主人公役をニコラス・ケイジが演じ、登場する車はマスタングやシボレー、フェラーリなどマニア垂涎のビンテージカー総勢50台!車好きにはたまらない逸品です。
ターゲットとなる50台につけられたコードネームとは?
主人公メンフィスは50台の車を盗むにあたり、ターゲットの車にコードネームをつけていきます。
そのコードネームとは…ズバリ「女の名前」!敵にばれないようにするための策だったのですが洒落が効いていますね…
さすがに50台全てをピックアップするといくらページがあっても紹介し切れないので、特に印象的なものをピックアップしてみましょう。
シボレー ベルエア コンバーチブル=ベルネア
ジャガー XJ220=バーナデン
フェラーリ550 マラネロ=アンジェリーナ
そして本作の「主役」が、メンフィスが最後に盗み出し激しいカーアクションを繰り広げるシェルビー・マスタングGT500=エレノアです。

主人公メンフィスの愛車「シェルビー マスタングGT500(エレノア)」
エレノアは、1967年型のフォード・シェルビー・マスタングGT500をベースに本作専用のカスタマイズを施したモデルです。
排気量約7リッター、最高馬力355psのエンジンもさることながら、オリジナルのエアロパーツを身に纏ったエレノアはアメリカン・テイスト満載!実にカッコイイのです。
多くのレプリカ車が製造され、ついには公式ライセンスを取得した本格的コンプリートカーまで誕生しました。
最終的に劇中の車をベースにカスタマイズされたマスタング全体が「エレノア」と呼ばれるようになりました。
その人気から、フォードが2005年に発表した6代目マスタングにエレノア仕様のカスタマイズカーが登場、7代目にモデルチェンジした際にもエレノアは開発・販売されています。
マスタングは一般の中古車と同様通常のV6・V8モデルは年式が古くなるほど中古市場での価格も下がっています。
しかしこのエレノアだけは例外で、状態等による変動こそあるものの安定して高い価格を維持しています。
これが、いかにエレノアが根強い人気を誇っているかを物語る証拠なのです。
これぞアメ車!フェラーリやランボルギーニでは出せない圧倒的な存在感
マスタングは現在まで続くスペシャリティ・カーの原点と言える車です
初代から続く低く抑えられた全高、それでいてワイドな車幅はいかにもマッチョなアメリカ車のイメージそのものです。
スタイリッシュにまとめられたフェラーリやランボルギーニとは一線を画す無骨さ…これこそがマスタングの魅力なのです。
「マスタング」とは英語で「野生の馬」を意味します。
その名の通り荒々しく、マスタングは今日もストリートでその存在感を誇示しているのです。