今回は湾岸ミッドナイトのライバルマシンの1つ「スカイラインGT-R R32型」を紹介と解説をしようと思います。
湾岸ミッドナイトのGT-R
湾岸ミッドナイトに登場するマシンの中で最も多く使われている「スカイラインGT-R」。主人公・朝倉アキオのマシン、通称「悪魔のZ」に対抗するためのマシンとしてよく用いられています。チューナーがプライドや人生をかけ、悪魔のZとのバトルのために惜しみなく時間やお金をつぎ込み最高のチューニングを施すためのベースとしてGT-R が選ばれています。
作品の中では、最も型式が古いにも関わらず「R32型」が多く使われています。いったいなぜでしょう?
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今回は、今日のR35型まで脈々と続くGT-Rの速さを世界に知らしめた偉大なモデル「R32型」について紹介しようと思います。
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スカイラインGT-R R32型
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1989年、8代目スカイラインとして発表。型式は「BNR32(通称R32)」で駆動方式は4WD・最高出力は280馬力を発生。当時はフェアレディZ(Z32)とQ45(G50型)とともに、日本発の300馬力車としてトリオで発売される予定だったが、諸事情により日本向けは自主規制内の280馬力とされました。
また、R32のエンジン「RB26DETT」は2.6Lという排気量設定をされています。これは当時「グループA」車両規定で行われた日本のツーリングカーレースの最高峰「全日本ツーリングカー選手権(JTC)」のレギュレーションに対応したためです。
このマシンの特徴としてよく言われるのが「フロントヘビー」ですね。この言葉は某漫画で使われた言葉で、実際に前後の重量分配は61:39と歴代GT-Rの中でも一番重量が前よりです。なのでレースゲームなどでもコーナリングが難しいマシンとして扱われることが多いです。
しかし、そんなデメリットは一度乗ってしまえばすぐに吹き飛びます。誰もがRB26がもたらす緻密なエンジンフィールとそれとはウラハラな暴力的なパワー、そしてアテーサE-TSがもたらす強大なトラクションの虜になってしまいます。
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GT-R(R32型)は最強のマシン!?
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R32型は先ほど自主規制により280馬力に制限されていると紹介しました。それでは、チューニングしたらどうなるのか?というと・・・なんと最新のGT-R(R35型)と対等に勝負できる力を手に入れることも可能です。これが人気の本性だと思います。
このマシンは、チューニングすればするほど作り手の声に応えてくれます。つまりこのマシンは真摯にとことん速さに追求することが可能なのです。まさに「自分の理想を追求するほど楽しく走れる。」この言葉に合う車でしょう。最新にして最強のR35型が出回る今だからこそ、改めてその価値を認めずにはいられないクルマだと思います。