自分とほぼ同じ年齢の車種が、まだ現行車種として売られている・・・・?
ジムニーに対してこんな驚きを抱いたのは、スズキから新型ジムニーが発表された日でした。
この記事を書いている私は今年22歳、ジムニーとほとんど同じ年齢なのです。ジムニーに感じる、落ち着きや孤高の存在感はまだ私にはありません…
そんなほぼ同世代であったジムニーが、新型ジムニーという子供を生み出しました。私にはまだ結婚など遠い話なのに….
というわけで、恐れ多いですが同世代のジムニーくんが生み出した新型ジムニーについてこの記事では紹介しようと思います。
この車の魅力
他の最近の軽自動車のように、後部座席の広さが異常なほど広いわけではない、乗り心地がもっと良い車は他にもある、なのになぜこの車はここまで世間の注目を浴びるのでしょうか。僕は大学生が通学のときに使うノースフェイスのバックと同じものを感じました。
通学するだけなのに、本格アウトドアメーカーのバックを使う。一見、無駄に大きいし、使いにくいのではないか?と思います。しかし、普段の生活であっても、ノースフェイスやパタゴニアのロゴをみることで生活に対して少しのアウトドア感覚を得ることができるし、ノースフェイスやパタゴニアのバックがあるからこそ登山に挑戦してみよう感じるように、ジムニーがあるからこそこれまで普通の車では行かなかった山中に車で行ってみようと思わせたり、川でバーベキューをしてみようと思わせる魅力があるのではないでしょうか?
そんな新しい興味関心を作り出す200万円で買える車ってジムニー以外にあるのでしょうか?私はジムニーのそんな部分に魅力を感じます。
外観
車の形状の規制などもあり、丸いフォルムの車種が増えているなかで新型ジムニーはなるべくこれまでの形状を崩さずに武骨なデザインをキープしているように見えます。むしろ、これまでよりも四角さが増したようなデザインをしています。最近流行している「コンパクトSUV」の流線型のボティーとは一線を画するような、武骨なデザイン。僕はすごく好きです。かっこよさなどから都市部でもSUVを運転する人を見かけますが、そもそもSUVは山を走る乗り物ですよね….そんな場所に連れて行ったとしても頼りになりそうなジムニーのボディーは魅力的に映るエクステリアになっています。
インテリア
前作に比べて少しデジタル感が増したインテリアですが、それでもジムニー特有の武骨さは健在です。
センターコンソールからメーターまでが水平に作られており極力目線を動かさずに運転ができる機能美を追求したデザインです。
また、本格的なオフロード車ということおあり、インテリアに傷がつきにくい加工がされているなど過酷な環境での使用しも耐える高耐久な設計がなされているあたりも、歴史のあるオフロード車であるジムニーだからこそできる気遣いなのではないかと感じます。
走行性能
ジムニーを購入する方はやはりこの部分を気にする方が多いのではないでしょうか?
やはり、オフロード用に作られているジムニーであるため普段使う一般道では硬さが気になったりお世辞にも乗り心地が良いとは言えません。ですが、前作と比較するとずいぶん乗り心地がよくなったと感じます。またこの乗り心地が山などに行くと安心感につながる乗り心地になるわけです。
MTにも試乗しましたが、小排気量ということもありラフにクラッチ操作をするとエンストしてしまいそうになるなど、運転初心者には厳しいかもしれません。ATは4段とは思えないほどスムーズに回転し、エンジンにも大幅な変更が加えられていると感じました。
安全性能
ジムニーと予防安全は無縁?と考えている方は多いのではないでしょうか?今回のジムニーには衝突被害を低減する自動ブレーキや、車線逸脱警報機能などを備えています。
アダプティブクルーズコントロール(ACC)以外の安全装置が搭載されており、これまでのジムニーにはない新たな価値を提供しています。
またカーテンエアバッグなども備えており、これまでよりもユーザーに優しいジムニーに進化しています。
まとめ
これまでジムニーに乗る人=玄人というイメージがあったのですが、試乗してみてイメージがガラッと変わりました。
走りやすいATエンジンや、自動ブレーキ機能など、新しくジムニーを購入しようとしている人も優しい車に進化した上、走行性能やデザインなどを犠牲にせず、これまでのジムニーユーザーにも買い替えたいと思わせるような理想的なモデルチェンジを果たしました。
頼れる相棒のような武骨さを残しつつ、新しさを感じられる乗って見るほど不思議に感じる車でした。
今購入しても納車までに一年以上かかるなど超がつくほどの人気車種ですが、今購入して来年の夏はジムニーで楽しみましょう。