なぜ今ジャパンメイドのスポーツカーのバブルが来ているのか!?その真相を探る。
現象の原因は何なのか?
既に昨年あたりから新車市場では国内メーカー各社が往年のスポーツタイプの名車の復活に向けてかなり前のめりに突き進んでいるとの情報が「カーマスコミ」を通じて度々報告されています。
実際のリリース時期は不確定だとしても伝えられた車種名だけを列挙してみても「日産スカイラインクーペ」「日産フェアレディZ」「トヨタスープラ」「トヨタセリカGT-FOUR」「ホンダ NSX」未だことの真偽が見えてこない噂レベルのものも含まれるが、これに既に市場投入された「マツダロードスター」「トヨタ86」「ホンダS660」なども加えると、メーカーの古き良き時代に先祖返りする「懐古主義」とも言える潮流を感じるのは私だけではないでしょう。
個人的には車が本来の魅力を取り戻す歓迎すべきブームと感じています。
ジャパンメイドスポーツカーの中古車価格が高騰している!
現在、確かに中古車市場では90年代を代表する「スカイラインGT-R」「ホンダNSX」といったスポーツカーの相場が異常なまでに高騰していると伝えられています。(カーセンサーネット調べ)
通常、ヴィンテージカーにカテゴライズされるようなよほどの年代物でもない限り中古車が短期間で値上がりすることは考え辛いところです。
この高騰の要因を考えてみると一つは、前述の古き良き時代を彩った高嶺の花の名車たちに当時は手の届かなかった現シニア世代が経済的な余裕を得た今、「懐古主義」に走り出したのが相場の押し上げに強く作用しているようです。
ジャパンメイドの名車の海外流出が止まらない!
しかしそれ以上の高騰の要因があると、事情通のモータージャーナリストが伝えています。
現在取引される国産90年代スポーツカーの多くが海外に流出しているとのことで、その大半が北米市場に渡っているようです。
これには訳があるようで、それはアメリカに存在する通称「25年ルール」が関係しているとのこと。
アメリカ国外で新車販売された車に関しては製造後25年を経過しないと輸入出来ないという規制。いわゆる自国メーカー保護のための規制です。
言い換えれば90年代の日本の名車が四半世紀の時を経て輸入解禁となり、アメリカの車好きにとっても羨望の的であった「ジャパンメイドスポーツカー」がようやく手に入るようになったという事情が大きく作用しているようです。
例え中古であっても日本車の評価がそれだけ高いということでしょうから、その評価は素直に受け取っておきましょう。
ところでこの高評価はさて置き、高額で取引され、海を渡った「日本の名車たち」の新しいオーナーが単に投機的な目的で彼らを手に入れたのではなく、本当の車好きであって彼らがその価値(ジャパンメイド工業製品の遺産的価値を有していると私は考えています。)にふさわしい待遇で迎え入れられることを私は切に願います。