消滅した自動車メーカーその6~鈴商~スパッセVという夢

鈴商自身も比較対象になるライバルはロータス エリーゼやエキシージくらいと考えており、国産車の中ではライバル不在のかなり特殊なクルマだったのは確かです。

シャシーやボディにはアルミやFRPなどの軽量素材を多用し、実物を見てもいかにも軽く、そしてものすごく低いスタイル。

スーパーカーのように前方上部に向けて開くポップアップドアも合わせ、実物は写真で見るより数段魅力的だったのです。

これで車両本体価格が500万円程度でしたから、2009年当時の不況さえ乗り切っていれば、あるいはかなり大人気になっていたかもしれません。

当時のメディアでも大きく取り上げられ、本当に販売が待ち焦がれていた1台でした。

突然の終焉

しかし、事態は急転します。

2011年7月9日、株式会社鈴商は突然休業。

経営者の体調が原因と言われますが、そのまま復活することなく、事実上廃業してしまいます。

ゼロワンに続く国産ニアセブンのスパッセの歴史はそこで終了し、夢のスポーツカースパッセVも、幻で終わってしまったのでした。

本当にあっけない終わり方をしたので、そのニュースを聞いた時は呆然としましたが、せめてスパッセVだけでも、製造・販売権がどこかに渡って世に出たら…と願いましたが、そういった話は聞こえてきません。

あれからもう5年が過ぎ、スパッセとスパッセV、そしてそれを開発した鈴商は、静かに人々の記憶から消えていこうとしています。


彗星のように現れ、そして消えていった自動車メーカーは星の数ほどあると思いますが、日本では鈴商がその代表的存在では無いでしょうか。

今でもスパッセVが市販されなかったのは本当に残念です。

ジムカーナ仕様やGT300仕様など、誰かプラモで作ってくれませんでしょうか。

次回は日本車キラーとして華々しく登場し、そして親会社GMの経営破綻であっけなく消えてしまった「サターン」をご紹介します。


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コメント:
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