【何かわかりますか?】AT、AGS、AMT(今さら聞けない車略語)

クルマオタクの略語知識、主なクルマ用語の略語を説明していきます。


AT

Automatic Transmission(オートマチック トランスミッション)の略で、「自動変速装置」。

一般的には「オートマ」と略する事が多いのですが、昔はクラッチペダルが無いクルマという意味で「ノンクラ」と呼んでいた人もいました。

つまり昔はクラッチペダルがあるのが当たり前、無いクルマは特別だったのです。

AT限定免許が出る前は誰もがマニュアルミッションを操作できるのですが、最近では新規に限定解除された免許を取る人が減り、オートマの方が当たり前になりました。

昔も今もマニュアルミッション車のように複数のギアを持つ多段式ATが多いのですが、昔は2速ATから高級車でも4速ATまでだったのが現在では多段化が進んで8速ATや10速ATが当たり前のように存在します。

ギアの段数が多い方が緻密な制御を行えるからですが、電子制御の発達とエンジンとミッションの統合制御でギア数が多くても常に最適な制御を行えるようになりました。

それと共に「運転補助装置」のような扱いだったATも積極的に変速を行うようになり、今やAT車の方が燃費がいいくらいです。

また、多段式ATの他にCVT(無段変速機)もATの仲間で、さらに広義ではDCT(デュアルクラッチトランスミッション)のような、マニュアルミッションの操作を機械が行うセミオートマ車もATの仲間に含まれます。

方式は異なれど、機械が人間に代わってミッションの操作を行うものは全てAT限定免許で乗れるため、ATの仲間と言っていいでしょう。

AGS

参照元:https://www.suzuki.co.jp/car/every/interior/

Auto Gear Shift(オートギアシフト)の略。

スズキが2014年に軽トラック「キャリイ」のマイナーチェンジで日本では初採用し、以後アルトやエブリィ、ラパンなどに採用を拡大している、シングルクラッチ式セミオートマです。

メカニズム的には通常のMT(マニュアルトランスミッション)を機械が自動操作する仕組みで、MT同様にクラッチを切ってギアを変速します。

ただ、運転席にはクラッチペダルが無く、クラッチ関係の操作は機械により自動化されているため、AT限定免許で運転する事ができます。

シフトレバーを「D」レンジに入れれば完全にコンピューター任せでシフト操作をしてくれますが、ドライバーが任意のギアを選択する事も可能です。

ただし、エンジンやクラッチに過度の負担がかかるギアの選択はキャンセルされるほか、任意のギアを選んでいても同様に勝手にコンピューターがシフトチェンジする事もあります。

また、速度計測用センサーが単純にタイヤの回転から速度を測るような車種では、タイヤが空転するとスピードが上がったと認識し、勝手にシフトアップしてしまうのであまりスポーツ走行向きとは言えません。

どちらかと言うと「マニュアルミッションの持っている直結性を活かして燃費を向上する」あるいは「軽自動車では困難なオートマの多段化を実現する」という目的で採用されており、燃費向上アイテムの一つと言えます。

あくまで自動化されただけのマニュアルミッションなので、停車中にクラッチを切ったりNレンジに入っていれば、マニュアルミッション同様に駆動が切れ、坂道発進時には下り方向に下がるので注意が必要です。

AMT

Automatic Manual Transmission(オートマチックマニュアルトランスミッション)の略。

前述のAGSもその一つですが、マニュアルミッションの操作を機械が行い自動化されたミッションの事です。

単純に既存のマニュアルミッションを自動化した「シングルクラッチ式AMT」と、2つのクラッチを交互に繋いだり切ったりする事で、シフトチェンジの際にクラッチを切って駆動が途切れる「空走状態」というロスを解消した「デュアルクラッチ式AMT」の2種類があります。

前者がスズキの「AGS」やアルファロメオの「セレスピード」、いすゞの「NAVI-5」など。
後者はフォルクスワーゲンやアウディの「DSG」やBMWの「DCT」です。

通常のAT(オートマ)よりもダイレクト感があって、安価なクルマでも多段化が容易な事から軽自動車など低コスト車用のセミオートマとして使われたり、高級スポーツカー用のセミオートマとして使われます。

ただ、高級車やスポーツカー用途としては昔ながらの多段式ATでも8速、10速といった多段化と、トルコン(トルクコンバーター)を介さず直結する事でダイレクト感のある走りができるATが増えているため、セミオートマを使わないメーカーも増えています。


いかがでしたか?

今回は偶然にもミッションばかり、それもオートマばかりの紹介になりましたが、最近はオートマの種類が増えて、「結局これはオートマなの?違うの?」とカタログだけ見るとわかりにくいものです。

普通のオートマでもAGSなどAMTと同じくドライバーが任意にギア選択ができるものもあるため、ドライバーが運転している分には、あまり違いがわからなくなっています。

次回もまた「普段何となく目にするけど、意外と内容まで理解していない略称」を解説していきますので、お楽しみに。

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