どうして三輪自動車は存在しないのか?|三輪自動車・オート三輪

皆さんは、三輪自動車をご存知でしょうか?三輪自動車とは、名前の通り車輪が3つしか存在しない自動車です。なかなかイメージがつきにくい方もいらっしゃると思いますが、「オールウェイズ3丁目」など戦時中の日本を描いたドラマや映画によく登場しています。特に、三輪自動車は日本の第二次世界大戦前から後にかけて普及し、現在ではほとんどその姿を見なくなりました。
今回は、三輪自動車と四輪の普通自動車との違いを踏まえながら、現在は三輪自動車が普及していない理由を3つ紹介します。

三輪自動車とは

三輪自動車とは、オート三輪とも呼ばれ、前に1輪と後ろに2輪を搭載した自動車です。日本に初めてもたらされた三輪自動車は、1899年のプログレス電気自動車と言われており、小回りがききやすいうえに頑丈で経済的な車として1970年代まで普及しました。三輪自動車の日本における保有台数は、1959年の55万6000台がピークで、その後は減少を続け1970年代後半にはほとんど姿を消しています。
三輪自動車は普段使いで使用されるというよりも、経済的な車としてトラック部門で独自の発展をしてきました。特に、初期の三輪自動車は特有のバー・ハンドルで、エンジンも空冷で運転席も簡便な構造でした。しかし、経済的発展と自動車の性能向上に伴う三輪自動車の普及によりハンドルも四輪自動車と同じ丸ハンドルとなり、エンジンも水冷へと変化しました。さらに、運転席も完全な車室となり四輪自動車と大差無い状態まで進化しました。

四輪との違い

三輪自動車と四輪自動車の大きな違いは、名前の通り車輪の本数です。当然、三輪自動車は車輪の本数が3本であるのに対し、四輪自動車は4本です。そのため、三輪自動車は高速走行時とカーブの安定性が格段に低下します。また、路面と居住スペースとなる車室を区別し、クッションとなるタイヤの本数が少ないため路面からの振動が直接伝わり、悪く乗り心地も悪くなります。例えば、路面からの衝撃を四輪自動車ならば前の2輪で受け止めることができますが、三輪自動車では1輪で受け止める必要があるため、サスペンションは固くなります。結果として、スポーツカーのようにかたい乗り心地となります。

過去の三輪自動車

今回は、三輪自動車の中でも特に代表的な2台を紹介します。

①ダイハツ「オート三輪」

ダイハツ「オート三輪」は、自動三輪車の代表的な存在で、1957年から1972年まで生産・販売していました。オート三輪などの自動三輪車は荷台があるために重心が高くなりやすく、コーナリングでブレーキをかけると左右どちらかの斜め前方に転倒しやすいという構造的な弱点を抱えており、そうした危険性のない四輪トラックの普及と共に姿を消していきました。

②ダイハツ「ミゼット」

https://www.daihatsu.com/jp/company/know/history110/index.html

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