近年の日本では、エコカーが流行しています。 それは時代背景からも至極自然な、流れではないでしょうか? しかし燃費だけで考えると、昭和の古い車も「エコ」と言う点については現代社に負けず劣らずなのです。 この話を展開するのにあたって、燃費の良くなる条件を先にリストアップしてみましょう。
低燃費を実現する条件とは?
今回は、車自体の性能に限ってのお話をするので、走行の工夫による燃費向上の話は省略します。 大きくまとめると、3つの要素に分解することができます。
1.車重が軽い事 2.燃焼向率が良い事 3.転がり抵抗が少ない事
これらの要素が密接に絡み合う事で低燃費が実現するのですが、 実は昭和末期から平成初期にかけて、奇跡のバランスを持つ低燃費車が多数生産されていたのです。
昭和生まれの平成車キラー!奇跡の燃費性能を持つ車とは?
上の条件にあてはまるのが、昔の軽自動車になります。 現在と違い、昭和の軽自動車は排気量が660ccよりも小さく、現行の軽自動車に比べると100キロから200キロ軽いモデルがザラに流通していました。 そんな中でも、特筆すべき燃費性能を持った車とは? スバルREXのKH1型モデルです。 私の以前の愛車でもありましたが、1ℓあたりなんと最高24㎞の走行を計測していました。 なぜ、このような脅威的な燃費が実現できたのか… それは可能な限りの軽量化が純正時点で実現されていたからです。 具体的には、パワーステアリングが無く、エアバッグも搭載されていません。 勿論、ウインドウも手動式です。(笑) 軽自動車にABS(アンチロックブレーキシステム)が無いのも当たり前の時代でした。
しかし一つだけ、現代の車に負けない装備が導入されていました。 それが、インジェクション(電子制御燃料噴射装置)です。 極限まで軽量化された車体に、理想的な燃料効率を求める事が出来たので、 このような低燃費車が完成したのだと言えるでしょう。 市場ではなかなか見かけない、絶滅の一途をたどる車でもありますが、 興味があれば日常の足用として、探してみてはいかがでしょうか。 個人的にはとてもオススメの車両です。