首都高速のストリートレース漫画「湾岸ミッドナイト」の車を紹介します。今回は主人公、朝倉アキオのマシン「フェアレディZ S30Z型」です。
あらすじ
舞台は首都高速湾岸線。
尋常ではない速さと、乗り手は事故に見舞われるという曰く付きの伝説を持つ車「悪魔のZ」がかつて湾岸線を走っていた。
主人公・朝倉アキオはある日、解体工場で破棄されようとしていた悪魔のZに会います。
不思議なオーラを放つこの車に惹かれたアキオはすぐさまこの車を取き引り、オーナーとなります。
アキオと共に再び湾岸線を走り出した悪魔のZと、その車に惹かれ集まってくるライバルたちとの関わりで物語は進んでいきます。
この漫画はバトルシーンは多いですが、テクニカルなレース展開はあまり追求していません。それよりは、アクセルを踏めるか否か。ドライビングが上手いのは当たり前で、その先にあるチューニングや湾岸線を走る事そのものに情熱を掛ける事が大きなテーマとなっています。
よって内容自体は単に車が好き・レースが好きというより、湾岸線のバトルに関わる人たちの人間模様を楽しむ内容となっています。
登場人物たちの人生に対する価値表現に絶大な説得力があるため親父達のポエムとも言われています。


悪魔のZ~S30Z~
1969年に先代モデルであるオープンボディのダットサン・フェアレディに代わって発売されました。
ヨーロッパ製のGTに匹敵するスペックと魅力あるスタイルを兼ね備えながら、格段に廉価であったことで、北米市場を中心に大ヒットしました。
SOHCモデルにはベースモデルで4速MT搭載の「フェアレディZ」と5速MTを搭載し、AMラジオ付きカーステレオ、助手席フットレスト、リクライニングシート等の装備を充実させた「フェアレディZ-L」があります。