ベンツ・E550
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_172455395.jpg)
かつてランチア・ストラトスに変形していたホイルジャックはメルセデス・ベンツ・E550に変形しています。実写版のホイルジャックはロールスロイスに変形するはずでしたが会社側の許可がおりずメルセデス・ベンツ・E550となりました。劇中ホイルジャックの戦闘シーンがないため謎の多いキャラクターです。
シボレー・カマロ
![](https://www.ancar.jp/channel/wp-content/uploads/2019/12/shutterstock_533502937.jpg)
初めはフォルクスワーゲン・ビートルに変形していたバンブルビーですがシボレー・カマロに変形します。シボレー・カマロが選ばれた理由は、実写版トランスフォーマーの監督マイケル・ベイ監督が特にお気に入りの車だったからです。マイケル・ベイ監督が手がけているトランスフォーマーシリーズには必ず黄色で黒いラインの入ったカマロが登場します。