軽自動車からSUVへ路線変更したスズキの変貌
「小さなクルマ、大きな未来」のスズキ
国内のSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)メーカーとして思いつくのは「パジェロ」の三菱、「フォレスター」のスバルといったところでしょうか。
ではスズキはどうでしょう。
SUVを販売するメーカーという印象があるでしょうか。
スズキと言えば「小さなクルマ、大きな未来」というスローガンの通り、軽自動車専門メーカーという認識が強いメーカーです。
そのスズキが昨年あたりから小型車クラスにSUVを次々と導入し、軽自動車が大半を占めていたラインナップに大きな変化が出ています。
◆ハスラー登場以降クロスオーバーSUVが台頭
スズキのSUVラインナップで有名なのは「ジムニー」、その小型車バージョンの「シエラ」、そして2.4Lの「エスクード」が以前から存在していました。
それらは旧来からの強固なラーダーフレームを採用するバリバリの本格SUVでした。
そこに新たに登場したのが現在でも大ヒットを続ける軽クロスオーバーSUVの「ハスラー」です。
このあたりからスズキの戦略がよりユーザー受けするクロスオーバーSUVにシフトします。
http://kakaku.com/item/K0000607175/images/
◆ 普通車市場にも続々と投入されるクロスオーバーSUV
2015年になると欧州生産のクロスオーバーSUVの「SX4 S-CROSS」と「エスクード」をいずれもモデルチェンジのタイミングで導入。
「SX4」は以前から輸入されていましたが、SUVとは言えないコンパクトカークラスに分類される車種でした。新型のクロスオーバーSUVは欧州向けの実用的なクロスオーバーSUVです。
「エスクード」はモデルチェンジで欧州において主力クラスとなる1.6Lにダウンサイジングされ、前モデルの「エスクード」は「エスクード2.4」と改名されて並売されることになりました。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/welcome/welcome.html?http%3A%2F%2Ftrendy.nikkeibp.co.jp%2Fatcl%2Fcolumn%2F15%2F1031823%2F111300003%
◆ 新星イグニス登場で拍車がかかる
さらに2016年1月、まったく新しいクロスオーバーSUV「イグニス」が加わると、下は軽の「ハスラー」から上は「エスクード2.4」まで全16車中7車種がSUVもしくはクロスオーバーSUVということになり、普通車に限っては8車種中半数以上の5車種という多さです。
つまり、いつしかスズキはSUV王国になったというわけです。
http://www.suzuki.co.jp/car/entertainment/motorshow/2015/